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夏アニメ『ガチアクタ』市川蒼×松岡禎丞×花守ゆみりインタビュー

「クソみたいな世界」を変えるのは、「奈落」に落とされた少年の煮えたぎる“怒り”ーー『ガチアクタ』ルド役・市川蒼さん×ザンカ役・松岡禎丞さん×リヨウ役・花守ゆみりさんが底なしの魅力を「ガチ」で語り合う!【インタビュー】

『週刊少年マガジン』で連載中の人気マンガを原作とするTVアニメ『ガチアクタ』が、2025年7月6日(日)より放送開始!

スラム街で生まれ育ち、ゴミを拾い集めて生活する孤児のルドは、ある日突然、身に覚えのない罪を着せられ、底なしの穴「奈落」へと突き落とされます。そこで斑獣(はんじゅう)と呼ばれる化け物に襲われたルドを救ったのは、掃除屋“アクタ”(=斑獣に対抗する組織)に所属するエンジンでした。

エンジンとの出会いを機に、ルドは人器(=所有者の強い想いがこもった道具)を操る「人通者(ギバー)」として覚醒。原作・裏那圭氏による漫画と、晏童秀吉氏によるグラフィティアートが融合した唯一無二の世界観、掃除屋vs荒らし屋の激しいバトルなど、見どころ満載のバトルアクションがいよいよ幕を開けます。

アニメイトタイムズでは、メインキャストへのインタビューを実施! ルド役・市川蒼さん、ザンカ役・松岡禎丞さん、リヨウ役・花守ゆみりさんに作品とキャラクターの魅力を熱く語っていただきました。

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ガチアクタ
『ガチアクタ』は犯罪者の子孫たちが暮らすスラム街に生まれた孤児の少年・ルドを主人公にしたバトルアクション。スラム街で生きる人間たちは、境界線の向こうの人々から“族民”とさげすまれ差別を受けながら生活している。そんな世界でルドは、育ての親であるレグトとともに、“ゴミ場荒らし”と呼ばれながらも常人離れした身体能力を武器に生計を立てていた。だがある日、身に覚えのない罪を着せられ、誰もが恐れる「奈落」へと落とされてしまう。作品名ガチアクタ放送形態TVアニメスケジュール2025年7月6日(日)~CBC/TBS系全国28局ネット「アガルアニメ」枠にてキャストルド:市川蒼エンジン:小西克幸ザンカ:松岡禎丞リヨウ:花守ゆみりタムジー:斎賀みつきデルモン:岩崎征実ブロ:高木渉ディア:佐藤はなグリス:日野聡フォロ:浦和希トウム:東城日沙子コルバス:小山力也セミュ:園崎未恵オーガスト:宮野真守エイシア:石見舞菜香ゾディル:武内駿輔ジャバ―:新祐樹クトーニ:高垣彩陽レグト:森川智之チワ:伊藤美来アリス(ババア):中尾隆聖レムリン:三瓶由布子アモ:花澤香菜ギータ:長縄まりあネルデ:田村睦心フウ:下野紘ブンドゥス:大塚明夫スタッフ原作:ガチアクタ(漫画:...

ルドの目力に宿る圧倒的なエネルギー。“怒り”と向き合って作り上げるお芝居

ーー原作を読んだり、演じてみて感じた作品の魅力をお聞かせください。

ルド役・市川蒼さん(以下、市川):原作コミックを読ませていただいて、絵の力はもちろん、特にキャラクターそれぞれの目力の強さが印象的でした。『ガチアクタ』と言われたら、すぐにルドの目が思い浮かぶくらいに心を掴まれたんです。今でも目力のインパクトは、強いイメージとして残っています。

また、学生時代に演劇をやっていたのですが、当時は結構トガっていて(笑)。“怒り”がお芝居の根底にあったんです。育った環境や境遇こそ違うものの、ベースに怒りがあるところに強く共感できて、ルドの目線で物語に没入していくような感覚がありました。

