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ファイルーズあい、悠木碧、成瀬瑛美にとっての『プリキュア』とは

『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』同時上映作『わたしだけのお子さまランチ』で『デパプリ』、『トロプリ』、『ヒープリ』、『スタプリ』4世代が集結! ファイルーズあいさん、悠木碧さん、成瀬瑛美さん鼎談インタビュー

9月23日(祝・金)全国ロードショーとなる『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』。ある日突然おいしーなタウンに現れたお子さまランチのテーマパーク・<ドリーミア>を舞台にした「プリキュア」シリーズの映画最新作です。

同時上映作には、『デリシャスパーティ♡プリキュア』(以下、『デパプリ』)だけではなく、『トロピカル〜ジュ!プリキュア』(以下、『トロプリ』)、『ヒーリングっど❤プリキュア』(以下、『ヒープリ』)、『スター☆トゥインクルプリキュア』(以下、『スタプリ』)のプリキュアが集結! 

映画公開を記念して、『トロプリ』の夏海まなつ/キュアサマー役・ファイルーズあいさん、『ヒープリ』の花寺のどか/キュアグレース役・悠木 碧さん、『スタプリ』の星奈ひかる/キュアスター役・成瀬瑛美さんにインタビュー。

映画のお話だけでなく、当時の意外なエピソードについて、そして「プリキュア」シリーズについての想いもたっぷり語っていただきました。
(インタビュー本文中、一部敬称略)

 

3人にとってのプリキュア「圧倒的な未来への希望」

──今日の衣装も『プリキュア』らしくて可愛いですね。

ファイルーズあいさん(以下、ファイルーズ):めちゃくちゃ華やかですよね。私はレインボーで、カラフルにしてみました。

──悠木さんの衣装には猫ちゃんのアクセサリーが。花江夏樹さんが演じられるケットシーを意識したものですか?

悠木 碧さん(以下、悠木):偶然ですが嬉しいです(笑)。衣装さんの粋な計らいかもしれません。

成瀬瑛美さん(以下、成瀬):ケットシー、すっごく気になってます!

──成瀬さんは星のアクセサリーが。

成瀬:私は意識してつけてきました(笑)。

──成瀬さんは特に久しぶりのプリキュア現場だったと思うのですが、改めて、皆さんにとってプリキュアとはどのような存在ですか?

成瀬:昔も今も大好きなもの。プリキュアになる前は、絶対的な、圧倒的なヒーローであり、ヒロインとして憧れていたんですけど。実際に演じてみると、みんなそれぞれ等身大の個性を持った女の子たちで。

すごく良い意味で、プリキュアという存在が近くになったような気がしています。プリキュアでありながらも、可愛い女の子でもあるというイメージに変わっていきました。……不思議な感覚ですね。それで「みんなプリキュア」と思うようになりました。

頑張っている可愛い女の子……女の子だけじゃなく、男の子もみんなプリキュアだなって。ふわっとした表現かもしれませんけど。

──いえいえ。以前インタビューで聞いた、成瀬さんのプリキュアになりたいという短冊を見るたびに「叶うよ」ってつぶやいている……というエピソードが私はすごく好きで。

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悠木&ファイルーズ:素敵!

成瀬:今年もある場所で見かけたんです。「なれるよー」って2022年もやらせていただきました。

──悠木さんはどうですか?

悠木:私はプリキュアって希望、未来の象徴だと思っていて。それぞれの世代が、それぞれのテーマでプリキュアを届けていく。演じている私たちも希望をもらえる作品だと思っています。

じゃあなんで、子どもたちに見て欲しいかって……子どもたちに笑顔で、素敵な大人になってほしいからじゃないですか。それって圧倒的な未来への希望だなと思っていて。

大人にとっても子どもは希望だから。「貴方たちが笑顔で、素敵な人になってくれますように」っていう願いが詰まっているんですよね。それって、大人にとっても子どもにとっても、未来への希望なんだなって……今は思っています。

当時は演じることに必死だったんです。「なるべく多くの人の心が穏やかになりますように」と。でも少し離れてみて「我々の願望も多分に乗っているし、そしてそれを見て育ってくれる子どもたちが笑顔になってほしい」という願いだったんだなって。冷静になったからこそ見えた部分だなと思ったりもします。

──ここ最近、気付いたことなんでしょうか?

