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『ダンまちⅣ 深章 厄災篇』松岡禎丞(ベル・クラネル役)インタビュー

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇』ベル・クラネル役 松岡禎丞さんインタビュー|自分の想定を越えて大人びてきてるっていうのが怖い部分でもあるんです【連載 第6回】

 

本当に末恐ろしい子ですよ

──『ダンまち』ではたびたび“英雄”という言葉が出てきます。松岡さんの思う“英雄”とはどのような人物でしょうか。

松岡:身分や地位に関係なく、一人のために動けて行動出来る人? かな……。

それがどんな結果をもたらすかは分からないんですけど、でも受け手にとってはその行動がある種、英雄に成り得るので、無自覚でも何でもいいので人にとにかく優しくできる人じゃないですかね。

他人が躊躇するようなことでも率先してやれるような、当たり前を当たり前にこなせる人。難しいのが他人に損害を与えちゃ元も子もないんですけど……、難しいですね 英雄 の定義って。

でも僕は当たり前のことを、当たり前にできる人がすごいなって思います。

 

 

──『ダンまちⅣ 深章 厄災篇』には、“正義”について考えさせられるシーンが多く登場します。松岡さんが、この作品を通じて“正義”について考えたことや、感じたことをお聞かせください。

松岡:『ダンまち』に限っていえば、どんなに無理だって思っても諦めずに方法を模索すること、絶対にあきらめないで全てを結果良い方向に持っていける人。

ベルもやっぱり青臭いところはあるんですよ、今まで見ていてくれた方々は分かると思うんですけど、ベルってめちゃくちゃな状況を何とかしてきたんですよ、どんな理不尽にもふざけるなって真顔で言える人。

でもそれを言ったら一応悪者と言われてる人たちにも正義はあるわけで。じゃあ正義って何? って言われたら、じゃあ正義ってなんだよ? 明確な定義があるのか? って返したくなります。難しい質問ですよ。

──『ダンまちⅣ』では仲間と離れて冒険をすることになってしまいましたが、彼ら彼女らのような仲間(ヘスティアなどを含む)はベルにとってどのような存在でしょうか。

松岡:家族ですね、家族であり仲間である誰一人欠けてもいけないし、でもみんなでも強くなっていきたいし。思いっきりダンジョンに潜って己を磨き、帰ったら思いっきり皆で美味しいご飯を食べる、良い関係ですよ。

 

 

──新章 迷宮篇から深章 厄災篇と放送されてきた『ダンまちⅣ』も残すところ1話となりました。ここまでを振り返り、ベルが一番成長したと思う部分をお聞かせください。

松岡:ベルにとっては一期から数ヶ月のお話なんですけど、異常な速さで精神面も成長してるんですよ。戦闘能力も上がっていますし、普通の子だったら街の中も歩けないぐらい精神的に追い詰められたり、でもそれは自分が決断した結果であって後悔するのもお門違い。

でもそれでも前に進んでいくっていう中で、完全に覚悟が決まってきて、みんなを率いていく団長としても前に進んでいく。

本当に末恐ろしい子ですよ、このまま1年2年が過ぎていったらこの子どうなっちゃうんですかね? ドキドキとワクワクが止まらないです。

──松岡さんにとって『ダンまちⅣ』はどのような作品になりましたか。

松岡:ベルの先の未来を想像して、自分も追いついていかなきゃなという気持ちになりました。

正直今回『ダンまちⅣ』の1話からベルの成長がめざましくて、最初は自分の演技が追いついてないっていうところがあったんですよ、演じてみると如実に感じる違和感……。

ちょっとベル〜、先に行かないで〜! っていう気持ちでお芝居していた部分があったので。すぐに慣れましたけど、でも自分の想定を越えて大人びてきてるっていうのが怖い部分でもあるんです。

だからこの先のベルのためにも、もっとベルと対話をして先に進もうと思いました、つまり何が言いたいのかと言うと、改めてこの先を見ていきたいという気持ちです。

 

 

──いよいよ『ダンまちⅣ』は最終話を迎えます。視聴者の方に物語全体とベル単体として、それぞれ見どころをお聞かせください。

松岡:ラストがどうなるのか、それは本当に皆様の目で確かめてください、小難しいこと言うと先入観が発生してしまうのでここは敢えて言いません! 一言言うのであれば、ベルはベルです。

 

TVアニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇』作品情報


2023年1月5日(木)~
TOKYO MXほかにて放送

イントロダクション

悪夢は終わらない。
絶望は破滅を誘い、厄災は惨禍を招く。
ジャガーノートとの闘いのさなか、奈落に消えたベルとリュー。
行き着いた先は、全ての冒険者が恐れるダンジョンの深淵――『深層』。
満身創痍、孤立無援、迫り来る厄災の脅威。
迷宮決死行の渦中、五年前の後悔に苛まれる妖精はかつての仲間を追憶する。
一方、ベル不在のパーティの前に現れたのは、双頭の巨竜アンフィス・バエナ。
破壊の化身が吐き出す凶悪な炎流が全てを呑み込む。
希望も光明も失われた迷宮で、冒険者達が辿る運命は幕切れか、それとも……
これは少年と妖精が押し寄せる死に抗う、過酷に満ちた【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】――。

スタッフ

原作:大森藤ノ(GA 文庫/SB クリエイティブ刊)
キャラクター原案:ヤスダスズヒト
監督:橘 秀樹
シリーズ構成:大森藤ノ/白根秀樹
キャラクターデザイン:木本茂樹
美術監督:金 廷連(ムーンフラワー)
色彩設計:安藤智美
撮影監督:福世晋吾
編集:坪根健太郎(REAL-T)
音響監督:明田川 仁
音楽:井内啓二
オープニングテーマ:早見沙織「視紅」
エンディングテーマ:sajou no hana「切り傷」
プロデュース:EGG FIRM/SB クリエイティブ
アニメーション制作:J.C.STAFF

キャスト

ベル・クラネル:松岡禎丞
ヘスティア:水瀬いのり
リリルカ・アーデ:内田真礼
ヴェルフ・クロッゾ:細谷佳正
ヤマト・命:赤﨑千夏
サンジョウノ・春姫:千菅春香
カシマ・桜花:興津和幸
ヒタチ・千草:井口裕香
ダフネ・ラウロス:小若和郁那
カサンドラ・イリオン:真野あゆみ
アイシャ・ベルカ:渡辺明乃
リュー・リオン:早見沙織
アストレア:中原麻衣
アリーゼ・ローヴェル:花守ゆみり
ゴジョウノ・輝夜:千本木彩花
ライラ:諏訪彩花
ノイン・ユニック:河瀬茉希
ネーゼ・ランケット:泊明日菜
アスタ・ノックス:遠野ひかる
リャーナ・リーツ:香坂さき
セルティ・スロア:川口莉奈
イスカ・ブラ:広瀬ゆうき
マリュー・レアージュ:関根明良

公式サイト
公式ツイッター(@danmachi_anime)

 

(C)大森藤ノ・SBクリエイティブ/ダンまち4製作委員会
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