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『真の仲間 2nd』ルーティ役・大空直美×OP担当・ゆいにしお 特別対談【前編】

歌声で心地良さを感じて、映像でルーティのかわいさを堪能ーーTVアニメ『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd』特別対談! ルーティ役・大空直美さん×OP曲担当・ゆいにしおさん【前編】

1st Seasonと2nd Seasonのお気に入りシーンは?

――『真の仲間』の中で1st Season、2nd Seasonで好きなシーンやエピソードを挙げるとすれば?

大空:そもそも、この作品はお風呂のシーンが多いなと(笑)。でもこの作品においてお風呂シーンは単なるお色気サービスではなく、結構深い話や本音を語る時に使われることが多くて。1st Seasonですごく好きなのがリットとティセとルーティの女子3人がお風呂に入った時に、ルーティが「私はリットがうらやましかった」と感情を吐露しましたが、このシーンは台本を読んでいても泣きそうになるくらい胸にぐっとくるものがありました。

お兄ちゃんが作ってくれるはちみつミルクも昔のようにおいしいという感覚も奪われてしまったけど、おいしかったという想い出をすごく大事にしていて。私は想い出の中で生きているからあなたがうらやましいと。演じていてもルーティが幸せになるシーンを見たいと思いましたし、私もルーティが幸せに生きられるように手助けできたらいいなと思いました。そして勇者を救う物語と聞いていましたが本当にそうなんだなと。

2nd Seasonでは、勇者のヴァンをルーティが殴ったシーンはスカっとしました(笑)。ずっとヴァンのパートは不穏な場面が多くて、凝り固まった倫理観で動いていて。彼はそれを正しいと思っているけど、人の感情や思想を歪めようとするくらいの策略をしようとした時にルーティがグーパンチして。「よくやった!」と思ったし、スカっとしちゃいました(笑)。

これまでシリアスなパートを担っていたヴァンがギャグっぽいやられ方をしていたのも好きで、歯を見せて殴られて、最後に石にぶつかるところもまたカッコ悪くて「いいぞ!」と(笑)。リアルタイムでオンエアを見ていましたが、その時のX(旧ツイッター)のポストもハッシュタグで見ていたら、「スカっとした」という意見が多くて、「同じ気持ちだよ」と思っていました。

ゆい:1st Seasonは食事シーンがすごく魅力的なのがこの作品のいいところだなと思って。レッドとリットが初めて一緒に暮らして、ご飯を食べるところも好きだし、紅茶を淹れてもらって「あなたが淹れてくれたからおいしいのね」と言うシーンとか、二人の温かい空気感がより伝わる感じがして、すごく好きです。また1st Seasonの放送中にコラボカフェがオープンした時に私も行きましたが、出てきたオムライスを見て、「あの時の!?」とテンションが上がりながら食べたことも想い出深いです。

2nd Seasonでは、私もお風呂やサウナのシーンがすごく好きで、特に第2話の温泉のシーンでルーティがみんなと入ってしみじみとしているのを見て、「お風呂も温かいと感じられるようになったんだ」と思えて、よかったです。その後にみんなで、レッドのところに裸で入りにいくシーンも好きです(笑)。

ルーティを演じる時の軸はお兄ちゃんが好きなところ。ルーティをメインに描いた2nd Season OP曲「routine life」は大空さんに刺さりまくり!?

――大空さんがルーティを演じる時に意識されている点はありますか?

大空:私はまずキャラクターの役作りの芯や軸から考えるんですけど、ルーティの中での一番の軸はお兄ちゃんを大好きなところだと思うので、いろいろな人と会話シーンがある中でも、特にお兄ちゃんとの会話は大切に演じるように心掛けています。

あとは1st Seasonから2nd Seasonになってルーティも勇者の加護から解き放たれて自分を取り戻すことができたと思うので、それまでは暑さや寒さを感じることがなかったからこそ、2nd Seasonで「寒い」と言う時にちょっと喜びを入れてみたり。1つひとつの感覚を嬉しいと思えるように大切にしています。

――ゆいにしおさんが感じたルーティの印象は?

