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朗読劇のすすめ「フォアレーゼン」などのプロジェクトやおすすめ作品紹介

朗読劇はどんなジャンル? 朗読劇ならではな醍醐味や「READPIA」や「フォアレーゼン」、『信長の犬』など朗読劇プロジェクト&おすすめ作品をご紹介!

 
 

さまざまなかたちで楽しめる朗読劇

朗読劇がどんなものか少しずつイメージがかたまってきたでしょうか。とは言え、朗読劇とひとくちに言っても実際には色々なスタイルがあります。
ここからは、そんな多種多様なスタイルの朗読劇を紹介していきたいと思います。実際に観たい演目を選ぶ際の参考になれば幸いです。
 
 

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4月9日(土)池袋HUMAXシネマズにて、2021年に京都下鴨神社にて開催された「世界文化遺産 下鴨神社 朗読劇 鴨の音 第二夜『読還-よみがえり-』」のBlu-ray&DVD発売記念イベントが開催。当日は、岸尾だいすけさん、下野紘さん、前野智昭さん、島﨑信長さんが出演するトークイベント付き特別上映会を開催。上映会にて、「鴨の音第三夜」の日程と出演キャストを発表するとともに、キービジュアルを公開しました。▲公開されたキービジュアル朗読劇「鴨の音(かものね)」とは世界文化遺産の京都の下鴨神社にて2020年、2021年と2回にわたり開催された朗読劇です。毎年第一線で活躍する実力派声優が参加、古都・京都の幻想的な空間と物語で紡がれる「声の世界」を発信しています。公演に合わせて書き下ろした完全オリジナル作品となっており、下鴨神社というロケーションを活かし、荘厳な雰囲気の中で行われます。3回目となる第三夜は、2022年10月22日(土)、23日(日)に、例年同様、京都の下鴨神社にて開催されます。今年の出演キャストは、野沢雅子さん、三木眞一郎さん、置鮎龍太郎さん、岸尾だいすけさん、小野大輔さんとなります。野沢さん、岸尾さんは前作より引き続き出演となり、三木さん...

 
 

とっつきやすいタイトルから楽しみたい

冒頭で、ここ数年で多くの朗読劇プロジェクトが動いていることに触れました。これは朗読劇に限らずですが、どうしても観ないといけない作品や最初に観ないとさきに進めない作品は当然ありません。しかし、最初の一歩は踏み出しやすいに越したことはないですよね。

「READPIA」 や「READING MUSEUM」は、作品数やラインナップが豊富なので、朗読劇に馴染みがなくてもきっと興味をくすぐられる演目が見つかると思います。「READPIA」も「READING MUSEUM」も朗読劇に特化したプロジェクト。

また、上演作品はオリジナルだけでなく注目度の高い作品や、アニメ・漫画原作のものも多いので、もともとアニメや漫画が好きという人にもおすすめです。

例えば、今年「READPIA」ではオリジナル朗読劇のほか人気コミック『わたしの幸せな結婚』の朗読劇を上演しました。「READING MUSEUM」も、館長に声優の浪川大輔さんを迎え、多くの有名声優をキャスティングした演目で注目を集めています。

例えば今年1月と2月に上演された「デッドロックド・デリバリーズ」は、人気声優4名による朗読劇。当日会場で行われる投票アンケートによってエンディングが変わるというライブ企画もあいまって人気を集めました。

タイトルや好きな作品から選ぶ以外に、推しの声優がいるという方にはキャスティングから選ぶこともおすすめできます。応援している声優の、お芝居中の所作やマイクワークをライブで観られるのは朗読劇ならではの魅力です。
 
 

 


 
 

都内や都市の劇場まで足を伸ばさずに楽しみたい

朗読劇の開催場所は主に劇場やホールです。しかし、劇場やホールは大都市にあることが多いため、時間や地理的条件が合わないという人も大勢いることでしょう。そういった場合おすすめなのが、地方都市や比較的小規模の会場でも開催される朗読劇です。

「声優朗読劇 VORLESEN(以下フォアレーゼン)」はオリジナル朗読劇を手がけていて、名前の通り声優出演作品を多く上演しています。そしてなにより特徴的なのが、北海道から九州までさまざまな地方都市での公演を重ねていることです。

筆者も、とある地方都市の郊外に住んでいた頃に「フォアレーゼン」の公演を知り、こんなところまで声優が来てくれるなんて!という感動とともにチケットを購入。朗読劇デビューを果たしたのでした。

その時の会場は市の文化センターだったのですが、車でサッと到着して声優の職人技を目の当たりしてまたサッと帰宅できたことが至福でした。

比較的小規模の会場やアクセスのしやすい場所で朗読劇を堪能するのは、大きな劇場とはまた一味違う贅沢な体験で、ぜひおすすめしたいものです。

ちなみに、「フォアレーゼン」の公演は地方都市だけでなく東京都内でも行われています。
 
 


 
 

