「好きで、好きで、好きすぎて、満ち足りない。十四番目の月みたいな、この気持ち。」──ドラマ『美しい彼』シーズン2で描かれた切なくも甘い愛の物語の魅力を振り返り!
萩原利久さん(平良一成役)×八木勇征さん(清居 奏役)のW主演ドラマ『美しい彼』。MBS/TBSドラマイズム枠で2023年2月7日(火)より続編となるシーズン2が全4話で放送されました。切なく甘い余韻に包まれている人も多いのではないでしょうか。
「好きで、好きで、好きすぎて、満ち足りない。十四番目の月みたいな、この気持ち。」
平良の狂おしいほどの清居への想いはその美しい言葉どおりで、また、清居の平良への感情の大きさにもキュンとなります。けれど、どこまでも噛み合わない二人ゆえ切ない場面も。
前作ドラマの最終話で結ばれた二人。シーズン2では平良は大学4年生に、清居は新人俳優として奮闘。同棲する恋人同士としての甘い二人を堪能でき、1秒たりとも目が離せません。
清居を崇拝する平良の偏愛はさらに進化を極め、清居は究極のツンデレを発揮。お互いが唯一無二の存在でありながら一筋縄ではいかないのが “ひらきよ” なのです。
『劇場版 美しい彼~eternal~』へと繋がるドラマ『美しい彼』シーズン2。その余韻に浸りながら本作の魅力を振り返り、映画の公開に向けて心の準備をしておきましょう!
※本記事にはドラマ『美しい彼』シーズン2のネタバレが含まれます。ご了承ください。
目次
- 平良一成:萩原利久さん
- 清居 奏:八木勇征さん
- 前作ドラマ『美しい彼』のおさらい
- ドラマ『美しい彼』シーズン2 あらすじ
- ドラマ『美しい彼』シーズン2の魅力を振り返り
- OP&ED
- 『劇場版 美しい彼~eternal~』の公開まであと少し!
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平良一成:萩原利久さん
〘🐥平良一成 役 〙#萩原利久
— 美しい彼【公式】㊗️ドラマ最終話配信中&4月7日公開🌼 (@utsukare_mbs) January 16, 2023
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ドラマシーズン2決定に際した、
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清居 奏:八木勇征さん
〘🐥清居奏 役 〙#八木勇征
— 美しい彼【公式】㊗️ドラマ最終話配信中&4月7日公開🌼 (@utsukare_mbs) January 16, 2023
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前作ドラマ『美しい彼』のおさらい
高校三年生の春。自己紹介で言葉を詰まらせていた平良一成は、遅れて教室に入ってきた美しい清居 奏に一目で心を奪われます。清居を「キング」として崇拝し、二人だけの秘密にも嬉しくなる平良。やがて清居への気持ちが恋だと自覚します。
清居は平良がいつも自分のことを見ていることに気づいていて、最初は単なる興味でしかなかった平良が特別な存在へと変わっていきます。清居は平良の狂気的な愛情に心を撃ち抜かれてしまい、平良の存在が救いとなっていました。
高校卒業後、清居のいない無味無臭で平穏な大学生活を過ごす平良は、突如として清居との再会を果たします。清居を見た瞬間、激しい感情が湧き上がり、清居への欲望が再燃。変装してこっそり清居の舞台を観に行くように。
気持ち悪いくらいに熱のこもった目で見つめてきて渇望を満たしてくれる平良に、清居は想いを募らせていきます。けれど平良こそが自分勝手な「俺さま」で、清居の気持ちを知ろうともしない。清居のことは世界で一番好きな人だけど付き合いたいとは思わないと平良は言います。清居は「キング」で自分は仕える人間だから。
清居が告白をしても平良には伝わらず、二人は気持ちのすれ違いを重ね続けます。そして、好きな人とは付き合いたいし触れ合いたいという清居の想いがようやく平良に伝わり、二人は想いを遂げるのでした。
ドラマ『美しい彼』シーズン2 あらすじ
平良は大学4年生になり、清居は新人俳優として日々奮闘。紆余曲折の末に恋人同士となった二人は、平良の家で同棲生活をおくっています。けれど平良の信仰にも似た偏愛は変わらず、いつまで経っても自分を恋人として扱ってくれない。平良と恋人として一緒にいたい清居の悩みは一向に解消することはありませんでした。
一方、平良は清居にバレないように変装し、清居のおっかけを楽しみとしていて、その怪しい見た目から清居の事務所やファンのあいだで「不審くん」と認識されるように。清居は事務所の先輩・安奈(仁村紗和さん)とドラマの撮影に参加しており、その様子を遠巻きに見ている安奈ファンの設楽克己(落合モトキさん)の姿もありました。
大学卒業が近づき、就職活動もままならないなかアルバイトを始めた平良は、応募していたフォトコンテストに落選。そんな平良に写真部の小山和希(高野 洸さん)は写真家・野口大海(和田聰宏さん)を訪ねるよう提案をして──。
