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漫画・ボイスドラマ『地獄くらやみ花もなき』おもしろいポイントや魅力を解説!

妖艶な和風ホラー漫画『地獄くらやみ花もなき』の魅力を徹底解説! ボイスドラマ「聴くanime」でハマったらコミックも読んでみよう!

原作・路生よる先生、漫画・藤堂流風先生の『地獄くらやみ花もなき』が、ボイスドラマ「聴くanime」として、2023年1月13日(金)よりYouTubeにて配信スタート!

本作は、罪人が妖怪に見えるニート助手・遠野青児(とおのせいじ)と地獄代行業を営む美少年探偵・西條皓(​​さいじょうしろし)が、罪を持つ者を地獄へ送る物語です。

聴くanimeが決定した際から、メインキャストが小林裕介さん、斉藤壮馬さん、小野大輔さんと豪華声優陣が話題に! 配信をきっかけに本作を知った方も多いのでは?

そこで本記事では、漫画好きライター・杉村が原作漫画の魅力をご紹介! すでに聴くanimeを視聴した方やこれから漫画を購入しようか検討している方へ漫画の楽しみをお伝えします。

これを読んだらきっと漫画が欲しくなるはず! 今後の配信と合わせて聞きながら見てほしい漫画『地獄くらやみ花もなき』の世界へ!

第一話「百禍の王」

艶やかで美しくも儚げな作画

まず注目していただきたいのが、甘美な和柄。特に表紙や単行本のカラーページの色使いが艶やかで目を奪われます!

個人的に大好きなのは第参巻のカラーページで、麦わらを被った皓が微笑んでいます。流し目が妖艶で美しいのですが、どこか寂しそうで儚げで……。他にも第陸巻の赤い紅葉のグラデーションもとても素敵なのでぜひご覧ください。

また、電子よりも単行本をおすすめします。裏表紙にはキャラクターの日常の様子や普段とは違った表情が描かれています。これは漫画内で大きく描かれていないので、絵柄好きな方なら単行本の方がより楽しめるのではないでしょうか。

日本の妖怪×少年探偵

本作を改めてジャンル化すると、「怪談(ホラー)」×「少年探偵」と、ありそうでなかった人気ジャンルの組み合わせ。王道がかけ合わさったら面白くないはずがない!

また、漫画ではギャグ要素も入り、ホラーとサスペンスの比率がとても読みやすいのが特徴です。妖怪の不気味さや難解事件の推理を楽しむのはもちろん、青児の自虐ネタや皓のドSっぷりなど細かなところまで注目してください。

聴くanime「鵺篇」はホラー要素が少し強めですが、他のエピソードには心の救いがあるものも。今回ハマった方には、「生き人形の島篇」、「蛇を喰らう宿篇」まで読んでいただきたいなと思います。

イケメンなのに癖が強いキャラクター

皆さんも気になっているはずのキャラクターたち。聴くanimeでは要約されていましたが、キャラの関係性や人生背景も物語の大きな鍵です。また、本作のキャラは皆イケメンなのですが、癖がちょっと強めなところも注目ポイント。

ここでは、メインキャラ3人の簡単な紹介をします。

内気なニート助手・遠野青児(CV:小林裕介)

人と関わるのが苦手な大卒ニート22歳の青年。昔から罪を犯した人が妖怪に見える目を持っていますが怖いのは苦手です。ある日、洋館に辿り着き、皓と出会い、流されるまま皓の助手として働いています。

妖艶な少年・西條皓(CV:斉藤壮馬)

洋館で「地獄代行業」を営んでいる美少年。青児の目で見た妖怪の情報と優れた洞察力から、人の罪を暴き地獄へ堕としています。青児を手懐けている様子にご注目を。

皓の宿命・凛堂棘(りんどうおどろ)(CV:小野大輔)

評判の良い「凜堂探偵社」の凄腕な男性。皓とは敵対関係にあり、かなり古くからの因縁が……。皓との冷ややかな言い合いが見どころです。

漫画では各キャラクターの過去も描かれています。皓と青児はただの良いバディではないなと感じてしまう皓らしい契約内容まで……。第弐巻「以津真天(いつまで)」を読んだらきっとゾッしてしまうことでしょう。

謎解きの光と心の闇

本作の魅力は、皓の元へ舞い込んできた謎や事件を、青児が見た妖怪の情報から紐解いていく推理。物語を読みつつ、キャラの言葉やカット割りから推察していくのが面白く、スラスラと読み進めてしまいます。解けた時や予想的中したら、頭もスッキリ!

