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春アニメ『ンめねこ』潘めぐみ・下野紘が大切にした「広くイメージできる」お芝居/インタビュー

『ンめねこ』潘めぐみさん・下野紘さんインタビュー|「ンめねこ」と「うすくろ」の年齢感や関係性を固め過ぎないよう意識。“自由”に楽しみ、受け取ってほしい作品

SNSで話題のしりもと先生のマンガ『ンめねこ』。本作のTVアニメが2025年4月3日(木)より放送開始となります。

本作は、食いしん坊でわんぱく、ちょっとドジな「ンめねこ」と、ンめねこを常にそばで見守る「うすくろ」のふたりによる、面白おかしい日常を描いたショートアニメです。

今回、ンめねこ役の潘めぐみさんと、うすくろ役の下野紘さんにインタビューを実施! かなり特殊だったというオーディションでの思い出や、1分とは思えないほど濃密なアニメに込められた魅力などを語っていただきました。

 

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アニメ化前から、『ンめねこ』を“そっと見守っていた”潘さん

──今回のアニメに関わる前に『ンめねこ』の存在はご存じでしたか?

潘めぐみさん(以下、潘):私のX(旧Twitter)の「おすすめ」で見かけていました。タイムライン上で4コマ系のマンガをよく読んでいたからかもしれません。仕事上、関わらせていただいているもの以外の「いいね」は控えているので、そっとブックマークしているうちに、引き寄せられたのかなと。

下野紘さん(以下、下野):なるほどね。

潘:ただ気になっていても、関係者じゃないので気軽にフォローするわけにはいかないし。知り合いであれば、フォローしてもいいのかもしれないんですけど。なので、そっと見守っていました(笑)。

下野:僕は、絵だけ見たことはあったんですが、「おすすめ」には出てきたことはなくて。でもこの作品に関わるようになってからは、「おすすめ」に出てくるようになりました。

でも僕は、他の4コママンガをちょくちょく見ているわけでもなく、たまに見る程度で、ブックマークも付けたりしないですし。

 

 

──もしかしたら、下野さんは猫を演じることが多いから、アニメ化が発表されたあとにAIが結び付けたのかもしれないですね。

下野:理由はわからないですが、確かに猫の役は多いですね。

潘:猫に縁があるんですね。

 

これまで経験したことがないような、特殊なオーディション!?

──オーディションで印象に残っていることがあれば、お聞かせください。

下野:テープオーディションを通過後にスタジオオーディションという流れでしたが、他のオーディションでは経験したことがない出来事がありました。一般的に、テープとスタジオの間に何か言われるということはなく、テープでやったお芝居を軸に考えて(スタジオ)に臨むんですが、この作品では、「スタジオオーディションを受けるにあたって」という、スタッフさんからのコメントみたいなものが送られてきて。

「下野さんの優しい声で合っていると思いますが、部分によってはおばあちゃんみたいな感じに聞こえるので、そこを意識してください」など、「ずいぶん事細かに演出されている!?」と驚きました。

──事前に細かい直しや演出が入るというのは、自分も初めて聞きました。

下野:そうですよね。なので、基本的にはテープでやったものから「お父さん感」を抜いたほうがいいのかなと思ってやってみました。でも役者側からすると、こっちで準備できる要素が1つあるのはありがたかったです。

潘:私もテープの後、詳細なディレクションという形でメッセージをいただきました。なので、スタッフさんがイメージする「ンめねこ」と「うすくろ」が、自分のできる範囲で、何が求められているのかよくわかっている状態でスタジオオーディションに臨めました。事前にいただいた資料も「実はファンの皆さんはこう見ています」みたいな。

下野:そう!

潘:ンめねことうすくろ二人の関係がどう捉えられているのかが書かれていたので、原作のしりもと先生はもちろん、原作からのファンの皆さんを大切にしたいからこそなんだろうなと思いました。アニメになると、マンガには描かれてこなかったセリフもあるので。メッセージで守りたいイメージも見えたので、自分がどう向き合うべきかもわかって、ありがたかったです。

下野:受かっていないどころか、まだスタジオオーディションさえやっていないのに。今まで受けたものの中でも経験したことがない、すべてが特殊なオーディションでした。

 

 

──通常よりも一段階すべて早いんですね。

下野:そうです!

潘:きっとスタジオを受ける方は、ある程度絞られていたんじゃないかなと感じました。私はスタジオに駆けつけで入って、「はい! 録ります!」から「はい! ありがとうございます! わははは」という感じで、あっという間かつ、にぎやかに終わって。私がわたわたしている間に、マネージャーさんが関係者の方にごあいさつや名刺交換を済ませていて。

オーディションでンめねこを演じた時に騒ぎ散らかしたから、帰り道で「私、大丈夫だったかな?やらかした気分なんだけど」とマネージャーさんに話したら「先生もいらっしゃってましたよ」ってさらっと……。「え~っ、そうなの!?言ってよ~!」とまたパニックに(笑)。

下野:そうだったの? こっちはすごくゆったりしてたよ。オーディション前に全部済ませていたから、「じゃあ、始めましょうか」と言われて、改めてあいさつに行った時も「先ほどはどうも」みたいな感じで。マイク前に立ってやった後で「その優しい雰囲気など、ものすごく良いとスタッフの皆さんもおっしゃっていました」と。

とても和やかな感じだったけど、受かるかはわからないので、不思議な感覚で。でも僕と潘ちゃんの時で、極端に違っていたんだね。

潘:そうなのかもしれないです。私が感じたのは、反応がたくさん返ってきたオーディションだったなと。ブースの向こう側でスタッフの皆さんが笑っていたり、監督たちの表情も楽しそうで。作品の雰囲気がオーディションにもにじみ出ていた気がします。

下野:事前にメッセージをいただいたり、あいさつなどを済ませていたこともあって、「そうか、じゃあもっとこうしたほうがいいのかな?」とか「いろいろ試してみたほうがいいのかな?」と考える時間がたくさんあって。いつもはオーディションで、こんなに考える時間はないので、やりやすかったです。

潘:今横にいる下野さんを見ていたら、うすくろのお顔に見えてきました。ゆったりしゃべっている時の目元とか。

下野:着ている服もキャラカラーだしね。全然考えていなかったけど、今気が付いたら偶然グレーで。

潘:私も白だなって(笑)。

 

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