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『魔道祖師』魏無羨特集|夷陵老祖・魏無羨の魅力&恋愛事情をご紹介

『魔道祖師』魏無羨特集|聡明で天才肌の主人公──夷陵老祖・魏無羨のプロフィールや魅力をまとめてご紹介! 彼の恋愛事情にも迫ります

墨香銅臭先生が綴る中国BLファンタジー小説『魔道祖師』。Web小説サイト晋江文学城にて2015年10月より連載され、アニメや実写ドラマ『陳情令』、ラジオドラマ、漫画などのメディアミックスも展開する大ヒット作品です。

本作は、天真爛漫で自由奔放な魏無羨(ウェイ・ウーシエン)と、品行方正で規律を重んじる藍忘機(ラン・ワンジー)の激動の運命を描く物語。人生の重大な分岐点を迎えた魏無羨は、信念を貫いて己の進む道を選択していきます。

本日10月31日は主人公・魏無羨のお誕生日。おめでとうございます! お誕生日をお祝いし、本記事では魏無羨のプロフィールや魅力をご紹介。百戦錬磨と豪語する彼の恋愛事情にも迫ります!

※本記事には『魔道祖師』のネタバレがあります。原作小説のネタバレが含まれますので未読の方はご注意ください。

 

目次

魏無羨のプロフィール

 

姓:魏(ウェイ)/名:嬰(イン)/字:無羨(ウーシエン)/号:夷陵老祖(いりょうろうそ)
剣:随便
笛:陳情
誕生日:10月31日
大好物:お酒(特に姑蘇の天子笑がお気に入り)、師姉の作る「蓮根と骨つき肉の汁物」、辛いものなど
苦手な生き物:犬

幼い頃に両親を失い、九歳の時に雲夢江氏の当時の宗主・江楓眠(ジャン・フォンミエン)に引き取られた魏無羨。実の息子同然の待遇で江澄(ジャン・チョン)、江厭離(ジャン・イエンリー)と共に育ちます。聡明で天才肌の魏無羨は雲夢江氏の一番弟子としても知られるように。魏無羨、魏嬰、阿羨、夷陵老祖など様々な呼び名があり、姑蘇藍氏の藍忘機からは主に「魏嬰」と呼ばれています。

魏無羨の父は雲夢江氏の家僕であった魏長沢(ウェイ・チャンゾー)。母は雲遊道人(各地を遊歴する道士)であった蔵色散人(ぞうしきさんじん)で、彼女は抱山散人の弟子でした。

 

鬼道の開祖「夷陵老祖」の誕生

 

岐山温氏が暴虐の限りを尽くすなか、魏無羨は温晁(ウェン・チャオ)によって乱葬崗に放り込まれ、三ヶ月以上の沈黙の末に姿を現します。世に邪道と言われる「鬼道」を修得した彼は「夷陵老祖」と呼ばれるように。

これまで使ってきた剣「随便」を佩かなくなり、鬼笛「陳情」で怨念と屍を操り闘う魏無羨。射日の征戦で功績を残すも、次第に仙門百家を敵に回すことになります。

「無常邪尊」や「魔道祖師」などとも呼ばれ、呪術陣の類に関して彼の右に出る者はいません。鬼道を修練していた薛洋(シュエ・ヤン)も、開祖である魏無羨のことは一目置いている様子でした。

魏無羨は「召陰旗」や「風邪盤」といった法具の発明をしており、なかでも最も恐ろしく強大な力を持つ発明品は「陰虎符」。彼は世間で残虐非道と言われ、「陰虎符」の三文字で周囲は怯えるほど。これを欲しがる者も多く、魏無羨は前世で陰虎符を二つに分けて一つは破壊しています。

そんな夷陵老祖の巣窟として知られる「伏魔洞」は「魔王が地面に伏せて寝る洞窟」という意味があり、魏無羨自身が名付けたものです。

 

鬼将軍

 

温寧(ウェン・ニン)とその姉・温情(ウェン・チン)に恩がある魏無羨は、義を尽くして岐山温氏の生き残りを守り、江澄との決闘後に雲夢江氏との離反が世間に伝わりました。

魏無羨の第一の手下として世に知られる「鬼将軍」とは温寧のことで、天地を覆すほどの力を持つ凶屍として恐れられる存在。魏無羨は前代未聞の試みに成功し、息絶えて凶屍となった温寧の意識を呼び覚ましています。

 

魏無羨の死についての情報

乱葬崗殲滅戦が終わってすぐ、何日も経たないうちに魏無羨の死の知らせは修真界全域に飛ぶように広まりました。世間ではとどめを刺したのは江澄との噂もありますが、魏無羨は江澄が自分を殺したのではなく、術の反動で死んだと話しています。体は細かく噛み砕かれてしまったけれど、魂魄はきちんと揃った状態だったとのこと。

