音楽
May’n ニューシングル「あはっててっぺんっ」ロングインタビュー

“てっぺん”知らずの勢いで突き進む、18年目の新たな道。3年振りの全国ツアーにトリプルタイアップシングル、ミュージカル、さらには推し活!?「変わらない思いもあれば、変わっていく思いもある。ありのままの自分を届けていきたい」May’nさんインタビュー

MVにはお笑い芸人コンビ・きつねが参戦

──お笑い×May'nという掛け算により、May’n史上初とも言えるポップな曲になったのではないでしょうか。

May'n:そうですね。史上初の言葉遊び感というか。MVには私は全編出ていないんですけど、はっちゃけた表情というのも今までなかったので、MVも含めて楽しいナンバーになったと思います。

──ところで、MVの最初のMay'nさんのポーズって、名古屋のシンボル・ナナちゃん人形を意識したものなんですか?

May'n:そうです!(笑) あれは咄嗟に考えた動きだったんですよ。歌始まりですし、やってみました(笑)。

前回のシングル「オレンジ」の3曲目の「B.H.U.」はナナちゃん人形のポーズで終わっていて。それからの次の新曲がナナちゃん人形からつながるのも良いのかなと思っています。

──MVにはお笑い芸人コンビのきつねさんがご出演されています。もともとMay'nさんがきつねさんのファンだったそうで。

May'n:もともとMVには芸人さんに出てもらいたいと思っていたんです。さきほどお話した歌詞のテーマのように……相方のことをお互いに信じている仲のいい、笑顔が似合う芸人さんにぜひ出演してもらいたいなと思っていました。それできつねさんのことが思い浮かんだんです。きつねさんには5年くらい前にお会いしたことがあって。その時から仲の良い印象があったんです。それでお名前を挙げさせていただきました。

──番組ロケ風の場面もあって。戸越銀座で食べ歩きをするシーンにはMay'nさんもいらっしゃったんですよね。

May'n:ただの見学のような感じで、見に行かせていただいたんです。実は最初の段階の打ち合わせのときから、「こういう感じにしたくて、きつねさんにこういうロケをしてもらいたくて……」って細かい演出を考えさせてもらっていました。

──May'n監督……!

May'n:監督しました(笑)。芸人さんの歩んできた軌跡を描きたいなと思っていたんです。楽しくお仕事していたら、たどり着いた今がある、これからもよろしくねってところまでを表現できたらなって。

ドキュメンタリーっぽい感じのMVにしたかったので、間に“番組ロケ”のような感じの場面を入れて。そのロケの様子がTVを通じてみんなに届いて、それを見ているMay'nが笑っている、みたいな感じにしたいなと思っていました。

その番組ロケのシーンは、ある種“ロケ風”でも良かったんです。でもきつねさんがネタを満載にしてくださって。中のネタもちゃんと見せたかったなぁと思うくらい、本当に面白かったです。

──すごいですね。絵として撮るならある種振りでも良いのに、しっかりとネタを仕込まれていたことがプロフェッショナルというか……。

May'n:そうなんですよね。あと、変な話、撮るだけなら面白くなくても良いと思います。でも本当に面白いものをやってくれたからこその笑顔のシーンがあって。本当に感謝しています。

──May'nさんの大好きなたい焼き屋さん(おめで鯛焼き本舗)も登場しますね。

May'n:たい焼き屋さんで大喜利のコーナーがあるんですけど、3回くらいやってるんですよ。もうめちゃくちゃ面白くて。でも全部使ってしまうとネタ番組のようになってしまうので(笑)、MVとしてのリズム感や、笑顔を大切にしながら編集をお願いしました。でももっとしっかりネタが分かるようなビデオも作りたいなと思っちゃうくらいすごく面白かったです。

──最初にショートバージョンを拝見したときはすごく楽しいMVとして受け取っていたんですけど、フルで見たら泣けてしまいました。特に写真のところ。

May'n:嬉しい! TVで拝見していてもふたりとも笑顔溢れる方ですけど、芸歴も長い方なので、きっといろいろなことがあっただろうなって。相方を信じる気持ちを大切にしながら歌詞を書いていたので、「過去の写真とかあったらいただきたいです!」とリクエストしました。それがあったことで、「こんなに若い時から一緒にやってきたんだな」ということが伝わってきました。きつねさんのファンの方も喜んでくれているようで嬉しいです。