自宅などで自分のペースで気軽に楽しみたい

朗読劇とともに今発展が著しいコンテンツのひとつに配信コンテンツがあります。多くの有名人も自分の配信チャンネルを開設して活動するなど、今大変活気のある分野です。そして朗読劇も「音声コンテンツ」という特色を生かして配信の分野に参入しています。

「STUDIO koemee」の「聴くanime」は2021年12月に始動したプロジェクトで、会話と効果音で構成された朗読劇をボイスドラマとして配信しています。2022年4月に配信された『彼岸のオルカ』は声優の梶原岳人さんと熊谷健太郎さん主演のバディもので、好評につき7月には全話無料で再配信されました。

「聴くanime」ブランドは、脚本×音声×ビジュアルで構成された物語を音声配信サービスを使って展開しています。

配信コンテンツとして朗読劇が提供されるということは、時間や場所を選ぶことなく楽しむことができるという利点があります。仕事や学校で忙しい人や、通勤時間など限られた時間でも朗読劇を楽しみたいという人にうってつけの鑑賞方法ではないでしょうか。耳福の時間で日常のストレスから解放されるのもいいですね。
 
 

 


 
 

派手な演出や華やかな舞台を楽しみたい

冒頭で紹介したとおり、朗読劇は舞台パフォーマンスの一種です。そうなると、舞台を観に行くからにはセットや照明、衣装など華やかな演出で物語の世界観に浸りたいという人もいるでしょう。そんな人には、朗読劇を独創的で煌びやかな世界観で届ける、音楽朗読劇「VOICARION(ヴォイサリオン)」がおすすめです。

音楽と声で物語が構成され、生演奏、スモークや炎の演出、派手な衣装などを駆使した唯一無二の世界観を築き上げている本プロジェクト。脚本と演出は全て「朗読劇創作の第一人者」と言われる藤沢文翁(ふじさわぶんおう)氏が手掛けていて、2020年には『信長の犬』が朗読劇で初めて帝国劇場と日本武道館での上演を果たしました。

また、「VOICARION」作品ではありませんが、2021年に放送されたテレビアニメ『MARS RED』は藤沢文翁氏が書いた同タイトルの朗読劇原作で、こちらも朗読劇初の快挙でした。

朗読劇はもちろんのこと、舞台パフォーマンスの新しい風を感じたい人は「VOICARION」を要チェックです。
 
 

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MARS RED
時は大正十二年、東京の夜に其の者どもは現れた。彼らは闇に紛れて人の生き血を啜る吸血鬼と呼ばれ、古の時代よりこの世界に隠れ住んでいた。それらを取り締まるべく陸軍内部に創設されたのが第十六特務隊、通称『零機関』である。中島中将は近代化著しい列強諸国の情報戦に対抗するためにこの部隊を創設したのだが、目下のところ、零機関の任務は東京の闇に潜む吸血鬼事件の対応にある。それに当たるのが――、人類最強の前田義信大佐。国内最強クラスの吸血鬼にして新人の栗栖秀太郎。インテリジェンスなランク外の山上徳一。江戸の昔から吸血鬼を続けているスワ。老いることのない脳を喜ぶマッドサイエンティストのタケウチ。――以上、零機関の実行部隊の面々である。増え続ける吸血鬼たち。そして裏に暗躍する影と、謎の人工血液「アスクラ」の存在。この事態を冷ややかに見つめるのは、齢300歳を越えているにも拘らず、子供にしか見えないSクラスの吸血鬼デフロットであった。弱き者、汝の名はヴァンパイア――。零機関が今、大正ロマンの夜を駆け抜ける。作品名MARSRED放送形態TVアニメスケジュール2021年4月5日(月)~2021年6月28日(月)読売テレビ・TOKYOMXほか話数全13話キャスト栗栖秀太郎...

 

 
 

おすすめの朗読劇 まとめ

声で物語を紡ぐ新たな音声コンテンツとしての朗読劇、舞台パフォーマンスの可能性を広げる朗読劇。一見地味で難しそうに思われそうな朗読劇ですが、今や多種多様なスタイルに進化していることがわかりました。

2022年も多くの朗読劇の公演が決まっています。例えば「フォアレーゼン」は愛知県や新潟県などで公演予定、「READPIA」では朗読ミュージカル『Unrequited Love〜#マクベスを殺した男〜」の上演が決まっています。さらに「聴くanime」では、ボカロ曲『グッバイ宣言』原作の新ドラマが配信中です。

今回紹介した演目の多くはライブ配信や後日配信で楽しむこともできます。また、Blu-rayやDVDで映像化している作品もあります。

表現方法も楽しみ方もいろいろある朗読劇。配信でも劇場でも、気になる作品があればぜひ一歩踏み出してみましょう! なお、観劇の際は、社会情勢の影響などで特別の鑑賞ルールが設定されている場合があります。行く前に必ずチェックしてくださいね。
 
 

 
 
 
[文/福田めぐ]

関連リンク

「READPIA」公式サイト
「READING MUSEUM」公式サイト
「声優朗読劇VORLESEN」オンラインチケットサイト
「STUDIO koemee」YouTubeサイト
「VOICARION」公式サイト

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