
今年もアニソンへの熱い想いが溢れた「令和6年アニソン大賞」受賞楽曲まとめ|さらに冨田明宏さん・吉田尚記さん・齋藤Pさん・前田 久さん・DJ和さん5名の選考員インタビューも!それぞれがアニソンへの想いを語る!
吉田尚記さん(ニッポン放送アナウンサー)
1975年東京都生まれ。ニッポン放送アナウンサー。第49回ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞。「マンガ大賞」発起人および選考委員。
著書『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』(太田出版)は累計13万部を超えるベストセラーに。現在、ポッドキャスト含め週に10本以上のラジオレギュラーを担当中。
また、年間100本におよぶアニメやアイドル、ゲームなどのイベント・配信番組の司会を国内外で務める中、年間150本以上のライブ現場に足を運ぶ。
──「アニソン大賞」も7回目の開催となりましたが、今回の「アニソン大賞」のご感想をお聞かせください。また、今回特に印象的だったノミネート楽曲を、理由と併せてお教えください。
吉田尚記さん(以下、吉田):自分としては、HY「きのこいぬ」をどうしてもノミネートしたかった、という思い入れが強かったです。
壇上でも申し上げましたが、名前のあるアーティストがここまで真っ正面から作品とリンクした歌を歌っていることのインパクト、そして同時に良い曲であった、ということを強く推したいです。
他の方のノミネート作で言うなら、今年新設の歌唱賞における、前田さんのノミネート、
ぷにる(CV:篠原侑)「唱」には視界を開かれた思いでした。
──イベントでは語り尽くせなかった今回の「アニソン大賞」におけるポイントなどありますでしょうか。もしくはイベントを終えて、改めて気付いたポイントなどありましたら、お教えください。
吉田:改めて、もうどんなビッグアーティストでも、アニメの文脈を理解しないことはあり得ない、ということが当たり前になっていること、ただ、それが当たり前になりすぎたことで、「ババーンと推参!バーンブレイバーン」や「シカ色デイズ」のような、インパクトや企画としての楽しさを求めているファンも多くなったように感じます。
──イベント前からイベントを終えた後まで含め、裏話などありましたらお聞かせください。
吉田:ユーザー投票賞をどう捉えるか、ということをみんなが苦慮していた。
BE:FIRSTのファンの方に、その組織力とONE PIECEに対する愛情には敬意を感じますが、アニソン大賞の価値観を分かっていただくのはすごく難しいな、と思いました。
──DAM2024年アニメ主題歌カラオケランキングについて気になるポイントはありますでしょうか。理由も併せてお教えください。
吉田:難しい歌が当然の様にランクインしていて、その曲を歌いこなせる人がいる、もしくは練習のために何度も歌っている人がいるんだな、ということをランキングから感じました。
──今年度より新設された賞に「アニカラ賞」がありますが、今回のノミネート楽曲をご覧になった感想はいかがでしょうか。また、ご自身がカラオケで歌ったら盛り上がる楽曲などありましたらお教えください。
吉田:上記と近い感想になりますが、他人軸で「聞いてくれている人の目線で選ぶ歌」と自分軸で「自分の歌唱力を試したい、自分が好きだから歌いたい歌」の2ジャンルがあるな、と思いました。自分では、他人の目を無視出来ないけど、歌唱力があるわけではない、という点で、面白い曲を選んじゃいますが…!UNISON SQUARE GARDEN歌いたいですが、確実に歌唱力が追いつかないですからね…!家族と行くなら「きのこいぬ」歌いますけども。
──以前「89秒であれば“どんなことをやってもいい”のがアニメソング」とお話されていましたが、令和6年のアニソンのなかで吉田様が個人的に驚かされた楽曲などありますでしょうか。理由と併せてお聞かせください。
吉田:何度も出して恐縮ですが、HY「きのこいぬ」です。作品側とアーティスト側で、どんなやりとりがあったのかを想像するのがすでに楽しいです。ビッグアーティストに依頼する際に、このノリはディレクションで伝えるのだとしたら何と言って伝えたのだろう、ということには興味が尽きません。
あとはまさに大賞のCreepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」は、この2コードの野心的な楽曲が生まれたことも、そしてダンスとともにブレイクしていったことも、アニソン、という枠組みあったればこそ、だと思います。





