──なんだか、相方がいるって良いですね。

May'n:そうなんですよね! 私自身、お互いがお互いを信じていることが見えるコンビがすごく好きで! きつねさんはカメラが回っていないところでも楽しそうで。きつねさんたちの笑顔を見て、「きつねさんにお願いさせてもらってよかったな」って思いました。

──笑顔を大切にされていることは歌詞からも伝わってきます。その中に<笑いあえば どうにかなるって>という言葉がありますが、May'nさんも困難に立ち向かわれる時などにそうやって乗り越えてこられたのでしょうか。

May'n:2015年くらいが自分にとっての人生のターニングポイントで。活動を一時休止して、「また頑張っていこう」と思っていた時期でした。その中で新しい出会いもあって、そのうちのひとりが、今もお世話になっているボイトレの先生なんです。

その先生に「May'nはすごくいい子でポジティブだけど、人間は喜怒哀楽が大切。May'nからは怒哀がまったく見えない。最近嫌だなって思ったこととか、ムカついたこととかなかったの? そう思うことって自然なことだと思うよ。一回出してみて」みたいなことを言われて。それでちょっとした出来事を話したら、先生が笑ったんです。ネガティブな話題をいろいろな場所で言うことはよくないことのひとつだと思っているんですが、自分の中で「ちょっと嫌だな」って思っていることも、話しちゃうと意外と面白い話になっちゃうんだなって。話しながら自分もちょっと笑ってしまったんですよね(笑)。

その年にキックボクシングをはじめたんです。キックボクシングのトレーナーさんの人生のモットーが「ラブ&ユーモア」で。「どんな失敗もどんなにムカつくことがあっても、言葉に出してみると意外と面白い話になるんだよ」ってことをよく言っていて。そのお話を聞いてから私も「ラブ&ユーモア」を意識するようになって。

そうした経験を通して「笑うことで次に進めることもあるのかもしれないな」って思うようになりました。

──作詞はすごく早かったとおっしゃっていましたが、この7年の経験や出会いが歌になっていたんですね。

May'n:そうですね。「あの気持ちを歌にしよう!」って。伝えたいテーマとしては、今まで歌ってきた「突き進んでいこう!」という前のめりな曲と一緒なんですけど、少し肩の力を抜いて、また違った角度で曲にできたんじゃないかなって思っています。

エンディング映像にはお茶の間シーンも

──さきほどボイストレーナーの先生が「May'nからは怒哀がまったく見えない」とおっしゃっていたとのことでしたが、May'nさんが怒っている姿ってあまり想像できなくて。

May'n:100%は怒ってないんですよね(笑)。でもその先生に「May'nはちょいブラックみたいなのが一番おもしろいよ」って言われたことで気付かされたところがあって……。

それまではMCでもポジティブなメッセージや、曲に対する熱い思いだけを話していたんですけど、「マジで昨日嫌なことがあってさぁ!」みたいなことも言うようになったら、MCがめちゃくちゃ楽しくなって。悪口ではなくて、本当にちょっとしたエピソードなんですけどね。例えば、地方に行ったときにお祭りに寄って。めちゃくちゃ人が溢れていたのに「たい焼き屋さんに誰も並んでなかった! ちょっとみんなどうなってるの!? たい焼き食べてます!?」ってMCで言ったことがあります(笑)。

──あはははは。自然体のMay’nさんも魅力的です。今、こういう曲を出せたのもなんだか運命的ですね。

May'n:そうですね。若い時というとあれですけど、いろいろな人の出会いがない時期には書けなかった歌詞だと思います。

──ところで、アニメには名古屋出身の漫才トリオ・セレブリ茶(ティ)が登場しますが、May'nさんとしては気になるところなのかなと。

May'n:気になっています! しかも名古屋だけでなく、それぞれの土地の方が声優さんとして選ばれているので、リアルな表現でそれを聞けるというのが楽しいなぁと。今後もセレブっぽいシーンが出てくるようなので楽しみです(笑)。

──エンディングの絵がすごく可愛くて。May'nさんはご覧になられてどのように思いました?

May'n:やっぱりアニメ主題歌を歌わせていただくとき、絵がついたものを見るのが最初の感動ポイントなんです。だからすごく嬉しくて。わちゃわちゃしてかわいい中に歌詞に込めた思いも入れてくださっていて。お茶の間のシーンも作ってくださっていたのも嬉しかったです。

 

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