ゆい:1st Seasonではだいぶ感情を失っていたイメージだったので、2nd Seasonでは体験すること1つひとつに感情を表しているところは、「演じられている大空さんがルーティの1つひとつの感情を大切にしているからなんだろうな」と思いました。

2nd SeasonのOPテーマの「routine life」はルーティが主人公になっているんですけど、1st Seasonで勇者として活躍したルーティが、2nd Seasonではその役割を離れた姿は、現代の働く私たちにも通じるものがあるのかなと思って。勇者だから一見遠い存在に見えて、実は身近なキャラクターなのかなと思います。

大空:私もそれを思いました! この曲を初めて聴いた時、すごく私にも刺さったんですよね。この曲にちょうど出会った時は長い産休をいただいている時期で、これまで一生懸命働いていた自分がこんなに休んでいいのだろうかという焦燥感もあって。

今は体を休める時期だとわかってはいるけど、ずっと働くことが大好きだったので、そわそわしたり、ちょっと不安になっていたので、先のことに想いを馳せていた自分にはすごく染みてきました。この曲に出会えたことで、「休むことを楽しもう」と思えるようになりました。

ゆい:産休は、その間もお子さんを育てているわけなので、休みではないと思いますよ。

大空:そうですね(笑)。焦らなくてもいいことなのに、そわそわしていた心が「育てよう。ちゃんと休もう」と思えました。

ゆい:嬉しい!

大空:ルーティとも重なるし、いろいろな人に染み渡る曲だなと思いながら聴いていました。

ゆい:ありがとうございます。

1st SeasonのOP曲「息を吸う ここで吸う 生きてく」は作品のスローライフな部分に焦点を当てて

――ゆいにしおさんが歌う1st SeasonOP曲「息を吸う ここで吸う 生きてく」はどんなイメージで制作されたのでしょうか?

ゆい:アニメのテーマ曲を初めて担当することになって、どう作ろうかなと。私の中でアニメのテーマ曲といえば、疾走感があって、激しい曲とか、「オイ! オイ!」とノレる曲というイメージだったので、私もそういう曲を作らないといけないのかなと。でも作品を読んでいるうちに、スローライフに焦点を当てれば、ゆいにしおらしい曲が書けるんじゃないかなと思って。戦闘というよりはレッドとリットの優しくて温かい生活を描こうと思って、曲を作り始めました。

――大空さんが「息を吸う ここで吸う 生きてく」を聴いた時の感想は?

大空:私もアニメのテーマ曲といえば、バチバチでガンガン戦っている感じや疾走感がある曲というイメージがありました。この作品はスローライフなところもあるし、戦う場面もあるので、どうなるのかなと思っていましたが、初めて聴いた時、すごくしっくりして。

ゆい:良かった!

大空:『真の仲間』の世界にぴったりハマっている感じがしたし、レッドの心境にも合っていて。ずっと戦い続けてきたレッドにとって、ゾルタンは新天地であり、自分の居場所だと思える街で。朝日のような温かい空気感が似合う曲で、私もかなり聴きました。すごく好きで、お散歩している時とか、のんびりしている時に聴いていました。

――90年代の渋谷系ポップをほうふつとさせるおしゃれ感があって、落ち着くボーカルはアニメのテーマ曲としては珍しく、衝撃を受けた方も多いと思います。

ゆい:私自身もアニメファンの皆さんに受け入れてもらえるのか不安でしたが、アニメのPVや放送で曲が流れた後、好意的なメッセージばかりで。アニメのスタッフさんをはじめ視聴者の方ほか『真の仲間』ファミリーの皆さんが優しくて、「ありがとう」と嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいになりました。また『真の仲間』がきっかけで、私の他の楽曲を聴いてくださったり、ライブに来てくださる方も増えて、もう『真の仲間』には感謝しかありません。

(C)ざっぽん・やすも/KADOKAWA/真の仲間製作委員会
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