悠木:ふわっとは感じていたけれど、言語化するまでに時間がかかってたってことかもしれないです。『プリキュア』というシリーズが長く続き、そして多くの人たちに楽しんでもらえているのは、未来への希望みたいなものが受け継がれているんだろうなと思っています。

──ファイルーズさんはいかがでしょうか?

ファイルーズ:私にとってプリキュアは、常に新しい時代を走っていってるなという印象です。キュアサマーも、これまでの「主人公はピンク」とは変わり虹色になって。固定観念を打ち破るようなところがほんとに素晴らしいなと思います。

全員が全員、マジョリティに属しているわけじゃなく、マイノリティの子たちもいて。いろんなキャラクターを出すことで、マイノリティの子たちも勇気をもらえる。「私もプリキュアみたいになれるんだ」って思えることこそが、すごく価値のあることだなって思いました。

 

 

──では映画のお話をおうかがいさせてください。まず、今回のオファーをいただいたときは率直にどう思われましたか?

成瀬:私、正直めちゃくちゃびっくりして。今回は4世代ですけど、普段の映画では3世代で共演することが多いので、いつか『スタプリ』、『ヒープリ』、『トロプリ』のコラボレーションがあるのかな?……と、思っていたんです。

「あ、ないまま時間が過ぎ去っちゃったな」と思っていた時に、4世代の共演のお話をうかがったので、めちゃくちゃびっくりして。本当に、すっごく嬉しかったです。『スタプリ』後のシリーズの子たちも、ほんとにめちゃくちゃ大好きなので「共演できるんだ!」と大ガッツポーズしました(笑)。

──大ガッツポーズ(笑)。

成瀬:やったー嬉しい、皆に会えるんだーって思って。心の底から嬉しかったです!

──悠木さんはいかがでしょう?

悠木:我々の時代は最初の方に、先輩のプリキュアとのコラボ映画がやっていたんです。我々のときは「キュアスパークルが出てきました」ぐらいで映画(のアフレコ)をやってたから、その当時「憧れるよねー先輩のプリキュアとして出るのって」って話していました(笑)。

今回は先輩として一緒に闘うとかではなく、同じ場のパーティを楽しむというか、お友だちとしてお食事を一緒にするっていう、とても平和的な描かれかたをしていて。

その憧れをひとつ叶えてもらったなって思いました。あと、久しぶりにキュアグレースを演じられることが、とても嬉しく思いました。

ファイルーズ:私の場合はそんなに久しぶりでも無く(笑)。

成瀬:(笑)。

──そうですよね(笑)。

ファイルーズ:オープニング(「Viva! Spark!トロピカル~ジュ!プリキュア」)の歌詞にもあるとおり「1年中ココロはサマー」なので(笑)。だから皆さんのように「久しぶり!」という熱い感じではないのですが、『トロピカル~ジュ!プリキュア』はあまり、他のシリーズと一緒の作品が多く無かったので、すごく新鮮で楽しかったです。

──演じられてみていかがでしたか?

成瀬:私の場合、前回から2年くらいは経っていたと思うんです。その合間に、プリキュアショーの収録はあったんですけど、アニメのアフレコは本当に久しぶりで。とにかく楽しかったです。

今回、フワ役の木野日菜ちゃんと一緒に録ったんですけど。私と日菜ちゃんが並ぶと結構身長差があるんですよね(笑)。ひかるちゃんがいて、ちっちゃいフワがいてみたいな感じの絵面になるので、並んだ時に「あ!これだね」ってなりました。

──久しぶりの感覚というか。

成瀬:はい。久しぶりの感覚で、ちょっとぞくっとして。仲良く一緒に録って、めちゃくちゃ楽しかったです。

──すぐに役には戻れました?

