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秋アニメ『4人はそれぞれウソをつく』メインキャストインタビュー

秋アニメ『4人はそれぞれウソをつく』声優・田中ちえ美さん、村上奈津実さん、佐倉綾音さん、潘めぐみさんインタビュー|秘密を守るためのウソが、互いを守るウソに変化していく

佐倉さんが抱いた関根への印象は「人気出なさそうな子」!?

――ご自身が演じるキャラクターの印象をお聞かせください。

村上:千代ちゃんは、リッカたちといるときは、いいところのお嬢様で、ふんわり女子という感じです。

ですが、本当は忍者として育ってきているので、突然そのスイッチが入ったときに、急に感情が鋭くなるというか、冷酷な目をする印象があります。ギャップがすごいキャラですね。

もともと可愛いものが大好きだった千代ちゃんなので、可愛いお友達に囲まれている今の生活に幸せを噛み締めているところがとっても愛おしいです。

田中:リッカはまるで一人二役をやっているような感覚なので、初回のアフレコは苦戦しました。ですが、そういった役を演じるのはすごく楽しいですし、演じていると私自身も元気をもらえました。

普段はロリっぽい、見た目通りの声や喋り方なんですが、軍人モードになると一気にオッサンになるんです(笑)。可愛い見た目をしているのに、中身はすごくオッサンというのもリッカの魅力だと思います。

そこそこ偉い階級の人なのに、バレないように必死に表情を変えるところも見ていて愛らしいですし、「嘘がバレないように頑張って!」とつい応援したくなります。

佐倉:この4人は、「誰かに強くて誰かに弱い」ジャンケンみたいな関係値だなと。例えば関根は「千代、リッカの考えは読めるけど、翼だけは読めない(※)」といった具合で。

※:関根のサイキックは同性にしか発動しないため。

その関係値と勘違いコントみたいなやり取りの中でも、考えが読める関根は少し特殊な立ち位置なので、台詞量が多いのは、原作を読んでいるときから覚悟していました。

一見、常識人ポジションのように見えますが、彼女もやっぱり変な子ではあります。サイキッカーとして過酷な運命を背負わされているのに、サラっと生きているように見えますし。あとはとにかくケチですね。

潘:かなりの守銭奴だよね(笑)。

佐倉:こう言っちゃなんですが、人気出なさそうな子だなと(笑)。

一同:(笑)。

潘:いや、眼鏡を取ったら美人だから! (置いてあったティザービジュアルを指しながら)あの中で、関根だけ作画がおかしいっていうか、一番美人じゃん。

佐倉:それだけじゃカバーしきれなくないですか!?

潘:でもやっぱりすごいのが、綾音ちゃんが演じることでちゃんと魅力的になるところですよ。

佐倉:いやいや! だって超能力使うとデブになるんですよ!?

田中:いや、可愛いんですよ!

佐倉:推しがデブになるのイヤじゃない? 推せる?

村上:全然推せますよ! 佐倉さんの関根は可愛さと面白さを兼ね備えていて、聞いて感動しましたし「なるほど!」と思いましたもん。

佐倉:嬉しい…。私も、おふたり(村上さん、田中さん)とご一緒するのが初めてで、どんな声なんだろうと思っていたので、聞いたときはめちゃくちゃピッタリで感動しました。

地声とけっこう違うのに、あのリッカの声が出るのがいまだに不思議ですし、千代もいろんな人がいろんな演じ方ができそうな役ではあるなと思うんですが、可憐さと忍びになったときのギャップがすごくピッタリで、本当に漫画の中から出てきたみたいだと思いました。

田中・村上:え~、嬉しい。

佐倉:潘さんはご一緒したことがあるので、安心安全でした。翼のナチュラルな部分をしっかり表現されていて、さすがだなと思いました。

潘:そういうことは現場で言ってくれよな!

佐倉:ちゃんとおふたりと話したのは今日が初めてだったんですよ。収録では「みんな楽しそうに喋ってるな~」と思いながら遠巻きに見ていました(笑)。

――少し話が戻るのですが、関根が太るシーンでは声も変えているんですか?

佐倉:変えています。

潘:なんていうか、質量が増えているよね。

佐倉:オーディション原稿にもあったので、「ちゃんとやらないと受からないな」と思って、家でかなり練習しました(笑)。

潘:「こんな可愛くない声をオーディションで出したの初めて」って言ってたもんね。

佐倉:そうなんですよ。身近にいる太っている人の声を参考に……。

潘:大丈夫かな、これ(笑)。

佐倉:大丈夫です。有名なラジオスタッフさんのことなので(笑)。いろいろ研究しました。

――少し脱線しましたが、翼の印象をお聞かせください。

潘:まず「寛容すぎるだろ」と思いました(笑)。

いくら逆らえないとしても、そんなリスキーな要求を呑むなんて、この子は根からいい子なんだなと思いました。いや~、不憫ですね。

一同:(笑)。

潘:「ラッキースケベがあるかも」とか「俺の好みの女の子がいるかも」という男の子的な欲求も、特に満たされることもない。それでも楽しめる寛容さ、順応性から、お姉ちゃんのもとで生きてきたということがすごく分かりました。

女きょうだいがいる男の子って、やっぱりどこか女の子と接するのが上手だったり、器用だったりしますよね。乗るところは乗ってあげて、ここはちょっと雑に扱って、というのも上手ですし。ですが、彼らはまだ中学生なので、やっぱりうまくいかないこともあるのが面白いです。

翼は、感情を組み立てて演じられるところもあるんですが、理屈じゃないところが大半かもしれないです。「ここは甘くただ言ってほしい」「逆にここは、他の人から見たらシリアスだから、翼自身はシリアスなつもりはなくても、シリアスに見えるように演じて」といったように、普段の自分では為しえない感情の起伏と設定があるのが、演じていて悩ましく、同時に楽しいと思いました。

翼と剛は基本的に同じトーンですが、本当に女の子になっちゃうとき、逆に本当に男が出ちゃうときはちょっと差別化もしつつ、とバランスをかなり考えて演じさせていただきました。

(C)橿原まどか・講談社/製作委員会はウソをつく
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