
【『忍たま乱太郎』聖地巡礼】尼崎の地名巡りをしてみた──忍術学園五年生&六年生ゆかりのスポットを中心にご紹介します!
1986年から2019年まで朝日小学生新聞に『落第忍者乱太郎』が連載。1993年にTVアニメ『忍たま乱太郎』の放送がスタートし、30年以上愛され続けています。
作者の尼子騒兵衛先生は尼崎生まれで尼崎在住。さらに、登場人物の名前に尼崎の地名が多く使われていることから、ゆかりの地としてファンの方々が訪れています。
先日、忍たまファンである筆者(大阪在住)も念願の尼崎に訪れ、同じくファンである娘と一緒に尼崎の地名巡りを堪能してきました。私の最推しである五年い組をはじめ、上級生に関連したスポットを中心にご紹介していきます。
※聖地巡礼の際は近隣の方々にご迷惑にならないよう、マナーを守ってお楽しみください。
※本記事の情報は2025年6月1日現在のものです。
目次
- 古くから栄えていた尼崎
- 阪神尼崎駅とJR尼崎駅どっち?
- 移動は徒歩、バス、シェアサイクルなど
- 訪れた主な場所の一覧
- 【阪神電車尼崎駅周辺】
- あまがさき観光案内所
- 尼子騒兵衛漫画ギャラリー(尼崎市開明庁舎)
- 尼崎中央商店街
- 尼崎城
- 西本町 貴布禰神社
- 【七松、立花方面へ】
- 七松 八幡神社
- 【尾浜、久々知方面へ】
- 尾浜 八幡神社
- 久々知 須佐男神社
- 久々知兵助のマンホール
- 久々知川に架かる尾浜橋
- 【善法寺、食満方面へ】
- 善法寺 白井神社
- 上食満 稲荷神社
- 食満豆腐おおもと
- 【JR尼崎駅周辺】
- 潮江 素盞嗚神社
- MOVIXあまがさき
- 途中でみつけた尾浜公園、善法寺公園、潮江公園
- ゆかりの地はまだまだたくさん
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古くから栄えていた尼崎
尼崎には『忍たま乱太郎』のキャラクター名に使用されている地名があちらこちらにあって、駅、交差点、公園、川、橋など発見する度に嬉しくなるのですが、地名と同時に歴史に触れていくのも聖地巡礼の楽しみのひとつです。
兵庫県の南東部に位置する尼崎。古代から中世にかけては、大和・難波・京といった政治・経済の中心地と西国・瀬戸内を結ぶ海陸交通の要地として栄えていました。
さらに、近世には大坂が幕府の西国支配の最重要拠点となり、その西に位置する尼崎は大坂の西を守る要の地として幕府から重視されることに。幕府の命によって尼崎城を築城し、江戸時代の尼崎城周辺は城下町として繁栄していました。かつての城下町の面影は、現在も尼崎の代表的な歴史空間「寺町」に残されています。
また、尼崎は人形浄瑠璃および歌舞伎の世界で活躍した江戸時代の劇作家・近松門左衛門ゆかりの地。度々訪れて執筆活動をしていたと伝えられる尼崎の広済寺(山号は久々知山)には、国指定史跡の墓所があります。
阪神尼崎駅とJR尼崎駅どっち?
