現役アイドルだからわかるリアリティ。夢を目指すゆうと自分を重ね合わせて──アニメ映画『トラペジウム』JO1 木全翔也さんインタビュー

乃木坂46 1期生・高山一実さんが手掛ける小説『トラペジウム』がアニメーション映画化し、2024年5月10日より全国ロードショー！

アイドルを目指す高校生・東ゆうの10年間を通して、“「アイドルが放つ輝き」とは何なのか？”、“「アイドル」とは何なのか？”というテーマが紐解かれていく本作。高山さん自身の経験や葛藤が込められたリアルな青春物語が制作・CloverWorksによって描かれます。

今回、公開を控える本作について工藤真司役の木全翔也さんにインタビュー！　現役アイドルだからわかるリアルな演出の数々、作品にかける想いを伺いました。

念願の映画声優！

──原作や脚本をご覧になっていかがでしたか？

工藤真司役・木全翔也さん（以下、木全）：アイドルになりたい女の子の物語を元アイドルが描いているということで、随所からリアリティを感じました。僕自身、もっと頑張ろうと思わせてくれた教科書のような作品です。

──現役アイドル目線でも共感できたのですね。

木全：アイドルになりたい、アーティストになりたいという夢を掲げたとき、「そんなのやめときなよ」とか「無理だよ」と言われたことがあって。本作でもそういうシーンが描かれていたりして、本当にリアルだなと感じました。

──出演が決まった際の感想を教えてください。

木全：以前から「声優をやりたい」と言っていたので、その願いが叶って嬉しかったです。実は、同じ時期に別の映画にも出演させていただいているんですけど、アフレコ自体は『トラペジウム』のほうが先だったんですよ。

──緊張はしましたか？

木全：すごく緊張したことを覚えています。普段から緊張するタイプなんですけど、初の映画でしたし、ひとりきりのアフレコだったので。これからに繋げていきたいとも思っていたのでなおさらでしたね。

──声のお仕事に関しては、以前、TVアニメ『群青のファンファーレ』に出演されていましたね。

木全：『群青のファンファーレ』のアフレコは（大平）祥生が一緒だったので楽しさが大きかったんですけど、今回はセリフが多いから役者としてより頑張らないといけませんでした。

──手応えはいかがですか？

木全：どうなんでしょう？　正直、出来上がりが楽しみな気持ちと不安な気持ちがあります（笑）。でもそれと同時に、このお仕事は声が良いだけではだめで、やはり技術が必要なんだと実感しました。普通のお芝居も難しいんですけど、声だけでキャラクターに命を吹き込むのは想像以上に難しくて。特に、絵に合わせないといけないのは大変でした。次に繋げるためにはもっともっと練習しないといけないなと思っています。

──今回、役作りはどのように取り組んだのでしょうか？

木全：最初に監督さんたちと相談して、声を作っているパターン、ナチュラルなパターンで録ってみたところ、そこまで作りすぎないほうが良いんじゃないかという話になって。結果、作りすぎないくらいのナチュラル寄りのお芝居になりました。もちろん正解がないことだとは思うので、あとは公開を待つだけかなって。

──今回の経験は今後に役立ちそうですか？

木全：『トラペジウム』の経験はほかの作品もそうですし、JO1のアナウンスのお仕事でも役立ちました。それだけ学びが多かったので、今後にも活かしていきたいです。