
冬アニメ『わたしの幸せな結婚』第二期連載インタビュー第七回: 久堂葉月役・日笠陽子さん|「当たり前のことを当たり前に笑い合える、そんなささいなことで嬉しい気持ちがいっぱいになる回でした」
アニメ『わたしの幸せな結婚』(原作:顎木あくみさん著、月岡月穂さんイラスト)の第二期(TOKYO MX 毎週月曜 22:30~)が放送中です。
本作の舞台となるのは、日本古来の美意識と西洋文明の流行が織りなすロマンの香り高い明治大正を思わせる架空の時代。継母たちから虐げられて育った少女・美世が、孤高のエリート軍人・清霞と出会い、ぎこちないながらも、互いを信じ、慈しみ合いながら、生きることのよろこびを知っていく――〝愛〟と〝異能〟が紡ぐ、異色のシンデレラ・ストーリー。第二期では、 来春にも挙式を予定し、穏やかな日々を過ごすふたりに思わぬ出来事が訪れ……。
アニメイトタイムズでは、第一期に引き続き、キャストのメールインタビューを連載形式でお届け。第七回は清霞の姉・久堂葉月役で日笠陽子さんです。
前回はこちら
誰かの力になりたいと思うことがとても素敵
──以前お話をおうかがいした時に、日笠さんは「優しいだけではない、明るいだけではない、芯があるということは、それだけたくさんのことを経験して、自分の中で噛み砕いてきたんだと思います。もちろん、そのシーンを演じることはないし、語られることは少ないです。それでも葉月は激動を生き抜いて今があるのだと、そんな背中を見せられるお芝居がしたいなと思いました」とお話しされていました。第二期ではどのような部分を特に意識して演じられましたか?
久堂葉月役・日笠陽子さん(以下、日笠):一期の時に思った葉月像やイメージはもちろん引き続きもっていますが、そこから同じ場所や時間を過ごすことが増えてきて、なんだかそういった下積みを意識しすぎず、自然とその場で美世たちと会話をしていた気がします。
美世がいることが日常に溶け込むというか。ありのままでいられるようにその場に居て、その場で会話をするという形に落とし込めたのかなあと思います。
──第二期の物語全体の内容について、どのような印象をお持ちになりましたか?
日笠:美世が清霞を想い、前向きに誰かの力になりたいと思うことがとても素敵で、人は周りの人によって変わっていくことをしっかりと描きつつ異能バトルや政治的な思惑も絡んで手に汗握る展開も多かったと思います。
あとまだ結婚してなかったんだっけ!?と思うほど、2人が想い合っているのが伝わってきていたので、早く結婚式をさせてあげたかったです(笑)。
美味しいものを美味しいと笑い合えるのも淑女
──第二期の収録現場はどのような雰囲気でしたか? また、キャストやスタッフとのやり取りの中で特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
日笠:今回は戸松遥ちゃんと一緒に収録する機会が多く、明るく賑やかな現場の印象になりました。
麗奈、石田彰さん、戸松、私の4人で収録ということがあったのですが、麗奈&石田さん2人がすっと微笑みを携えて現場にいてくださる様が天空人感があり、我々2人がずーっと喋っているのを見守ってくれていました。
──第二〇話で「おいしい!」と美世と声をあわせる葉月の姿がとても可愛らしかったです。これから葉月から立派な淑女になるための教育を引き続き受ける予定の美世ですが、日笠さんが二〇話で特に印象的だった点や、こだわった部分があれば教えてください。
日笠:淑女と聞くと、しとやかでマナーがしっかりしていて謙虚で、というイメージかと思いますが、美味しいものを美味しいと笑い合えるのもまた私は淑女であり素敵な人間だなあと思うのです。
暗く伏目がちな美世と目が合い、笑顔を見せてくれるようになった。そんな当たり前のことが彼女はできなかったので。当たり前のことを当たり前に笑い合える、そんなささいなことで嬉しい気持ちがいっぱいになる回でした。





































