ふたりで『ルパン』の系譜を徹底研究。たどり着いた答えは“音楽”にあり？　アニメ『LUPIN ZERO』ルパン役・畠中祐さん×次元役・武内駿輔さんインタビュー

監督をはじめ、『ルパン三世』好きが作った『LUPIN ZERO』。僕らなりの『ルパン』をただ楽しんでいただけたら

――この作品の見どころや注目ポイントのご紹介をお願いします。

畠中：僕らなりの『ルパン三世』を追求してきましたが、あとで見れば見るほど「ここ、甘かったな」と後悔することがたくさんあって。

武内：だから、できることならもう一度、収録し直したいんですよね。ただ絵と演出、効果音は素晴らしい！　そして天才・畠中祐に太鼓判を押します。「祐じゃなければルパンはできない」と思っていた僕が、実際にその声やお芝居から「あっ、ルパンだ」と思えたので、彼の演技も推しておきます。

畠中：すごくハードルが上がってツライ（笑）。でもかけた時間は決してムダじゃなかったと思える作品ができたし、僕らなりの想いはかけられたので悔いはありません。

――最初の『ルパン三世』を見ていたものとしては刺さりまくりでした。

畠中：ありがとうございます。監督から「『これはルパン三世じゃない』とか言う人もいるかもしれないけど、僕らが『ルパン三世』にしていくから、自分たちなりの『ルパン三世』をやってみてください」とおっしゃっていただけたおかげでやれました。

武内：収録が始まるまでに「周りは固めておきましたんで」と言われました。「なぜなら僕が一番の『PART1』オタクだからで、原作第一主義なので」と（笑）。

畠中：監督も『ルパン三世』が好きで、アニメ界に入ってきて、『ルパン三世』を描くためにここまで続けてきた方なので、想いが違うんですよね。『ルパン三世』愛を持つ皆さんに支えられながら作れたので、受け止めていただけたら。

武内：ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。

――熱量の高い、素敵なお話をありがとうございました。

アニメ『LUPIN ZERO』作品情報

2022年12月16日（金）よりDMM TVにて独占配信開始

作品概要

少年は、如何にして“ルパン三世”となったのか？

1967年に連載を開始した、モンキー・パンチの人気漫画『ルパン三世』。その後さまざまなメディアで、世界を股にかけて活躍してきた世紀の大泥棒にも、まだ青い「少年時代」があった……。

『LUPIN ZERO』は、ベールに包まれた彼のビギニングをついに描き出す。舞台は、原作連載当初の昭和30年（1960年）代。まだ何者でもない「少年ルパン」が、高度経済成長期の日本を駆け巡る！

原作でも描かれている「少年ルパン」編からヒントを得つつ、懐かしくも新しいオリジナルストーリーが展開される。制作スタジオは、多くの『ルパン三世』シリーズを手掛けるテレコム・アニメーションフィルム。レトロでユニークな世界観を現代に蘇らせる。音楽は、大友良英（『あまちゃん』『犬王』）。『ルパン三世PART1』を手掛けた山下毅雄の楽曲アレンジも含め、劇伴音楽を担当する。

少年が登る、悪党への階段。彼は一体、何を思い、どんな一歩を踏み出したのか？

これは、誰もが知っている大泥棒の、誰も知らない「はじまり」の物語。＜全6話＞

スタッフ

原作：モンキー・パンチ
監督：酒向⼤輔
シリーズ構成：⼤河内⼀楼
設定考証：⽩⼟晴⼀
キャラクターデザイン：⽥⼝⿇美
美術監督：清⽔哲弘、⼩崎弘貴
⾊彩設計：岡亮⼦
撮影監督：千葉洋之
編集：柳⽥美和
⾳響監督：丹下雄⼆
⾳響効果：倉橋裕宗
⾳楽：⼤友良英
メインテーマ：「AFRO"LUPIN'68"」　作曲：⼭下毅雄編曲：⼤友良英
エンディングテーマ：「ルパン三世主題歌Ⅱ」　歌：七尾旅⼈作曲：⼭下毅雄編曲：⼤友良英
劇中歌：「かわいい男の⼦」　歌：SARM 作詞・作曲：荒波健三
アニメーション制作：テレコム・アニメーションフィルム
製作：トムス・エンタテインメント