『忍たま乱太郎』の聖地巡礼といえば、電車で「尼崎駅」へ向かう人が多いはず。その尼崎駅には「阪神電車の尼崎駅」と「JRの尼崎駅」があります。どちらも地名巡りは可能で、もちろん目的地によっては別の駅が便利な場合もあります。
阪神尼崎駅周辺にあるのは、「あまがさき観光案内所」「開明庁舎」「尼崎中央商店街」「尼崎城」など。一方でJR尼崎駅は潮江に位置し、「MOVIXあまがさき」があるあまがさきキューズモールはJR尼崎駅北口とデッキで直結しています。
尼崎を巡る際には、尼子騒兵衛漫画ギャラリーや尼崎城など、行き先のお休みの日を事前に確認してみてくださいね。
移動は徒歩、バス、シェアサイクルなど
聖地巡礼をするにあたり、移動手段も気になるかと思います。徒歩でゆったり散策するのもひとつ。より多くの場所を訪れたい場合は、バスやシェアサイクルがオススメです。
バス
阪神バスをご利用の際は、1日乗車券(大人600円・尼崎市内線のみ)が便利です。※車内で購入可能。
阪神バスといえば、少し前まで映画とのコラボキャンペーンで尼崎市内のバス停看板にキャラクターが掲示されていましたね。
自転車
今回、目的地が多いことからシェアサイクル(※登録・予約が必要)を利用しました。私は阪神尼崎駅近くで借りて、JR尼崎駅近くで返却。自転車があると移動がスムーズです。一日目に行けなかった場所は後日、徒歩とバスで巡りました。
◆尼崎市公式ホームページ(尼崎市シェアサイクル事業について)
訪れた主な場所の一覧
あまがさき観光案内所
尼子騒兵衛漫画ギャラリー(尼崎市開明庁舎)
尼崎中央商店街
尼崎城
西本町 貴布禰神社
JR立花駅
七松 八幡神社
尾浜 八幡神社
久々知 須佐男神社
善法寺 白井神社
上食満 稲荷神社
食満豆腐おおもと
潮江 素盞嗚神社
MOVIXあまがさき
【阪神電車尼崎駅周辺】
どこから行くか迷われる方や尼崎が初めての方は、最初に駅からすぐの「あまがさき観光案内所」や「尼子騒兵衛漫画ギャラリー」へ行くのがオススメ。「尼崎中央商店街」「尼崎城」」も徒歩圏内です。
あまがさき観光案内所
まず最初に訪れたのは、阪神尼崎駅北側の中央公園内に位置する観光案内所。周辺地域の案内パンフレット・チラシの設置、尼崎の名物やお土産の販売もされています。
所在地:兵庫県尼崎市神田中通1-4 中央公園内
尼子騒兵衛漫画ギャラリー(尼崎市開明庁舎)
開明庁舎は、昭和12年竣工の旧開明尋常小学校の校舎。「尼子騒兵衛漫画ギャラリー」は開明庁舎の1階にあり、尼子先生の原画を展示する常設スペースとなっています。廊下にズラリと並んだ、キャラクター名が入ったのぼりも壮観でした!
購買部ではファンにはたまらない原作グッズの販売があり、私はコースターやマグネット、ポストカードなどを購入。娘はガチャを回していました(1回500円)。キーホルダーもジグソーパズルも可愛いです。
\購買部入荷情報🛒✨/
— 尼崎アート&ツーリズム【公式】 (@ama_a_t) April 25, 2025
ガチャ キーホルダー
入荷いたしました🥷
ガチャの景品のキーホルダー、ジグソーパズルは両方made in Amagasaki!ぜひ回してみてくださいね🌀
ガチャは1回500円です。#尼子騒兵衛漫画ギャラリー #購買部 pic.twitter.com/71yzDndpFq
「あまがさき・虹の観光特使」の登録(5回訪問ごとに進級するしくみ)をして、『落第忍者乱太郎』ゆかりの地名が分かりやすく記された尼崎のマップも頂きました。地名巡りの際に持っていると便利だと思います。
まもなく400人!「あまがさき・虹の観光特使」続々ご登録いただいています🌈
— 尼崎アート&ツーリズム【公式】 (@ama_a_t) July 15, 2024
ご登録いただいた方にはウェルカムカードや地名巡りに使えるマップをプレゼント🎁#尼子騒兵衛漫画ギャラリー にお越しの際はぜひお気軽にご登録ください pic.twitter.com/puqdrT173o
所在地:兵庫県尼崎市開明町2丁目1番地の1
阪神電車「尼崎駅」下車、南へ徒歩約3分
※尼子騒兵衛漫画ギャラリーは2025年6月2日(月)〜6月13日(金)まで展示替えのため休館し、次回企画展は6月14日(土)より開館。6月14日(土)以降の休館日は月曜日から火曜日に変更となるそうです。
尼崎中央商店街
