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春アニメ『マジデス』興津和幸インタビュー【連載第6回】

春アニメ『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』ニック役・興津和幸さんインタビュー|「昔持っていた情熱を忘れるな!」って、この作品を通して伝えられている気がします【連載第6回】

気鋭のクリエイター・JUN INAGAWAさん原案による愛と狂気と破壊の物語。オリジナルTVアニメーション『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』が放送中!

本作は、若き革命者・オタクヒーローと、彼を慕う3人の魔法少女・アナーキー、ブルー、ピンク、そしてさまざまなオタクたちが、あらゆるオタク文化が排除された世界で、謎の勢力に戦いを挑む作品です。

アニメイトタイムズでは、出演者の放送後インタビューを掲載! 第6回は、だいたいモニターごしに登場するスーパーハッカー・ニックを演じる興津和幸さんです。

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魔法少女マジカルデストロイヤーズ
2008年――謎の勢力の出現により、アニメ、ゲーム、マンガ、音楽、鉄道、コスプレなどあらゆるオタク文化が排除された日本。グッズは収容され、保護の名のもとにオタクが弾圧されても、人々は自我を喪ったかのように疑問を持たない。秩序維持を担う組織「SSC」に蹂躙され、オタクは滅びたかに思われた――だが、封鎖されたアキバを奪還し、反旗を翻す者たちが現れる。若き革命者「オタクヒーロー」――何よりもオタク文化を愛し、誰よりもアキバを愛する男。そして彼を慕う3人の魔法少女たち――「アナーキー」「ブルー」「ピンク」。2011年の日本を舞台に、自由の旗のもとに集ったオタクたち――アキバ革命軍は、SSC首領「SHOBON」との壮絶な戦いに挑む。好きなものを好きなだけ好きといえる世界のために。自由の旗のもとに集ったオタクたちよ、奪われた文化を取り戻すべくOTAKUCOUNTERCULTUREを巻き起こせ!作品名魔法少女マジカルデストロイヤーズ放送形態TVアニメスケジュール2023年4月7日(金)〜2023年6月23日(金)MBS・TBSほか話数全12話キャストオタクヒーロー:古川慎アナーキー:ファイルーズあいブルー:愛美ピンク:黒沢ともよ狂太郎:楠木ともりSHOBON:斉藤壮馬スレイヤー:芹澤優ニック:興津...

脱力系のニックに「もっと熱く!」とディレクションがあったシーンとは?

ーー第4話でオールドリーダー(CV.杉田智和)が出てきましたが、興津さんは、オタクだと周りに隠していた世代ですよね?

興津:そうだと思います。高校の同級生に「オタクって言葉が何を意味するのか(当時は)わからなかった」って、大人になってから言われたので、オタクという言葉自体も、そこまで浸透していなかった時代ですね。本当に秘められた存在でした(笑)。

僕も、親戚の6つくらい上のお兄ちゃんに「オタッキー」って言葉を教えてもらった気がします。「アニメを好きな人をオタクと呼ぶんだな~」って、なんとなく思っていたくらいなので、『マジデス』を見ていると、本当にいろんなジャンルのオタクがいて、すごいなって思います。もはやキャラクターの名前とかではなく、何オタクかがキャラ名になっていますからね(笑)。

ーーミリオタ(CV.間島淳司)とか、ゲーオタ(CV.子安武人)……ですからね(笑)。

興津:でもオタク同士って、わかり合う部分があってないようなものですよね。「好きで突っ走っていることはわかる! でもそのジャンルのことは何も知らない」みたいな(笑)。共通の話もできないし、話したら話したで、「にわかなのにしゃべるなよ」って言われそうだから、深いところまでは突っ込めないっていう。ということで、「僕はオタクじゃない!」と思って生きています(笑)。

ーー原案のJUN INAGAWAさんについてはご存知でしたか?

