音楽
梶原岳人 3rdミニアルバム「人生のライフ」インタビュー

理想のバンド活動への第1歩! 今の梶原岳人さんの想いが詰め込まれた3rdミニアルバム「人生のライフ」インタビュー

今しか歌えないキャッチーな一曲「そこに恋が落ちていた」

ーー「そこに恋が落ちていた」は、TRIPLANEの江畑兵衛さんが初めて楽曲提供した曲となっています。

梶原:TRIPLANEの曲(「君ドロップス」)を1stミニアルバム(「何処かの君に」)で、カバーさせていただいていました。その時、青いイメージの曲を歌わせていただいたので、今回もそういうテイストの曲をやりたいなと思いました。

この曲は、10代、20代の瑞々しい恋の瞬間を切り取った曲なので、今だから歌える曲の一つかなと思っています。

ーー歌詞が特徴的で、中でも、“恋に落ちていた”ではなく「恋が落ちていた」というのが特に印象に残りました。

梶原:そうですね。少しあざといメロディーもあって、映える曲だなと思っています。

この曲は、果物で言うと熟れる直前みたいな、まだまだみずみずしいイメージがあります。本当にまだ若いから、先もわからないから走っているような、そんなイメージだと感じています。

ーー「サイダーの泡が弾けるみたいにね」とかも良い青さを感じますね。

梶原:今は青さも好きですが、大人になるとだんだんなくなってしまう感情かもしれないですね。

感情が揺れた一瞬を切り取った「灯りと妄想」

ーー「灯りと妄想」は、梶原さん自身が作詞作曲(作曲は岩崎 慧さんとの共作)された楽曲ですが、どのように作られましたか?

梶原:今までは内省的な曲が多くて、暗く切ない雰囲気が多かったので、より明るくポジティブなイメージの曲を作りたいと思って始めました。けれど、なかなか明るい方へ持っていくのが難しくて(笑)。

手癖で自分のネガティブな部分を引き出してしまうので、この曲は一瞬の出来事、感情が揺れた一瞬を書きました。

具体的には、あなたにときめいた瞬間、あの人を素敵だなと思った瞬間とかにフォーカスを当てて書いているので、より前向きな気持ちです。

ーーレコーディングの際、提供楽曲とご自身で制作された楽曲では違うことはありますか?

梶原:あります。「灯りと妄想」は、その場で結構変えていて、直前に歌詞を変更したり、ハモも完全に決まっていたわけではないので話し合いをしながらやっていました。

与えられた曲とは違い、自分主体でやっていて、自分が気持ち良いものと人が聴いて良いと思うものは違う気がするので、スタッフさんに「聴いてみてどうですかね? 客観的に教えてください」というやり取りをしていたので大変でした。

ーーギリギリまで考えながら完成した一曲なんですね。「永遠ではないとわかっていながら、永遠とあるように感じてしまう毎日」という歌詞は、誰もが感じたことがある感覚かと思いますが、どのように考えて歌詞を書かれましたか?

梶原:普段から思っているから書いたのかもしれないですね。楽しいのは、その人と過ごしている瞬間一つずつが楽しい。けれど、納めた写真や動画を見ている時は、その時から離れて過去を見ている感覚です。楽しい瞬間を切り取っても、もう戻って来られない、瞬間的な煌めきとその感覚を書きました。

だからこそ逆に、その瞬間を楽しみたいですし、その瞬間を越えてまた振り返って見ると戻れないのが寂しいなと思いますね。

ーー戻れないからこそ輝いて見えることもあると思います。

梶原:絶対あると思います。ずっと続いたら大事に出来ないでしょうし。

ーー「むず痒くなる夏の匂いに塗れて」という歌詞は、さらっと聴いてしまいますが、改めて歌詞を見ると難しいなと思いました。

梶原:今だからこそ出たのかなと。例えば、熟年夫婦だと展開が分かって、はいはいとむず痒くなることもありませんが、今の自分は色んなことにドキドキできるし、色んなことに驚きを持って見ることができます。

予想し得ない出来事や言葉、その人の顔にワッと出来る、感情が揺れる瞬間かなと思います。

ーー先ほどから出来事を振り返ると話されていますが、歌を制作される際にはどのくらい前のことを振り返りますか?

梶原:直前の方が多いかもしれないですね。楽しかった思い出や良かったなと思える瞬間は、終わったすぐ後に思い返すことが多いと思います。

感覚が新鮮なまま、曲を作りたくて。長い時間が経った後に思い返すより、その瞬間ごとに振り返ります。

ーーでは、オンタイムで梶原さんの想いがこもった楽曲が聴けているんですね。

梶原:そうですね。僕はそういうタイプです。

ーーよく歌詞先行、曲先行と聞きますが、梶原さんはどのように楽曲を制作されていますか?

梶原:メロディーと歌詞を一緒に考えることが多いです。考えずにはめた言葉が意外と良かったりしますし。言葉遊びはしっかり考えますが、割と瞬発的に出てきた言葉が歌詞になっていることが多いですね。

この曲の1番はスッと出てきたものが多くて、2番以降は言葉遊びをしたいなと思ったので割と考えました。タイトルも音にするとわかるようにとか。

ーー中でもお気に入りの歌詞はどこですか?

梶原:先ほどおっしゃっていただいた“戻れないからこその輝き”で言うと、2番以降の冒頭からの歌詞は結構こだわって書いています。

「毎日を長い日曜日」は、同じ音で作って同じ言葉のように感じるようにしたり。後は「飽きるくらい秋は来ないけど」は「飽きない」と「秋」をかけて、それくらい長い夏だと表現しています。

「灯りと妄想」というタイトルは、“灯ともそう”という意味で書きました。戻れない日々の灯をともす妄想をしています。

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