
『仮面ライダーガヴ』ストマック家が悪役なのに愛されるワケ|“苦労人”ランゴに共感の嵐!? 血の繋がりと権力に揺れ動く、“選ばれなかった兄妹たち”の行く末は
ジープの婿入りと崩壊しつつあるストマック家
そんなストマック家に大きな亀裂を入れた出来事が、末っ子・ジープの“婿入り”です。
闇菓子製造のための人間をうまく集められなかったシータとジープは、ランゴから解雇を言い渡されます。さらに、絆の強い2人を引き離す形で、権力者との縁談を勝手に進められてしまうのです。
追い詰められた双子はショウマに矛先を向けますが、返り討ちにあい、シータが倒れてしまいます。シータを失い、家にも戻れず絶望していたジープを拾ったのが、リゼル・ジャルダックでした。
彼女はグラニュート界の大統領・ボッカ・ジャルダックの一人娘。最高権力者とジープの結婚に、ランゴでさえもタジタジに。ジープの選んだ道は、ストマック家の運命をさらに大きく揺さぶっていくことになります。
はぴぱれ陣営との対比が苦々しい
ストマック家と対をなすように描かれているのが、ショウマがお世話になっているなんでも屋「はぴぱれ」。社長の幸果、仲間の絆斗、ラキアたちは、種族の違いを超えて助け合い、ぶつかりながらも信頼を深めています。その絆は、血の繋がりを超えた“疑似家族”と呼べるほどではないでしょうか。
一方でストマック家は、血を分けた本当の家族でありながら、それぞれの私欲や過去のわだかまりに縛られ、崩壊しつつあります。この明確な対比があることで、ストマック家の“歪さ”がより鮮明になり、視聴者を強く引き込んでいるのです。
ストマック社では一緒に働いてくれる仲間を募集しています。#エイプリルフール pic.twitter.com/AmTALjuICv
— 仮面ライダーガヴ【東映公式】 (@GavvToei) March 31, 2025
まとめ
グラニュートという人間とは異なる存在でありながら、私たちと同じように悩み、悲しみ、そして傷ついているストマック家。
彼らがさまざまな事象に翻弄される姿に、多くの視聴者が思わず共感してしまうのも納得です。
『仮面ライダーガヴ』が描くのは、単なる“勧善懲悪”ではありません。敵にも背景があり、人生があり、物語があります。その中心にいるストマック家は、これからもきっと、視聴者の心を離さない存在であり続けるでしょう。今後の『仮面ライダーガヴ』、ストマック家の動向から目が離せません!
[文/五六七 八千代]
『仮面ライダーガヴ』作品情報
あらすじ
ショウマは一人の少年と出会い、初めて見る世界に心を躍らせる。
そんな中、異世界のモンスター・グラニュートの危機が迫る。
彼らは”闇菓子”を得るために、幸せな人々を狙い密かに襲っていた。
お菓子を食べたことで力を覚醒させたショウマは、
自らの眷属「ゴチゾウ」と共にグラニュートの脅威に立ち上がる。
「大好きなお菓子の力で、大切な人々を守る」
ショウマの決意により、『仮面ライダーガヴ』の物語は動き出す!
キャスト
(C)2024 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

















































