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アニメ『よふかしのうた』夜守コウ役・佐藤元インタビュー

アニメ『よふかしのうた』夜守コウ役・佐藤元さんインタビュー|「今日という日に満足できたか?」……この言葉が引っかかった人に見て欲しい

『だがしかし』のコトヤマ先生による漫画を原作とするTVアニメ『よふかしのうた』が、いよいよ2022年7月よりフジテレビ“ノイタミナ”枠で放送開始となります。

アニメイトタイムズでは、その放送に際し主人公・夜守コウを演じる声優の佐藤元さんにインタビューを行いました。

佐藤さんは元々、本作のタイトルの基となったとされる楽曲「よふかしのうた」や同楽曲を歌うCreepy Nutsがお好きだったようで、今回は作品の見どころに加えそのあたりの魅力も語ってくださっています。

主に夜が物語の舞台となる本作、ぜひPVやキービジュアルからその魅力を感じ取った方は、ぜひ本稿でその魅力の一端を体感してみてくださいね!

あわせてヒロインの七草ナズナを演じる雨宮天さんのインタビューも公開予定ですので、こちらも要チェック!


 

この作品に関われることが自分へのご褒美

――出演が決まるまでの経緯と実際に決まった時の心境もお願いします。

夜守コウ役・佐藤元さん(以下、佐藤):元々Creepy Nutsさんが大好きだったので、「よふかしのうた」を聴いて同じタイトルの漫画があると知り、実際に読んで面白い作品であることは理解していました。だから、もしアニメ化するなら出演したいとずっと思っていました。
 
マネージャーさんから決まったと連絡が入った時は、はじめて家でひとりガッツポーズをするくらい喜びました。この作品に関われることが自分へのご褒美と言いますか、これまで声優を頑張ってきて良かったと感じたくらいです。

オーディションはテープだけだったのですが、「『よふかしのうた』がアニメ化するんだ!」と興奮するばかりだったので、コウをどう演じようかというプランはそんなになく、ただ感じるままに楽しくお芝居することだけ心がけました。


 

――原作を読んだ最初の印象をお願いします。

佐藤:共感から始まったことを覚えています。夜中に家のドアをゆっくり閉めて、カチャンと音がしてしまってバレるかも……となったあの感じ。そうやって家の外に出た瞬間に世界中が自分のものになった、みたいなあの感覚はその時しか味わえないものだと思ったんです。近所の公園だったり、自分のよく行く場所だったりが夜に行ったらどんな感じなんだろうとよく考えていたことも思い出しました。

 
アニメでは、コトヤマ先生の繊細な描写がアニメになった時に、どう描かれるのかという部分に注目して欲しいです。ナズナのコートが翻るような場面だったり、表情変化のひとつひとつだったりも、どういう風に変わっていくのか注目して欲しいです。

後はとにかく、Creepy Nutsさんによる主題歌です。そこに関してはある意味一番どうなるのか期待しています。

 

――ご自身の演じられるコウの第一印象は?

佐藤:どことなく人間臭くて思春期らしい反応もするのですが、中学生だけど人間っぽくないなという印象を受けました。ナズナが吸血鬼だと聞いた時のリアクションにしても、普通はもうちょっと驚いたり怖がったりすると思うんです。でもあっさり受け入れてしまうので、なんとなくこの子も普通じゃないんだなと思いました。

――ご自身と似ている、もしくは全然似てないなと思う部分はありましたか?

佐藤:人間らしくないところは似ているかもしれません。自分もコウのようにどこか俯瞰で見過ぎてしまうところがあります。逆に似ていない部分は楽観的ではないところでしょうか。コウみたいに吸血鬼になったらなったでそれもいいや、みたいには考えられないかもしれないです。


 

――では、アニメでコウを演じるとなって物語への印象は変わりましたか?

