今年の秋は“るろ剣”で楽しもう！　金曜ロードショーにて本日放送の実写映画『るろうに剣心 京都大火編』見どころ紹介｜2人の人斬り抜刀斎が己の信念を持ってぶつかり合う！

いきなりですが、「実写映画のおすすめは？」と聞かれたら皆さんはどの作品を挙げますか？

昨今、さまざまなマンガ原作の実写映画が公開されていますが、筆者が1番におすすめしたいのは『るろうに剣心』シリーズ。明治時代に生きる“人斬り抜刀斎”の姿を描いた本作はストーリーの濃さ、個性的かつ魅力的なキャラクターたち、実写ならではのリアリティーを追求したアクションシーンで多くの人を魅了しました。

そんな和田伸宏氏による人気コミックを実写映画化した「るろうに剣心」シリーズが、9月2日（金）より金曜ロードショーで放送されます。

ラインナップは、第2作『るろうに剣心 京都大火編』（9月2日放送）、第3作『るろうに剣心 伝説の最期編』（9月9日放送）、第4作『るろうに剣心 最終章 The Final』（10月14日放送）、第5作『るろうに剣心 最終章 The Beginning』（10月21日放送）の4作。

この機会を逃すのはもったいない！たくさんの方に見て欲しい！ということで、原作ファンでもあるアニメライターが実写映画『るろうに剣心』の見どころを紹介していきます。今回紹介する本日放送の『るろうに剣心 京都大火編』は剣心と深い関わりのある“京都”が舞台。見どころ満載です！

2人の人斬り抜刀斎

前作の『るろうに剣心』がシリーズ全体の自己紹介のような作品であれば、それに続く『るろうに剣心 京都大火編』は主人公・緋村剣心（演：佐藤健）に焦点を当て、彼がどのような過去を歩んできたのか、そしてこれからどのように生きていきたいのか深掘りできる作品です。

舞台となる京都は、人斬り抜刀斎として暗躍していた剣心にとって思い入れの深い場所。裏切られ全身を焼かれた政府に復讐しようとする志々雄真実（演：藤原竜也）を止めるために、剣心は再び京都の地へと足を踏み入れます。

京都大火編で初登場する志々雄真実は、剣心の後釜として暗躍していた“人斬り抜刀斎”。この2人の人斬り抜刀斎が初めて対峙し、それぞれ異なる信念を持って戦いに挑む姿は見どころの1つです。

政府をひたすら憎み、国盗りを目論んでいる志々雄真実。そして“逆刃刀”を手に「不殺」の信念を決して曲げることなく守るために戦う緋村剣心。人斬り抜刀斎という同じ立場だった2人が違う信念を持ち、違う未来を見据えている、その“対比”が丁寧に描かれています。

つい主人公の剣心に肩入れしてしまいますが、志々雄真実の気持ちも痛いほどわかる……幕末という動乱に翻弄された2人の人斬り抜刀斎の姿は必見です。

“天剣”の宗次郎、“おてんば娘”の操

志々雄真実だけでなく、京都大火編には新しいキャラクターたちが大勢登場します。その中でも、筆者おすすめの注目人物は瀬田宗次郎（演：神木隆之介）と巻町操（演：土屋太鳳）です。

特に、瀬田宗次郎は原作ファンからも大人気のキャラクターということもあり、神木隆之介さんがキャストとして発表された当時、反響がとても大きかったことを覚えています。

ビジュアルから映画公開前の期待も大きかったのですが、公開直後の評判もそれはもう凄いの一言でした。まるでマンガからそのまま飛び出てきたかのようなクオリティーの高い瀬田宗次郎に、たくさんの人が惹きつけられたことでしょう。

中性的な顔立ちの優男だけれどもそこからチラチラ見える残忍さ、志々雄真実の“弱肉強食説”を崇拝している危うさ……そのアンバランスさが神木さんの演技力で絶妙に表現されています。

ちなみに、本作での瀬田宗次郎関連イチ押しシーンは、大久保利通（演：宮沢和史）の暗殺シーン。剣心と初めて刀を交えるシーンも外せませんが、大久保利通の暗殺シーンは瀬田宗次郎という人物に一気に引き込まれるシーンといっても過言ではありません……！

そしてもう1人、京都大火編で欠かせないのが巻町操です。剣心が京都へ向かう道中で出会うおてんば娘。正義感がとても強く、剣心ですらも影響されるほどのまっすぐな心を持っています。

御庭番衆の一員で、四乃森蒼紫に憧れている年相応の一面をのぞかせることもあれば、強い正義感を持って戦う強気な一面も。操の圧に押される剣心も微笑ましいので、ぜひ2人のやり取りにもご注目ください。