ドラマ『美しい彼』シーズン2の魅力を振り返り
安定の平良ワールド全開&ツンデレ清居が可愛い
ただ見つめているだけでいい存在だった清居に想いを告げられ、触ってもいいかなと平良がようやく距離を詰め、肌を重ねた二人。それから穏やかに月日は流れ、同棲する二人の朝チュンシーンは美しく神々しくもありました。
「奇跡だ」と目覚めの第一声から平良全開で、昨日しつこくしすぎたと謝りながらも清居があんまり可愛いからと本音を漏らします。
OPの跪く平良が清居の手にキスをして自分の方へ引き寄せる描写は二人の関係そのもの。清居がパーフェクトなのはもちろん平良の本来持っている格好良さも際立ち、再び『美しい彼』の世界へガッツリと引き込まれてしまいます。
平良は大学4年生になり、清居は俳優業に励む日々。清居の撮影現場にはいつも背が高くて目深な帽子にサングラス姿の「不審くん」の姿があって、この気持ち悪い男こそが清居の彼氏。変装をして清居の出待ちをしていたり、何度も清居の出演作を観ていたりする熱狂的な清居ファン。恋人同士になっても揺るがない平良の気持ち悪さは日々重症化しています。
ある日、清居は平良をデートに誘い、ファッションブランドのレセプションパーティーに行くことに。幸せであればあるほど様子がおかしくなる平良は自己肯定感が低く、いくら褒めてもどこまでもネガティブ思考。けれどお洒落な服を纏って髪型も変えておでこを出した平良は改めてイケメンで、いつもの気持ち悪い平良はどこへやら。
清居が少し目を離した隙に平良は女性に言い寄られていて、清居は平良がモテることにおもむろに嫉妬。けれど、ポートレートは好きな人だけ撮りたい、清居だけ、と言われて上目遣いのツンデレ清居はとてつもなく可愛く、「今日はするからな」の破壊力に平良から笑みがこぼれます。
#美しい彼シーズン2
— 酒井麻衣 MaiSakai (@mai_littlewitch) February 16, 2023
小話
1話
かき氷シーン。
あーんショットは、その後もまわしつづけていますが、
さすがの平良さん。
清居さんがあーんした後は、スプーンを持って帰ろうと、ご自身は反対側の柄部分を使って食べておられました。
十四番目の月と金木犀の香り
十四番目の月
本作は凪良ゆう先生の大ヒット小説『美しい彼』シリーズを原作とし、その世界観が丁寧に映し出されています。平良と清居の関係性や本質、台詞も大切にされていて原作愛に溢れています。
「好きで、好きで、好きすぎて、満ち足りない。十四番目の月みたいなこの気持ちは、この先も永遠に続いて自分を切なくさせるんだろう」
満月になる一歩前の満ち足りない月に喩えた平良のこの切なく甘酸っぱいモノローグは、小説『美しい彼』に収録の「月齢14」の引用。平良は自分みたいなのが恋人で申し訳ないと卑下しつつも、どんどん欲張りになっていく自身の想いを扱いかねています。
平良は顔立ちやスタイルも整っているのに、それを全く活用しない……俺の男は本当は格好良いんだって見せつけたい、なのに誰かに取られそうになると死にそうに寂しい。清居もまた、己の矛盾する気持ちに振り回されていました。
小説『美しい彼』シリーズを通して言葉選びが秀逸で、平良の独特な思考や清居の悩ましい感情が美しく繊細な文章で綴られています。ドラマならではの演出を楽しみつつ、原作をまだ読んでいない方はぜひ読んでみてください。『interlude 美しい彼 番外編集』に収録の「裏・月齢14」もお見逃しなく。
金木犀
縁側に咲いた金木犀の花。甘くて酸っぱい金木犀の香りを教えてくれたのは平良で、清居は高校時代を思い出していました。いつ告白してくるんだと密かに待つ清居の恋心を平良は知りようもなく、貴重な瞬間の清居の写真を撮っています。
その頃に撮った十四番目の月の写真を平良は今でも大切に持っています。あの頃の金木犀の香りと十四番目の月の写真を、永遠にとっておきたかったんですね。
#美しい彼シーズン2
— 酒井麻衣 MaiSakai (@mai_littlewitch) February 16, 2023
小話
14番目の月。
なぜ、平良さんがこの写真を大切にしているだろうと考えた時に、
きっと、あそこでシャッターを切ってるのでは…?と。
だから夜ではない、夕焼け空の中の14番目の月。
あの時の14番目の月だということは、
清居さんは知らない。
永遠にとっておきたかった、
— 酒井麻衣 MaiSakai (@mai_littlewitch) February 14, 2023
あの頃の金木犀の香り、14番目の月の写真。
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あの頃の写真の順番のまま、とっておきたかった神社の写真。#美しい彼シーズン2みてる
2話
高校時代の金木犀のエピソードは、TVドラマ『美しい彼』公式ビジュアルブック収録の凪良先生の書き下ろし『金木犀』で描かれています。「早く言えよ」と、じれったさと期待を抱きつつ素直になれない清居が可愛いです。清居を置いて買い出しに行ってしまう平良はこの頃から変わっていなくて、清居の心中はいつも複雑です。