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『山河令』の魅力をご紹介! 周子舒&温客行の深く美しい絆を描く

人気作家Priest先生が綴る耽美小説『天涯客』を映像化──中国ブロマンス時代劇『山河令』の世界観や魅力をご紹介! 運命を共にする周子舒&温客行の深く美しい絆を描く

 

『山河令』の魅力

全36話で壮大な物語が繰り広げられる『山河令』。キャラクターそれぞれにドラマがあり、琉璃甲をめぐり暗躍する各勢力の争いや複雑に絡み合う人間関係が濃厚です。彼らの愛憎劇に切なくなる場面も。

第1話から見どころ満載で伏線も随所に敷き詰められており、ストーリーの面白さを予感させます。周子舒と温客行の波乱の人生を描くなかで、二人の絶妙な絡みも織り込まれていて、ブロマンス作品としての魅力をたっぷりと堪能できます。

演じるにあたって目の表情を大事にしていたという本作。周子舒と温客行の感情の動き、その表情の変化にもご注目ください。

 

 

魅力①:数々の美しい名シーンに酔いしれる

本作の魅力のひとつとして、名シーンが多く存在することがあげられます。少しづつ秘密が明かされていき、視聴者の心を震わせる巧みなストーリー展開のなかで数々の名シーンが誕生しており、その美しさにも魅せられてしまうでしょう。たくさんあるなかの、ほんの一部をご紹介します!

 

水面で追いかけっこのような手合わせ

何度か手合わせをしている周子舒と温客行。花が咲き乱れるなか舞うような手合わせにも目を奪われますが、素顔を見たがる温客行から逃げたい周子舒の水面での追いかけっこのような手合わせも美しく、ずっと観ていたくなる名シーンです。

 

 

水に落ちて素顔をさらした周子舒を満足そうにじっと見つめる温客行が印象的。二人の距離がぐっと縮まるシーンでもあります。

 

 

お酒を酌み交わす知己

周子舒と温客行がお酒を飲むシーンは度々登場しており、二人の関係性の変化が見てとれる重要なポイントです。仲睦まじくお酒を酌み交わすようになる周子舒と温客行。屋根の上で肩を並べて月を眺める二人の姿も絶景です。

 

 

「阿絮」「老温」と何度も呼び合う二人

周子舒と温客行が「ひなたぼっこ」をしながら幸せなひとときを過ごす場面。「阿絮」「老温」と何度も名前を呼び合うシーンは何度観てもニヤニヤしてしまいます。

こちらの名シーン、ぜひ日本語吹替版でも観ていただきたいです。ずっとつれない態度をとっていた周子舒からは想像できないとても甘い「老温」が聞けますよ。(日本語吹替版では、周子舒役を石田 彰さん、温客行役を諏訪部順一さんが声を担当しています。)

名シーンで主題曲やED曲が流れるのも胸熱ポイントですが、印象的に流れる挿入曲「無題」も素敵です。

 

 

『山河令』挿入曲:胡夏「無題」

 

美を追求したアクションシーンに魅せられる

周子舒と温客行の武芸は格別で、荘主としての顔を見せる周子舒の風格、そして温客行が持つ別の顔も魅力的です。生死を共にする周子舒と温客行。思いを同じくしてお互いを信頼し、背中を預けて戦う二人の姿も美しいです。

全編を通して美しさが際立つアクションシーン。ダンスの要素を取り入れ、美を追究したというアクションシーンは、本作の大きな見どころのひとつとなっています。

 

 

魅力②:好意がダダ漏れでグイグイくる温客行&つれない周子舒の攻防

最初から好意がダダ漏れで、周子舒を熱烈に追いかけまわす温客行。親しみを込めて「阿絮」と呼び、気になって仕方がない彼のことをとにかくずっと見ています。周子舒は、温客行が何を企んでいるのか読めず、食えないやつだと感じていました。

温客行の距離感がバグっていて、もはや距離感ゼロにまで詰め寄ってきますが、つれない周子舒は離れて距離をとります。それでもお構いなしにまた近づいてくる温客行からあからさまに離れるという二人の攻防が面白く、コミカルな部分も楽しむことができます。

頂点を極めた二人が正体を隠して生きているのも本作ならではの魅力で、お互いに相手のことを探るけれど踏み込まれたくはないという繊細な部分も丁寧に描かれています。

 

魅力③:生涯の知己となる周子舒と温客行、二人の関係性に痺れる

心にズカズカと入り込んでくる温客行に困惑しながらも、周子舒は共に過ごすなかで徐々に心を開くようになり、温客行を「老温」と呼ぶようになります。温客行が自らを偉大なる「温善人」と名乗りたがるため、冗談まじりに「温善人」と呼ぶ場面も。

ときに理解しがたい行動をとる温客行に怒ったり呆れたりすることもありながら、周子舒は彼との絆を深めていき、温客行が自身の身分を語らずとも信じて寄り添うようになります。彼は人生最後に大切な知己を得たのです。

そんななかで周子舒の悲しい運命、変えられない運命を知り、温客行が大雨のなかで怒りと悲しみをあらわにする場面も。

 

 

痛みを抱え本当のことを隠していた二人は徐々に本音を打ち明け、いつしか心を通わせるように。周子舒と温客行は生涯の知己として運命を共にします。生きることに執着がなかった周子舒の表情が変わっていくのも注目したいところ。温客行への思いの大きさに胸が熱くなりますし、二人の関係性に痺れるでしょう。絶世の知己として、二人が出す答えをぜひ見届けてください。

 

 

魅力④:漢詩の引用が数多く登場、美しい言葉に思いをのせている

本作には、漢詩や故事を引用した台詞や隠喩表現が数多く登場しています。聡明で饒舌な温客行がスラスラと美しい言葉で周子舒に語りかける場面が多々あり、引用元は何だろうと調べてみたくなる人も少なくないはず。周子舒と温客行の関係の隠喩表現を読み取るのも楽しみのひとつです。

著名な書物からの引用も多く、司馬遷の『史記』の言葉を用いた場面も。

“布衣の徒 然諾を取与するを重んじ 千里に義を誦え 死すとも世を顧みず”(『山河令』第2話より引用)

平凡な者だろうと誓いを果たすためには千里を駆けめぐり生死を顧みず仁義を重んじる。周子舒の行いには君子の風格があると温客行が語っています。

 

「高山流水」

周子舒と温客行が「安吉の四賢」の姿を眺めている場面があります。清廉潔白で音楽に秀でた4人が意気投合して「知音」となったという彼らの関係を、周子舒は「高山流水の故事さながら」(『山河令』第9話より引用)と話しています。

「高山流水」とは、優れた演奏を表す言葉でもあり、真の友人を意味します。「知己」と同じ意味合いを持つという「知音」の関係。「高山流水」の語源は『列子』の「湯問」で見ることができ、そこには、春秋時代の琴の名人・伯牙の弾く琴の音色によって、友の鍾子期がその心境までよく理解したという「知音」について書かれています。

「知音は得がたいものだ」と言う温客行に対し“知己に遇えば 山河も重からず”(『山河令』第9話より引用)と返す周子舒。知己に出会うことが貴重であることを意味しますが、周子舒の真意を汲み取り、温客行は嬉しそうな顔を見せています。

 

 

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