
【今週の『ONE PIECE』の話題は?】双子説、ガチだった…! シャムロックとシャンクスの関係が判明。圧巻の壁画に「ワンピの全てが詰まってる」「リアルタイムで読めて嬉しい」の声<1138話>
海賊王を目指し海へ出た主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちの活躍を描く、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎氏)。
未知の島の心躍る冒険や強敵との痛快なバトルを通して仲間たちと絆を深め強く成長していく様は、まさにジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」のど真ん中。その一方で、消された歴史や差別・奴隷制度などをめぐる世界の闇をも緻密な伏線と壮大な世界観で描き出す本作は、最終章へ突入した連載27年目の現在も怒涛の展開で読者の心を掴んで離しません。
2月3日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載された『ONE PIECE』第1138話“神典”では、ついにシャムロックとシャンクスの関係が判明!また、考察が沸騰する圧巻の壁画描写が話題を呼んでいます。本記事では、SNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。
※本記事には『ONE PIECE』最新話(第1138話)のネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方等、ジャンプ未読の方はご注意ください。
シャムロックとシャンクス、まさかの双子だった!「一度は聖地に戻った」発言の謎
1138話では、ついにシャムロックとシャンクスの関係が明らかに。シャムロックの口からシャンクスは双子の弟だという衝撃の事実が語られました。
読者からは、「双子説とかバカにしてたけどガチだった」「シャンクス複数人いる説、あながち間違いでもなかった」と驚きの声が続々。二人の関係性についてはもう少し先まで伏せられたままな予感もしていた中、読者が気になっていることをド直球に聞いてくれたロキ、見事なファインプレーでした。
今思えば、白ひげ(エドワード・ニューゲート)がシャンクスに言った「てめェの顔(ツラ)ァ見ると あの野郎から受けたあ傷が疼きやがる」は、シャムロックかガーリング聖を思い浮かべていたのかもしれません。
シャムロックによれば、生き別れた双子の弟であるシャンクスは「一度は聖地に戻った」とのこと。気になるのはそのタイミングはいつなのか?というところですよね。
現在明らかになっている生い立ちをなぞると、1歳でロジャーの船に拾われ(『ONE PIECE FILM RED』入場者特典 巻四十億掲載)ロジャー海賊団の見習いとして活動、14歳でロジャー海賊団が解散、15歳でロジャーの処刑を経験しています。その後は結成時期が定かではありませんが、赤髪海賊団の船長(大頭)として現在にいたります。
人生のほとんどを海賊として過ごしているように見受けられますが、気になるのはロジャー海賊団の解散から赤髪海賊団として活動しはじめるまでの期間。というのも、原作第968話では<シャンクスがラフテルから戻ったロジャーに何かを質問し涙する>という印象的なシーンがありましたよね。
ここでシャンクスの生まれや血筋、血縁の家族に関係する何かを聞かされ、一度マリージョアを訪ねたという可能性もあるのではないでしょうか。ロキが「戻る」という言葉に反応しているうえ、セリフが強調されているのを見るに、聖地行きはシャンクスの本意ではなくやむを得ない事情があったようにも捉えられます。今後シャムロックとシャンクスが対峙することがあれば、そのあたりの経緯も明らかになるかもしれません。
シャムロックのケルベロスが強すぎた…!黒ひげケルベロス説は消滅か
今回は、シャムロックのサーベルが抜かれ、剣からケルベロスが現れたのも衝撃的でした。
シャムロックの名前が明かされた際、シャムロックはアイルランドの国花で三つ葉のクローバーを意味する言葉であるということがネット上で話題になりましたが、ケルベロスも三つ頭の犬ということで名前にちなんだモチーフが起用されているようです。
そんなケルベロス搭載(?)の剣は見た目の迫力はもちろん能力も凄まじく、ケルベロスの口からは燃え盛る剣が飛び出します。遠方からそのケルベロスの首を飛ばし標的を勢いよく貫く様子は痛々しく、殺傷力はかなりのものであると見受けられます。でも、シャムロックが「戻れ」というとケルベロスは自身の胴体に帰ってくるようで、シュールですがペットみたいでかわいい。ちょっとだけ。
悪魔の実は武器に食べさせることもできるので、このケルベロスの剣は動物(ゾオン)系悪魔の実によって実現している可能性が高そう。「イヌイヌの実 幻獣種 モデル ケルベロス」でしょうか。
ケルベロスといえば、以前より黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)にもケルベロスの悪魔の実を食べている説が存在しています。その理由は、彼が複数の悪魔の実の能力を得ていることや、眠ったことがないという点などがケルベロスの特徴を捉えているからというもの。今回シャムロックのケルベロスが登場したことにより、黒ひげのケルベロス説は消滅したと考える読者が多いようです。
それにしても、これまでシャンクスの二重人格説やクローン説などに翻弄されてきたことが恥ずかしくなってしまうほどに、ルフィのシャンクスへの揺るぎない信頼には感動させられました。シャムロックに会って、ルフィがどんな反応をするのか楽しみです。
神典と壁画の内容が凄すぎる…!
そして、1138話のラストには“神典(ハーレイ)”とその内容を反映していると思わしき壁画が登場。
「ONE PIECEの世界のすべての歴史が詰まってる感じ」「ヤバすぎ」「この回にリアルタイムで立ち会えたの本当に嬉しい」「何回みても興奮する」「意味を考えるの楽しくてずっと見ちゃう」など、SNSに投稿されている感想から、圧巻の見開きに多くの読者が心を揺さぶられている様子が見受けられました。
“神典(ハーレイ)”には、「第一世界」「第二世界」「第三世界」と三つの世界について記されており、空白の100年に子供たちによって描かれたという壁画はその内容を表現しているかのようでした。絵をじっくり観察すると、ルフィやしらほし、ルナーリア族、エメト……などなど、これまで描かれてきたキャラクターを模しているように見える人物が多々。ネット上では、それぞれどんな意味を持つのかと考察も白熱中なようです。
筆者は個人的に、ロビンに壁画を見せたいフランキーにも心を揺さぶられました。尊いとはこのこと……!
[文/まりも]