アニメ
アニメ『鬼の花嫁』クレハ×富樫じゅんインタビュー【連載第1回】

作者陣が語る、原作小説と漫画、それぞれの第1話に込められた想い──TVアニメ『鬼の花嫁』連載インタビュー第1回 原作・クレハ先生× 漫画・富樫じゅん先生

シリーズ累計750万部を突破し、待望のTVアニメ化を果たした和風あやかしシンデレラストーリー『鬼の花嫁』。本作は人間と“あやかし”が共に暮らす日本を舞台に、家庭に居場所をなくしていた女子高生・東雲柚子と、あやかしの頂点に立つ鬼の次期当主・鬼龍院玲夜の運命の恋を描く物語です。

優れた能力と美しい容姿を持つあやかしたちは、社会の中核を担い、絶大な権力を誇る存在。そんな彼らが本能で見つけ出す、たったひとりの運命の相手が「花嫁」です。妖狐の花嫁である妹・花梨と比べられ続け、家庭の中で傷ついてきた柚子。ついに心が折れかけたその日、彼女の前に現れたのは玲夜でした。

「見つけた、俺の花嫁」

その出逢いをきっかけに、柚子の運命は大きく動き始めます。

今回は第1話の放送を記念して、原作小説を手がけるクレハ先生と、コミカライズの作画を担当する富樫じゅん先生にインタビューを実施。物語の成り立ちから第1話制作時の舞台裏、そしてアニメで命を吹き込まれたキャラクターたちの魅力まで、たっぷりと語っていただきました。

 

関連記事
鬼の花嫁
人間と“あやかし”が共生する日本──。優れた能力と容姿を持つ“あやかし”は日本の中核を担っていた。そんな絶大な権力を持つ“あやかし”は本能で運命の「花嫁」を見つけることができ、その「花嫁」に選ばれることは女性の憧れであり、名誉なことだった。平凡な高校生・東雲柚子は、妖狐の花嫁である妹・花梨と比較され、家族にないがしろにされながら育ってきた。ついに心が破れた日、柚子は偶然、類まれなる美貌を持つひとりの男性と出会う。「見つけた、俺の花嫁」彼の名は鬼龍院玲夜、“あやかし”の頂点に立つ鬼だった。──この出会いから、柚子の運命が大きく動きだす。作品名鬼の花嫁放送形態TVアニメスケジュール2026年7月4日(土)~TOKYOMX・BS11ほかキャスト東雲柚子:早見沙織鬼龍院玲夜:梅原裕一郎東雲花梨:石見舞菜香狐月瑶太:逢坂良太透子:千本木彩花猫田東吉:花江夏樹荒鬼高道:坂泰斗鬼山桜河:島﨑信長鬼山桜子:遠藤綾ソウ:寺澤百花アオ:小橋美憂スタッフ原作:クレハ漫画:富樫じゅん原作装画:白谷ゆう監督:大宮一仁シリーズ構成:鎌倉由実メインキャラクターデザイン:田中日香里キャラクターデザイン:重國浩子美術監督・美術設定:MAIMAI色彩設計:柴田亜紀子撮影監督:石...

 

最終目標のひとつだったアニメ化

──まずは、TVアニメ化が決まったと聞いたときの率直なお気持ちから聞かせてください。

原作・クレハ先生(以下、クレハ):作家として活動するうえで、アニメ化・映像化は最終目標のひとつでした。なので、お話をいただいたときは本当に嬉しかったですね。お電話で「決まりました」と伺って、その場ではひとり、静かに喜びを噛みしめていました(笑)。

コミカライズ 作画・富樫じゅん先生(以下、富樫):私は、とにかく驚いたというのが一番ですね。クレハ先生と同じく、突然のお電話で教えていただいたんです。それまで「アニメ化しそうですよ」といった前振りもまったくなく、急に「決まりました」と。もう、ただただ驚くばかりでした(笑)。

──小説としての人気はもちろん、コミカライズ以降は電子コミックのアワード受賞や番組での紹介などを通じて、作品の反響がさらに大きく広がっていったのではないでしょうか。

富樫:私が最初に手応えを感じたのは、自分の作品の広告がスマホに表示されているのを見たときですね。電子コミックの広告として初めて目にしたときは本当にびっくりしましたし、何より嬉しくて。そこから少しずつ、広がりを感じるようになった気がします。

クレハ:スマホ広告もそうですし、テレビなどで作品を取り上げていただく機会があると、こんなにも多くの方に届いているんだなと実感しましたね。

富樫:以前、番組の企画で『鬼の花嫁』を取り上げていただいたとき、花江夏樹さんをイメージしたオリジナルキャラクターを描かせていただいたことがあったんです。そのことを花江さんが覚えていてくださって、ご挨拶した際に、花江さんのほうからその話題を振ってくださって。今回アニメで猫田東吉役としてご出演いただくことになり、不思議なご縁を感じましたし、とても嬉しかったですね。

──ここからは原作について、まずはクレハ先生に伺います。短編小説コンテストのテーマが「あやかし×恋愛」だったことが『鬼の花嫁』を書き始めるきっかけになったとお話しされていましたが、すでに人気のあった姉妹格差ものというジャンルの中で、『鬼の花嫁』ならではの魅力を出すために意識されたことはありますか。