ですが、本作の最大の魅力は、人の「心の闇」。いつでも事件が起きるのは、人の心からだと気づかせてくれます。ネタバレになるので多くは語れないのですが……。

なぜ家に鵺の鳴き声が響き渡ってしまうのか。ぜひ皆さんも「鵺篇」で事件の原因や登場人物の心を考えて見てくださいね。

青児の成長を見守りたくなる!

青児は怖いものが苦手で内向的な性格。しかし、弱い心が理解できる青児だからこそ、誰かの心の痛みに寄り添える。少しその場の空気とはズレてそうな発言や言葉も青児の優しさです。皓と信頼関係性を築いていく姿をもっと応援したくなると思います。人生を振り返りながら、過去を乗り越え前へと進む青児を追っていただきたい!

最初は逃げてばかりで意気地ない青年に見えますが、第肆巻「九月に死ぬ蝉」を読んだら見方が変わるはずです。“捨てる勇気”を持つ青児のかっこよさも知ってもらえると嬉しいなと思います。

ボイスドラマで気になったら漫画へ!

『地獄くらやみ花もなき』は、漫画大好きライター・杉村の一押し作品のひとつ! 試し読みした時から奇妙で艶麗な世界観に一気に引き込まれ虜に! そのため、聴くanime化されたのをとても嬉しく思っています。

ちなみに、私は第参巻より登場するキャラクター・緋(あか)が大好きなので、勝手に続編が配信されることを望んでます(笑)。初登場では「なんか生意気な子どもが出てきたな」と思うでしょうが、「生き人形の島篇」を全て読んだら緋に感情移入してしまうのでは……? 推理系の王道シチュエーションである無人島が舞台で、状況がどんどん変わっていくのが面白いですよ。

ボイスドラマでは、声だけでなく音楽も付きもっと本作の雰囲気が味わえます。推奨されているようにイヤフォンで聞きながら、漫画のページをめくってみればより没頭できるはず。ぜひ本作の沼にハマって、自分流の楽しみ方を見つけてくださいね!

【文/杉村美奈】

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2023年1月13日より『地獄くらやみ花もなき 鵺篇』がYouTubeやSpotifyほかポッドキャストで配信を開始します。本作は、角川文庫の人気シリーズで、ヤングエースでもコミカライズが好評連載中の『地獄くらやみ花もなき』の傑作エピソード「鵺篇」を音声レーベル・STUDIOkoemeeが聴くanime化したものです。犯した罪が〈妖怪〉に見えるニート助手と〈地獄代行業〉の美少年探偵の、地獄堕とし事件簿『地獄くらやみ花もなき』。宿命のライバルと推理合戦をする謎解きの面白さだけでなく、妖怪、和風ホラー、人間ドラマ、ミステリーなど様々な要素が作品に織り込まれています。オーディオコンテンツならではの臨場感と生々しい怖さを、繊細な声の演技と共に目を閉じて堪能できますし、YouTubeでコミカライズの絵と合わせてボイスコミックとしてもお楽しみいただけます。「鵺篇」で作品世界にハマったら原作小説やコミカライズで引き続きどっぷりと、その妖しくも美しい世界に浸ることができます。いよいよ配信開始ということで、今回は『地獄くらやみ花もなき』の世界やキャラクターの魅力について、メインキャストの斉藤壮馬さん、小林裕介さん、小野大輔さんに語っていただきました!――『地獄くらやみ花...
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