尼崎中央商店街は、阪神電車「尼崎駅」前の中央公園を西に抜けてすぐのところに位置します。「中央一番街」から始まり、「中央三番街」「中央四番街」「中央五番街」と続き、出屋敷方面へ東西に渡って約1キロも続く全天候型アーケード商店街。
中央四番街のアーケードには、尼子先生の描かれた七福神「七福神絵ドーム」があります。
尼崎城
元和3年(1617年)、江戸幕府の命により譜代大名・戸田氏鉄が尼崎藩主に就き、新たに尼崎城を築城。約250年もの間、大坂の西の守りとしてその雄姿を誇りました。しかし、明治6年(1873年)に廃城が決まった後、城の建物は取り壊されて堀も次第に埋められていきます。そんな尼崎城天守が長い時を越えて再建し、平成30年11月竣工、平成31年3月に一般公開となりました。
尼崎城では鉄砲体験や剣術体験があり、なりきり体験ゾーンでは忍者、兜&陣羽織、武士、お姫様の衣装が体験できます。さらに、尼崎を一望できる展望ゾーンも。
2階VRシアターでは、アニメ『忍たま乱太郎』「尼崎にご招待の段」が期間限定上映中です。(2025年4月25日(金)〜2025年7月31日(木))尼崎城で観る『忍たま乱太郎』もまた格別でした。
◆第31シリーズ第11話「尼崎にご招待の段」
〈あらすじ〉
しんべヱのパパが、乱太郎たちを尼崎の別荘へ招待してくれることになった。尼崎へついた乱太郎たちが、さっそくあたりを見て回っていると、なぜかあちこちに忍術学園の先輩たちがあらわれる。
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— 阪神尼崎エリア情報(尼崎城・中央公園他)【公式】 (@hanama_area) April 23, 2025
アニメ #忍たま乱太郎「尼崎にご招待の段」を #尼崎城 で期間限定上映🥷
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🗓2025/4/25(金)〜2025/7/31(木)
🏯尼崎城2階 VRシアター
📢HPに記載している詳細ならびに
注意事項を必ずご確認いただきますよう
お願い申し上げます。
▶︎詳細はこちらhttps://t.co/W063wFzU3s#忍たま pic.twitter.com/VvYpYX0q1k
所在地:尼崎市北城内27
阪神電車「尼崎駅」より南東へ徒歩約5分
※尼崎城の休城日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌火曜日)
西本町 貴布禰神社
「尼のきふねさん」で親しまれる貴布禰神社。かつて尼崎城主のご祈願所を務め、たびたび雨乞いの神事が行われてきた市内唯一の元縣社です。大鳥居は高さ約7メートルの鋼板製で、鳥居にはめずらしい深緑色。阪神淡路大震災で倒壊した石の鳥居に代わって平成8年12月にお目見えしました。
参拝後、御朱印を拝受しました。だんじり祭りで担ぎ手の方たちが無事を祈願して首からかける木札「中在家祭守」は、忍たまファンにも人気なのだそうです。
主祭神:高龗神(たかおかみのかみ)
鎮座地:尼崎市西本町6丁目246
〈キャラクター紹介〉六年ろ組・中在家長次
年齢:15歳
血液型:AB型
星座:蠍座
委員会:図書委員会委員長
CV:渋谷 茂さん
無表情で言葉は少なく「沈黙の生き字引」と呼ばれていますが、根は優しくて後輩思いの頼れる男。縄鏢(じょうひょう)の腕は学園一。物が飛んでくると思わずトスをしてしまうクセがあります。名字の由来は尼崎市の中在家町、名前は甲賀忍者から。中在家緑地などに行かれるファンの方も多いようです。忍たま長屋(忍術学園の寮)では、同じ六年ろ組の七松小平太と同室。
【七松、立花方面へ】
阪神電車尼崎駅周辺を巡ったあとは北へと移動。JR「立花駅」や「七松 八幡神社」「水堂須佐之男神社」など、忍たまファンに嬉しいスポットがあります。JRの「立花駅」は立花、「尼崎駅」は潮江にあり、立花駅と尼崎駅はお隣の駅です。
〈キャラクター紹介〉六年い組・立花仙蔵
年齢:15歳
血液型:AB型
星座:山羊座
委員会:作法委員会委員長
CV:保志総一朗さん
勉強熱心で作法全般に詳しいクールビューティーな優等生。火薬火器を扱わせたら学園一で、中でも宝禄火矢(ほうろくひや)が得意です。サラサラストレートヘアーランキング第1位。一年は組のしんべヱと喜三太に振り回されがちで、冷静でいられない一面も。名字の由来は尼崎市の立花町、名前は甲賀忍者から。同じ六年い組の潮江文次郎と同室です。
七松 八幡神社