佐藤:「吸血鬼いいなぁ、俺も人間やめたい!」って、共感が憧れに変わりました。

一同:(笑)。

佐藤:守らなければいけないことや人間関係ももちろん大切にしたいけれども、やっぱりどうしても息苦しく感じることがあるじゃないですか。そういう色々なことがある中で、吸血鬼になればそこから解き放たれるし、ただ夜を楽しむために生きることができる。この感覚になれたらどれだけ自由なんだろうかと思わずにいられませんでした。


 

――コウに特に共感できた部分と、コウとは別に共感できたキャラクターも教えてください。

佐藤:第1話の夜ってこんな感じなんだっていう感想のところでしょうか。一人暮らしを始めてから実は深夜に徘徊したことがあるのですが、その時に夜ってすげぇ、全部自分のものみたいだって感じたんです。普段見えない場所や聞こえない音がこういう風に聞こえるんだとか、そういうのが面白くて面白くて。

コウ以外に共感できたのは、いい飲み友達になれそうなナズナかなぁ。自分もお酒が好きで、いつもビールと日本酒ばかり飲んでいます。


 

――実際の収録での役作りだったり、心がけていることはありますか?

佐藤:毎回トマトジュースを買って必ず飲むようにしています!

一同:(笑)。

佐藤:後は、コウ君の思春期だからこその反応や人間っぽくない部分が、今まで僕が演じてきたキャラクターの中でも特に難しく繊細な部分だと思っていて、その絶妙な塩梅を監督たちと打ち合わせをしながら進めています。

1話の時は何度も色々なパターンを試しました。収録はそのパターンの想像のしあいみたいになっていて、スタッフのみなさんが丁寧に綱渡りをするかのようなディレクションをしてくださったので、なんとか収録できています。


 

――大好きなCreepy Nutsさんが主題歌というのはやっぱり嬉しかったのでしょうか?

佐藤:監督やスタッフさんたちに毎回「よふかしのうた」が主題歌になるんですか? って聞いたり、Vチェックの時にオープニングやエンディング主題歌がもう入ってないか期待したり、もうワクワクしっぱなしです! 最近は収録終わりに必ず「よふかしのうた」を聴いてから帰るみたいな、自分的にエモエモなこともしています。

――既にティザーPVが公開されていますが、そちらの感想があればお願いします。

佐藤:「俺の声がよふかしのうたに乗っちゃったぜイエーイ!」です(笑)。

とにかくCreepy Nutsさんの楽曲が大好きなので、流れた瞬間に「ありがとうございます! 本当にありがとうございます……!」ってなりました。映像の方も最高で、この艶めかしさがコトヤマ先生よっていう感じだったので、映像から音楽から何をとっても最高でした。満点っていう感じです。


 

――原作のコトヤマ先生にはお会いになられたのでしょうか? また、この漫画自体がCreepy Nutsさんの楽曲「よふかしのうた」からタイトルを借りているとのことなので、先生とはCreepy Nutsさん関連でお話はされましたか?

佐藤:実際にお会いしました。コウってこんな風に人間らしくなく演じていいのでしょうか? と尋ねたのですが、そのままでお願いしますとのお言葉をいただきました。

Creepy Nutsさんのお話はまだできていないんです。ですがいつかは、なんで「よふかしのうた」だったんですかと聴きたいです。僕自身もその理由を考えたりするのですが、歌詞に沿ったものになってしまい、どうしても吸血鬼にはたどり着けなかったので。

実はCreepy Nutsさんにも一度だけお会いする機会があったのですが、その日はもうテンションがおかしかったです。周りの人たちがみんな心配するくらいテンションが上がってしまって、「なんか、今日のコウおかしくね?」みたいに、収録にも影響が出るくらいでした(笑)。でもずっと好きだったという想いを伝えられて嬉しかったですね。

 

――Creepy Nutsさんの魅力みたいなところもお伺いしたいです。

佐藤:「よふかしのうた」の眠れなくてもいいじゃないってところみたいな、誰かに寄り添ってくれるところです。最近出た「ばかまじめ」っていう曲だと、ぶきっちょで生きていても上手くいかないと思っても、そういう日もあるし大丈夫だよ、まあいいやみたいに思わせてくれる優しさがあると思っています。


 

(C)2022コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
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