興津:実は存じ上げていなくて、今回の作品をきっかけに知ったんですが、今はこんな時代になっているのか!と思いました。魔法少女だけれど退廃的ですし、普通の女の子っていうのが時代とともに変わってきていて、それを感じ取って、切り取って世界を作っていたので、僕も歳をとったなと思いました(笑)。

以前もそういう人たちは存在していましたが、ここまで表に出て活躍する人って、それほど多くなかった印象があるので、要するに「インターネットってすごいな!」って思いました。

アニメって昔から面白かったですが、見る術があまりなかったじゃないですか。アニメシリーズを全話見ているだけでオタク認定されるような時代でしたが、それが今は簡単にできちゃう時代ですからね。

ーー昔は、地方だとそもそも放映すらされていないですし、レンタルビデオで全巻借りたりしていましたからね。今はサブスクで気軽に全部見られるので、インターネットってすごいです。いろんな情報や知識があって、それが作品に繋がっているなと感じました。映像もすさまじかったです。

興津:カット数が第1話からやばかったです。そこから最終話に向けてどんどん台本が分厚くなって、カット数も増えていっているので、いったいどうなるんだろうって。まぁでも、ニックは戦っていないので、パソコンに向かってしゃべりかけているだけなんですけどね(笑)。

ーー本作はオリジナルアニメですが、脚本や設定を見たときの印象を教えてください。

興津:面白そうだな!と思いました。世界をアナーキーにしてやるぜ!って感じだったので、常識をどれだけぶち壊した作品を作ってくれるんだろう?って楽しみにしながら、アフレコをしていました。

ーー中でも驚いたところはありますか?

興津:オタクしか出てこないところですね(笑)。あと、ガスマスクを付けているピンク(CV.黒沢ともよ)がすごく気になりました。台本に「ごぼごぼごぼごぼ」って書いてあるんですが、これをどうやって演じているんだろうっていうのが、すごく楽しみでした。収録をご一緒できていたら良かったんですけどね。

ギャグはギャグなんでしょうけど、意外と皆さんシリアスに演じているイメージがありました。でも、毎回絶対にうるさいんです(笑)。力加減を知らない感じのうるささで、僕も叫ばされましたから。「もっと熱くやってくれ!」って。あれ? ニックって気のいいハッカーのお兄ちゃんなのでは?って思いました。

ーーそれはどこでですか?

興津:第5話のアバンですね。クイズ大会をオタクヒーローとしているシーンがあるんですが、「そんなにこのクイズ大会って盛り上がってるんですね!」って思いました。なので『ユンボーガーG』というアニメは、めちゃめちゃ面白かったんだろうな~っていうのは伝わってきました。いつかどこかで僕も見てみたいです(笑)。

ーーちなみに、先程オタクしか出てこないと話していましたが、オタクという言葉へのイメージを聞かせてください。

興津:まず、自分をオタクと名乗れることの勇気ってすごいと思うんですよ。というのも、どんどん自信がなくなっていくんですよね。「自分って全然オタクじゃないな」って。

なので、オタクだ!って言うときは、好きなものに対する知識と情熱が絶対誰にも負けない状態だと思うので、最強なんですよね。そんな最強のオタクたちがこの作品には出てくるので、パッションがすごいんですよ。

ーーだから、声も大きくなるんでしょうね(笑)。ライトなところで言うと、興津さんは何が好きなのですか?

興津:怖くてしゃべれないだけで、いろいろ好きですよ。アニメもやっぱり好きでしたし。最近はジャンルが特化していて、同じおもちゃをものすごくいっぱい買うようになりました。

『マスターズ・オブ・ユニバース(Masters of The Universe)』というトイなんですが、それの80年代のアクションフィギュアをいっぱい買っていて、ここはどこ製だとか思いながら同じのを買うんです。アメリカ製やメキシコ製、台湾製とか。

ーーそれは十分オタクだと思うんですけど……。

興津:いや、でも怖いんですよ(笑)。あと、自分の好きなものについて説明することもないですし。やっぱりオタクの方って、自分が好きなものを人に伝えようとするじゃないですか。それがないからオタクじゃないなって思っちゃうのかな……? なので、趣味ですね(笑)。

(C)Magical Destroyers Committee
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