「パプワ島が皆さんの心に浮かび続けていた事は、この上ない幸せです」。柴田亜美先生が『南国少年パプワくん PERFECT』第1巻発売記念サイン会を振り返る【インタビュー】

柴田亜美先生による、笑って泣ける伝説の南国ギャグ漫画『南国少年パプワくん』。その完全版『南国少年パプワくん PERFECT』が、2025年3月より3か月連続で刊行中です！

アニメイト池袋本店では、第1巻の発売を記念して原作者・柴田亜美先生のサイン会を開催。開催発表後は大きな反響を呼び、急きょ回数を倍に増やすほどの盛況ぶりとなりました。

そんなイベント後、柴田先生に作品にまつわるエピソードやアニメイトの思い出など、メールインタビューにご回答いただきました。

令和にパプワ達が戻ってきた

ーー「南国少年パプワくん」連載開始から34年が経つ今でも、サイン会は即完売となるほどの盛り上がりをみせました。サイン会を終えたご感想や読者の方とお話された際のエピソードなどお聞かせください。

柴田亜美先生（以下、柴田）：本当にこんなに長い間パプワ達のことを好きでいてくださって感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんとお話しして、子供の頃に読んだ時の感想と大人になって、あるいは親となって改めて作品を読み返した時の感想が変わったとおっしゃる方々が沢山おられたのが印象的でした。

ーー改めて「南国少年パプワくん PERFECT」の発売が決定した際のご感想をお聞かせください。また、連載開始から現在に至るまで、作品の人気ぶりや読者の皆さんの熱量を受けて、今どのようなご心境なのでしょうか。

柴田：令和にパプワ達が紙の本で戻って来るのは感慨深かったです。喜んでくださっている読者の方々の事を思うと、描き下ろしのイラストはかなり緊張しましたし、何回も描き直したキャラもいました。

ーー漫画連載から始まり、TVアニメ化などのメディアミックス、そして今回の完全版の刊行に至るまでで、特に印象に残っていることやターニングポイントになったと感じる出来事を教えてください。

柴田：パプワはデビュー作で、しかも単行本1巻でアニメ化が決定したので、駆け抜けるのみでした。印象に残るというか過酷な思い出としては、ガンガン本誌に一挙２話掲載して、増刊誌にも外伝を掲載と、無茶なスケジュールでやっていたなぁと。