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『デパプリ』佐々木李子インタビュー 新EDは「背中を押せる曲に」

プリキュアシリーズの新歌姫 『デリシャスパーティ♡プリキュア』後期主題歌「ココロデリシャス」を歌唱する佐々木李子さんにインタビュー! 「小さいころからプリキュアは私のそばにいました。主題歌が決まったときは嬉しくて涙が出ました」

 

「ココロデリシャス」は幸せな思い出を浮かべながら

──はじめて「ココロデリシャス」を聴いたときはどのような印象がありました?

佐々木:優しく、温かい日差しを感じるような曲だなって。例えば、Bメロで弾むようなところがあったり、リズミカルなところがあったり。

今まで友だちとパーティしたこと、家族でお喋りしながら食べたきりたんぽ……いろいろなシーンが思い出すような曲だなと思いました。

サビで広がっていく希望、未来。でもちょっと切ないメロディ。後期エンディングにふさわしい曲だなと思いました。

 

──そのちょっとした切なさがたまらないなと思いました。ところで、「家族でおしゃべりしながら食べたきりたんぽ」っていうのは……。

佐々木:秋田県出身なので、きりたんぽはふるさとの味なんです。帰省するたびに、母にリクエストしています。母の作るものって「お母さんの味」で。

自分で作ることもあるんですけど、再現できないんですよね。だから秋田から母の手作りスープを冷凍して送ってもらうこともあります。

──「母の味」ってレシピ通りに作っても再現できないですよね。しかも目分量だったりして(笑)。

佐々木:そうなんですよね(笑)。前に教えてもらったんですけど「大体これくらい」って感じで。そもそも私自身、食べることが大好きなんです。

この曲や、3人で歌わせてもらった「Welcome to Delicious Party」(佐々木李子・Machico・吉武千颯名義)を歌っているときは、好きな食べ物のことを思い出しながら歌っていました。

好きな食べ物はたくさんあるんですけど、<Spice>のところでは大好きな麻辣湯(マーラータン)のことを考えたり、2番のAメロの<あまやかな彩りのエナジーに>ってところでは、好きなデザートを思い浮かべたり。幸せな思い出を蘇らせながら歌いました。

──麻辣湯ってしびれるような辛さのイメージなんですけど、辛いものが好きなんですか?

佐々木:辛いものも、苦いものも好きです。珍味的なものというか。そもそも、嫌いな食べ物がないんですよ。日々生きていて、美味しいものを食べてるときがいちばん幸せだなと思います。そのおかげで頑張れたりするし、落ち込んだ時に元気を出したりするし。

『デパプリ』を見る中で、改めて食べることの大切さを感じました。ゆいちゃんたちが美味しそうに食べる姿を見て癒やされています。あまり料理は得意じゃないんですけど、最近少し作るようになりました。

──例えば何を作られたんです?

佐々木:昨日はオムライスを作りました。

──『デパプリ』の第1話に登場したオムライス! うまくいきました?

佐々木:まだ練習が必要です(笑)。あと野菜を切ってスープにしたり、炒めものにしたり。時短系が多いですね。

──野菜スープも作中に登場してますからね。ところで、今お手元にある歌詞の紙には様々な書き込みがされてますが、もしかしてこれって……。

佐々木:ああ! これはレコーディングのときに実際に使っていたものなんです。だからいろいろと書いてあります。

──余白のところに描いてある、この円の絵って?

佐々木:これは地球を描いています(笑)。「世界のみんなに届けたい」という気持ちを忘れないように描きました。大事なところがありすぎて、書き込みの量が多いんですよね(笑)。

──「目をキラキラさせる」という一文も。

佐々木:好きなものを思い浮かべて、笑顔でキラキラ歌うと……曲がぱーっと華やかになる感じがしたんです。「うまく歌おう」と考えるというより心持ちが大切だなと思っていました。

──本当にタイトル通りというか。

佐々木:そうですね。その日は「デリシャスでいかないと!」と思って、しっかりご飯を食べて、パワーをチャージしてから行った記憶があります。

──実際歌ってみていかがでした?