成瀬:常日頃からプリキュアの気持ちでいるので、すぐになれました。ただ日菜ちゃんとはだいぶ久しぶりの再会だったので、ドキドキそわそわしながら、「久しぶりだねー会えて嬉しいよー!」って。

悠木:うんうん。私もめちゃくちゃ嬉しかったです。今回は一人ひとりの収録だったんですけど、私は恐らく後半の方に録らせてもらっていて。だから皆の声が入った状態を聞きながら録ってるんですよ。なので、「うわーいっぱいプリキュアがいるー! 楽しい!」って。

成瀬:あははは(笑)。

悠木:ちょっと離れていたから、プリキュアが私たちのまた夢の存在になっていて。もちろんマイク前で台本を構えたら、キュアグレースとしてきちんと立てるんですけど。その直前の一瞬の声を聞いた時の、心の沸き立ち……といいますか。

「あ、いけないいけない。このまま見る側ではいけない」と思って(笑)。気を引き締めてかからねばと思ったけど、そのわくわくを持ったままアフレコした方がいいんだろうなという想いはありました。

お客さんも絶対その方がわくわくしてくれるし、キュアグレースも新しいお友達が増えてきっと嬉しいだろうしって。長編ではないので、出番がすごくたくさんあるわけではないのですが、それぞれちゃんと見せ場があって。

キュアグレースのお人好しさのようなものもしっかり描かれていたりと、愛のある台本ですごく嬉しかったです。演じていてほっこりしました。

──ファイルーズさんからはそこまで久しぶりではないというお話がありましたが、1年続いた作品の収録が終わって、寂しさのようなものはあったのでしょうか?

ファイルーズ:でも……放送の半ばごろには「次のプリキュアのオーディションしてるんだろうな」って思って生きてるから(笑)。

一同:(笑)。

成瀬:そうだよね。

ファイルーズ:自分もそうだったから。だからそんなに寂しさは無かったです。キュアサマーって当たり前のようにそばにいてくれている存在だと、私は思ってるので。「常にプリキュアの気持ち」ってさきほど成瀬さんがおっしゃっていたみたいな感じというか。

もちろん、子どもたちは新しい『プリキュア』に注目していると思うんですけども、その中でも『トロピカル~ジュ!プリキュア』がずっと好きって言ってくれる子たちのためにも、私が常にキュアサマーの気持ちでいることが大事なんだなって思っています。

 

世界中の誰もが楽しめる作品

──同時上映の作品ということで、お話を読んだ時の印象や、楽しみにしていてほしいポイントなどをおうかがいできればと思います。

成瀬:小難しいことがひとつもないという印象です。皆がそれぞれ、好きなものを持ち寄って、明るく楽しくご飯を食べて、楽しい気持ちになろうというお話だと思っています。ほんっとに幅広い年代の方が楽しめると思うんですよ。

まだそこまで本編の内容は全部理解仕切れない、数年後に噛み締められるみたいな子たちでも、子どものころに最初に読む絵本のような感覚で、スッと入ってこれるんじゃないかなって。もちろん大人の方も楽しめますし。広く、誰でも楽しめるので、みんな見てくれ、と。

一同:(笑)。

成瀬:それくらい楽しいです。日本語がわからない海外の方がパッと見ても「たのしー!」ってなると思います。

悠木:(頷きながら)その通りですね!(笑) 私は、女の子がごはん食べるとこを見るの大好きなので、「女の子が楽しそうにご飯食べてる、最高!」っていう(笑)。そこをね、ぜひ楽しんでいただければと思いますし、人が笑顔で食事しているって、平和の象徴だなと私は思っていて。

我々は本編の台本はいただいていないので、どんなストーリーなのかは知らないんですが、挟みこまれるという噂は聞いておりまして。映画を通して、プリキュアは戦ってないときでも楽しくご飯を食べて生きてるのよ、っていうのが伝わるんじゃないかなと思っています。

彼女たちの人間性を、より感じてもらえるんじゃないかなという内容になっているので、それぞれの表情を楽しんでいただけたらと思います。

ファイルーズ:プリキュアの姿だと戦っていることが多いんですけど……なんと言うんでしょう。こういうちょっとおちゃらけた台詞……といいますか。ユニークな台詞。

そういった日常会話をプリキュアの姿で交わすことがないので、それもすごく新鮮でした。出ているキャラクターが多い分、絵力がすごいので、ぜひ何回も行って、隅々まで見てほしいです。

──楽しみです!

 

©2022 映画デリシャスパーティ♡プリキュア製作委員会
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