蘭陵金氏の宗主・金光瑶(ジン・グアンヤオ)いわく、魏無羨が手下の悪鬼らに粉々にされたあと「随便」は金氏が収蔵。その後間もなく、その剣は自らを封剣したそうです。ちなみに「陳情」は江澄が持っています。

 

莫玄羽の献舎の術で蘇る

 

魏無羨は死んでから十三年後、莫玄羽(モー・シュエンユー)の献舎の術により蘇ります。莫玄羽は蘭陵金氏の前宗主・金光善(ジン・グアンシャン)の息子で、金光瑶や金子軒(ジン・ズーシュエン)の異母兄弟です。気が触れていて顔中に白粉と紅を塗りたくっていた莫玄羽。その体は修為が低すぎて霊力もわずか。魏無羨は彼が断袖(男色のこと)であったことも知ります。

前世の魏無羨は、藍忘機と同様に細身ですらりとしたいかにも見た目のいい体型だったといいます。身長も藍忘機とほぼ同じで、その差は一寸(およそ3センチメートル)もなかったけれど、今生の体は彼より二寸以上低いそうです。

莫家荘を出た時にロバ(林檎ちゃん)を見つけて連れ出した魏無羨。復活して間もなく、何故か会いたくない者ばかりに出くわしてしまいます。過去に深く関わりのあった藍忘機や義弟・江澄と再会し、物語は再び動き始めるのでした。

 

 

魏無羨の魅力とは?

人々から恐れられる夷陵老祖・魏無羨にまつわる伝説は様々です。実際の彼はどんな人物だったのか、その魅力を見ていきましょう。

 

六芸に秀でる天才肌の美男子

雲夢江氏から離反する前は美男子として広く知られていた魏無羨。六芸を見事にこなす名士で、「世家公子の風格容貌格づけ」は藍曦臣(ラン・シーチェン)・藍忘機・金子軒(ジン・ズーシュエン)に続いて第4位。「豊神俊朗」と世間の人々から称賛されていました。

聡明で文武両道、少年時代から豊かな発想力と見聞の広さが見受けられ、自他ともに認める秀でた存在。魏無羨は陳情も見事に吹きこなし、その笛の音はまるで天上人が奏でる音のように美しいそうです。一度耳にした旋律を覚えているだけでなく、一音たりとも間違えずに繰り返すことができる才能も持ち合わせています。

魏無羨は朗らかでとってもおしゃべりなので、本作では彼のセリフの多さも話題に。一方、藍忘機は会話を簡潔に済ますことが多く、極めて無口です。

 

 

キャラの振り幅が凄い!

師姉・江厭離の前で甘えん坊の三歳になってしまう「羨羨」の可愛さと、天才的な強さを誇る「夷陵老祖」の痺れる格好良さの振り幅が凄い。しかし、紛れもなく同一人物です。藍忘機に冷たい言葉を放ったり江澄に憎まれ口を叩いたりすることもある魏無羨ですが、姉に対してはどんな状況であっても大切に接しています。

 

 

また、実戦を通して状況を分析しながら次世代の少年たちを指導する魏無羨は、先生のようでもあり頼もしい存在。場面によっていろんな表情を見せてくれる魏無羨は非常に魅力的です。

少年たちにとって魏無羨が操る邪道は鮮烈だったようで、義城で点睛召将術(てんせいしょうしょうじゅつ)を目にした彼らは興奮を隠しきれずにいました。過ちと分かっていて修行したがる者が多い邪道には、人を魅了する計り知れない何かがあることを知ったのです。

複数の術を使いこなすのも印象的な魏無羨。作中では共情、剪紙化身(せんしけしん)など多様な術が登場しています。

 

 

義侠心と信念を貫く強さ

 

弱き者や危険な目に遭っている者を放ってはおけず救いの手を差し伸べる魏無羨。これは彼の大きな特徴ですが、誰かを守るためなら己を犠牲にするという傾向にあります。恩義を大切していることも窺えますが、暗く険しい道を進むしかなかった魏無羨は藍忘機に思いを漏らしていたことも。

「誰か俺に上手く歩ける道をくれないかな。鬼道に頼らなくても、自分が守りたいものを守れる道を」(日本語版小説第3巻「漢広」より引用)

信念を貫いて選んだ道だったけれど、結果的に悲惨な運命を辿り、魏無羨は自暴自棄になったこともありました。この道を選んだのは何のためだったのか。

それでも、確かに魏無羨に救われた者たちがいたのも事実。第二次乱葬崗殲滅戦で自らを召陰旗として囮になって戦っていたとき、かつて魏無羨が守った温氏の者たちが助けてくれました。屍になってもずっと待っていた彼らの姿に涙した人も多いでしょう。

 

 

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