ザンカ役・松岡禎丞さん(以下、松岡):最初に原作を読ませていただいた時、「何でこんなに迫力があるんだろう」と驚きと裏那圭先生の頭の中を覗いているような気持ちになりました。自分が描きたいことを制限なく、やりたい放題に表現している印象を受けたので、とても清々しくて。

ストーリー全体に泥臭さがありますし、読み進めていくと待ちきれないほど、次が気になってしまいました。そんな作品を描く裏那先生自身にも興味を抱いて、一度お話ししてみたいなと思った記憶があります。

リヨウ役・花守ゆみりさん(以下、花守):絵はもちろん、お話自体も独自の世界観ですよね。ルドと一緒に下界や天界などの真実を知っていくお話になっていて、原作を読んでいる時もルド目線で物語に対峙できました。ルドと一緒に出会った人や周りにいる人のことも少しずつ理解していく構造になっているので、「この世界をもっと知りたい!」みたいな探求心をかき立てられるというか。

どのキャラクターも、根底に決して綺麗ではない感情が眠っている子たちだと思うんです。“見てはいけないもの”が曝け出される感じで、「見ちゃいけない。でも見たい!」と心を揺り動かされます。

私が演じるリヨウについても、すべてを理解しきれた訳では無いと思うんです。まだまだ気になることが沢山ある子なので、私自身もいち読者として「早く先が見たい!」と思いながら演じています。

時に色香や浮世離れしたところもありつつ、泥臭さも共存している不思議な作品なので、やみつきになってしまうのもしょうがないですよね。

市川:読んでいると止まらなくなっちゃいます。

松岡:「一回読んでみな」って感じですね。

花守:そうそう! エンジンもそんなことを言っていました(笑)。

ーーそれぞれが演じるキャラクターの印象とお芝居で意識していることをお聞かせください。

市川:ルドを演じるにあたっては、「もっとグツグツした怒りを出してほしい」という最初のディレクションが印象に残っています。

ルドの怒りのピークは第1話〜第2話だと思っていたんですけど、菅沼(芙実彦)監督に「その“怒り”じゃ足りない」と言われたんです。加えて、「嫌いな人や憎い人でもいいので、その人に向けて怒ってください」と。

松岡:おおっ!?

市川:実は人生の中で一人だけ絶対に許せない人がいまして。

花守:えっ!? そうなの?

市川:思い出さないようにしている人がいるので、その人に向けるつもりで演じたのが第1話の“あるシーン”になっています。菅沼監督の“怒り”に対してのこだわりは強く感じました。

花守:市川くんはずっとその“怒り”と向き合いながら収録していたんだね。

市川:そうですね。ルドが怒るシーンには、僕の中の煮えたぎる感情が詰まっていると思います。

花守:すごい! どうしても抑えきれなくなったら、私か松岡さんに言ってね。

松岡:話ならいくらでも聞くよ。僕から言うのは苦手だけど……(笑)。

市川:ありがとうございます!

ーー折角なので、松岡さんと花守さんから見た市川さんのお芝居の印象もお聞かせください。

花守:私がルドを見た時の第一声は、「可愛い!」でした(笑)。キュートという意味ではなく、燃え続けている姿に惹きつけられてしまうというか。彼の生き様がとても愛おしく感じたんです。

日常ではほとんど怒りの感情を出さないからこそ、お芝居で出す時には体力も集中力も精神力もいる。常に怒りを燃やし続けるお芝居って、相当なエネルギーが必要だと思います。

現場では集中しているのに、猫の話題を振ってしまって、本当に申し訳なかったです……(笑)。

市川:いやいや! むしろありがとうございます。

花守:市川くんは役に入っている時と、本番以外の時の切り替えがしっかりできていて。「これぞプロだな」と思いました。そんなルドをどうやって上手く可愛がるか。色々と考えながら。リヨウを演じさせていただいています。

松岡:僕も「こんなにもルドというキャラクターにシンクロする人がいるんだ!?」と思いました。掛け合いの中で「何をやってもいい」と思えるような信頼感があって。現場でご一緒している時も常に刺激をもらっています。

市川:そんなことを言っていただけるなんて……生きていて良かったです(笑)。

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