クレハ:キャラクターが他作品と被らないようにすることは意識しました。たとえば、あやかしのトップというと厳しくていかついイメージがあると思うんですが、当主の千夜は、気さくな一面を持ちながら、腹の底では計略を巡らせている。高道も、一見すると真面目な秘書ですが、接してみると玲夜に対して飛び抜けた愛情を抱いていたりする。そうしたキャラクターのギャップは大切にしていました。

──あやかしといっても様々なものがいると思うのですが、玲夜を「鬼」にするアイデアは、最初から決めていらっしゃったのでしょうか。

クレハ:そうですね。「あやかし×恋愛」というテーマで、一番強くてメジャーなあやかしは何だろうと考えたとき、まず思い浮かんだのが鬼でした。そこからはもう、鬼一択でしたね(笑)。他のあやかしで言えば、我が家には猫がいたので、猫又はぜひ出したいと思っていました。

──和風でありながら、舞台は現代という点も本作ならではの魅力だと感じます。明治や大正ではなく、あえて現代を舞台にした理由も気になります。

クレハ:少しお恥ずかしい話なんですが、私自身の知識不足というところもありまして……(笑)。明治や大正を舞台にすると、物価やその時代の価値観など、設定が読者の方に伝わりづらくなってしまうと思ったんです。

現代であれば、今の感覚にそのまま置き換えられますし、スマホのような現代ならではのものを使ったお話も作りやすい。読者の方にも入っていただきやすいかなと考えて、現代を舞台にしました。

──柚子と玲夜の歩道橋での出会いのシーンが最初に思い浮かび、そこから物語を膨らませていった、とも伺っています。物語やキャラクターは、どのように形になっていったのでしょうか。

クレハ:当時は姉妹ものが流行っていたこともあって、「姉妹ものを書きたい」という思いからスタートしました。姉妹格差を軸にすると、不遇な家庭環境にいる主人公を、ヒーローがある日突然迎えに来てくれる……そんな王道の形になるのかなと。

人間とあやかしが共存しているという設定だけは決めていたのですが、書籍化されるとは思っていなかったので、プロットも一切ありませんでした。本当に思いつくまま、ばーっと書いていったものが1巻の状態なんです。

最初の短編にはいなかったキャラクターも、長編に直していく中で自然と増えていきました。子鬼ちゃんなども、その過程で物語に必要な存在として加わっていった存在ですね。

 

玲夜のビジュアルに求めた“カリスマ性”

──ここからは富樫先生に伺います。『鬼の花嫁』は、柚子や玲夜はもちろん、サブキャラクターたちまで魅力的な作品です。キャラクターをビジュアルに起こす際、特にこだわったポイントを教えてください。

富樫:ベースとなる雰囲気は共通させつつ、それぞれの個性や立ち位置の違いがはっきり伝わるように意識しました。具体的には、髪型や表情、それからファッションですね。たとえば柚子と花梨は姉妹なので、顔の作り自体は近くても、並べたときに対照的に見えるよう、ビジュアルを作っていきました。

──玲夜については、いかがでしょうか。

富樫:玲夜はやはり、すべてのあやかしの頂点に立つ鬼ですから、何よりも品格と強さがにじみ出るように意識しました。

ただ強いだけ、怖いだけではなくて、その場にいるだけで自然と人を惹きつけてしまうような、頂点に立つ人ならではのカリスマ性ですね。そういうものが画面からも感じられるといいなと思いながら、ビジュアルを作っていきました。

──瑶太についてはいかがですか。

富樫:瑶太は妖狐なので、モフモフ感を出したくて。でも、どうすればモフモフ感が出るんだろうと考えた末に、髪の毛を少しモフモフさせてみたんです(笑)。

──キャラクターのデザインは、いくつも案を重ねながら固めていくのでしょうか。それとも、最初に浮かんだイメージを大切にされることが多いのでしょうか。

富樫:私は、あっちもこっちもと迷うタイプではないですね。髪型を何パターンも作るということはあまりなくて、わりと一発で、という感じです。なんとなく自分の中でイメージが定まると、それに連動するようにキャラクターが立ち上がってくることが多いんです。

クレハ先生が最初からしっかりとビジュアルを頭の中にお持ちなので、そのイメージを伺って、そこから自分の描きやすいように味付けしていく、という流れですね。

──クレハ先生は、富樫先生のデザインを初めてご覧になったときのことを覚えていらっしゃいますか。

クレハ:柚子と玲夜以上にインパクトが残っているのが、玲夜の父親の千夜なんです。最初は、本当に“親父”だったんですよ(笑)。

富樫:そうなんです。千夜だけはイメージをいただいていなかったので、私が勝手に親父にしてしまって(笑)。

クレハ:一番変わりましたね、千夜は(笑)。

──そんな背景があったのですね(笑)アニメでの登場も楽しみにしています。

 

おすすめタグ
あわせて読みたい

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2026年夏アニメ一覧 7月放送開始
2026年秋アニメ一覧 10月放送開始
2027年冬アニメ一覧 1月放送開始
2026年春アニメ一覧 4月放送開始
2026夏アニメ何観る
2026夏アニメ最速放送日
2026夏アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
放送・放送予定ドラマ作品一覧
平成アニメランキング