佐々木:楽しかったです! いつもスタッフさんが温かく迎えてくれるんです。美味しいお菓子を用意してくださっていて、休憩のときに勧めていただいて食べていたら「次はコーラスです」とスムーズに進んでいって。歌って楽しいな、早く聴いてもらいたいなという気持ちがありました。

──佐々木さんはいつも楽しそうに歌われていますよね。歌うことが好きなんだなって伝わってきます。

佐々木:そうですね。プリキュアシリーズの歌を聴いていると、それぞれのシリーズのメッセージにグッとくるものがあって、そのたびに「歌のパワーってすごいな」と思うんです。私も皆さんと同じように「素敵に歌いたいな」って。

──私は<がんばる勇気はきっとね キズナを結んでいくよキミと>ってところの佐々木さんの歌声がすごく好きで。

佐々木:ああ! ありがとうございます。そのサビの最後のフレーズは本当に大きく広く、希望がふくらんでいくイメージで歌ったことを覚えています。

──歌詞の紙にはいろいろなところに印がつけられていて、お答えにくいかもしれないのですが、佐々木さんが特にグッときたポイントはどこでしょう?

佐々木:迷っちゃうんですけど、<キミとだから…、こんなにおいしい!>ってところは特にお気に入りです。「ココロデリシャス」には<キミと>という言葉がたくさん登場するんです。誰かと一緒に何かをすることってすごく尊くて。倍以上の力が漲るし、嬉しさも倍になるし、悲しい気持ちも分け合える。

“ひとりじゃないよ”っていう気持ちが込められているように思います。ひとりで食べるご飯よりも、誰かと食べたほうが美味しい時ってあるじゃないですか。

──ありますよね。この曲を聴いたときに誰かとご飯食べたいなって思いました。ここ数年はなかなか難しい情勢だったので……。

佐々木:わあ、うれしい! このフレーズを聴いて「誰かと一緒にご飯を食べたいな」と思ってくれたら嬉しいなと思いました。我慢されていた方も多いと思うので、少しずつ、落ち着いてきた今ココロを重ねて一緒に過ごす時間の大切さを感じてもらえたらと思います。

──Dメロは意外な展開だなと思いました。ガラリと雰囲気が変わっていきますよね。コーラスの<Party up!! Precure!!>という言葉がすごく力強くて。

佐々木:私も思いました! スペシャルプレートをみんなで食べている雰囲気なので、ここはテンションマックスで、ノリノリで歌いました(笑)。

コーラスはいろいろな人を思い浮かべながら歌いました。ひとりじゃなく、みんなで歌っているイメージです。そのDメロからの落ちサビというのが……たまらないなというか(笑)。

「なんて良い曲なんだろう!」って。ここは全力を込めて。追いかけでくる<(だいすきだよ)>とかは包み込むイメージで歌いました。

──コーラスのところには記号が書いてありますね。

佐々木:ああ、たしかに。モールス符号のようなものが(笑)。コーラスは時間をかけていて。楽譜の音符をただ歌うというよりは、優しくふんわり重ねて、濃密にしていく感じにしたいなと思っていたんです。

字で書いてしまうと文字通り歌ってしまうので記号で感情の流れを……多分、書いたんだと思います。

──レコーディングはかなり前だったんですか?

佐々木:そうですね。懐かしいです。(インタビュー時点の)1年前の7月くらいこの紙を使っていました。この1年間はもうウズウズしている状態でしたね。練習のときもずっと見てました。

──発表が決まったときはファンの方もすごく喜ばれていましたね。

佐々木:そうでしたね。「どんな曲なんだろう?」って想像してくれていて。早く届けたい! って思っていました。

──新しいエンディングの映像はもうご覧になられているんですか?

佐々木:まだなんです。だからどんなダンスになるのか楽しみで。どんな感じなんだろう? テンポは速めですけど、優しさもあるから。はやく覚えて、子どもたちと一緒に踊りたいです!

(C)ABC-A・東映アニメーション
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