創祀は寛仁3年。源頼信が当地を訪れた際、ひとりの童がこの地の農民の窮状を訴えたため、1本の松樹のもとにあった小祠を改装して松の株を六本植えさせたという古事によるといいます。(「七松」という地名の由来でもあろうとのこと。)
境内には『忍たま乱太郎』のイラストが描かれた絵馬がたくさん奉納されています。私も参拝後に、さくら木札携帯守と御朱印を拝受しました。「さくら木」というのもファンの方に喜ばれるようです。
主祭神:応神天皇
鎮座地:尼崎市七松町3丁目10-7
〈キャラクター紹介〉六年ろ組・七松小平太
年齢:15歳
血液型:O型
星座:獅子座
委員会:体育委員会委員長
CV:神奈延年さん
「いけいけどんどーん!!」と元気いっぱいで明るく、細かいことは気にしない豪快な性格。しかし実は冷静に周りを見ているというギャップを持つ男。並外れた体力と腕力の持ち主で、苦無(くない)を好んで使用。トスされたものは当然のお約束でアタックしてしまいます。名字の由来は尼崎市の七松、名前は甲賀忍者から。同じ六年ろ組の中在家長次と同室。
【尾浜、久々知方面へ】
いよいよ、五年い組ゆかりの地である尾浜と久々知へ。「尾浜 八幡神社」と「久々知 須佐男神社」にお参りし、御守りと御朱印を拝受しました。
尾浜 八幡神社
尾浜 八幡神社は、尼崎市尾浜町庄下川に接して鎮座し、名月姫ゆかりの地として古くから地域の方々に親しまれてきた歴史ある神社です。創立年代は不明ですが、伝承から少なくとも鎌倉時代からこの地にあったとみられるとのこと。現在の社殿は昭和47年(1972年)に新造されたものです。
「名月姫」の伝説
平安時代、中秋の名月の日(旧暦8月15日)に生まれたことから「名月姫」と名付けられた美しい姫。14歳で両親と離れ離れになり、母の死後に父と念願の再会を果たしたという伝承が残っているそうです。境内にある宝篋印塔は名月姫の墓とも言われ、毎年中秋の名月に供養祭「名月祭」が行われています。
主祭神:応神天皇
鎮座地:尼崎市尾浜町1丁目4-27
〈キャラクター紹介〉五年い組・尾浜勘右衛門
年齢:14歳
血液型:O型
星座:天秤座
委員会:学級委員長
CV:渋谷 茂さん
聡明で成績優秀。何かと巻き込まれがちな体質で、冗談を言ったりするお茶目な一面も見せています。得意な武器は両端に分銅の付いた万力鎖(まんりきぐさり)。同じ五年い組の久々知兵助と同室です。名字の由来は尼崎市の尾浜町、名前は甲賀忍者から。
久々知 須佐男神社
久々知 須佐男神社は神仏習合の社でしたが、明治の神仏分離政策により「須佐男神社」と改称しました。平安時代、源氏の棟梁多田満仲の勧請により建立されたと伝えられています。境内にある満仲ゆかりの「矢文石」は、強肩であった満仲の「鏑矢伝説」と結びついたものだそうです。
拝殿には久々知兵助のグッズや絵などが飾られており、尼子先生とのご縁や映画の影響、役者さんとの交流のお話もお聴きしました。
主祭神:須佐男命(すさのおのみこと)
鎮座地:尼崎市久々知1丁目3-28
〈キャラクター紹介〉五年い組・久々知兵助
年齢:14歳
血液型:A型
星座:魚座
委員会:火薬委員
CV:小田敏充さん
真面目で成績優秀。豆腐や豆腐料理が大好物で、豆腐愛が強すぎて同学年をはじめ周りを巻き込んでしまうことも。得意な武器は五寸ほどの鉄の棒に輪の付いた暗器・寸鉄(すんてつ)。同じ五年い組の尾浜勘右衛門と同室です。名字の由来は尼崎市の久々知。
久々知兵助のマンホール
久々知 須佐男神社のすぐ近く、同じ久々知1丁目の近松公園の外周にある久々知兵助のマンホール。意外に見つけやすいかも……!
『落第忍者乱太郎』デザインマンホール第1弾として作成されたマンホール蓋は、尼子先生が新たに描き下ろした原画を基に、キャラクター名に使われている久々知に設置したものです。
設置場所:尼崎市久々知1丁目4付近 近松公園南東
近松公園は、近松門左衛門の墓所(広済寺)に隣接した回遊式日本庭園風の公園です。近松門左衛門のブロンズ像があり、数多くの名作を残した近松門左衛門をしのぶことができます。
久々知川に架かる尾浜橋
尾浜 八幡神社から久々知 須佐男神社へ向かう途中で通った「久々知川」。なんとそこには「尾浜橋」という名の橋が架かっています。久々知川に架かる尾浜橋……。さらに「久々知橋」もありました。
◆久々知川
◆尾浜橋
◆久々知橋































































