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『ロックレディ』関根明良×島袋美由利×福原綾香×藤原夏海 座談会インタビュー

4人のロック愛と熱量はもはや乗算! まるでセッションのようだった収録の秘話とは──『ロックは淑女の嗜みでして』関根明良さん×島袋美由利さん×福原綾香さん×藤原夏海さん座談会インタビュー

ロックに向き合うお嬢様たちの名言

──ご自身のキャラクターの活躍についてもお聞きします。まず、ティナと環は第6話から本格的な登場となりましたが、それぞれ強烈なインパクトがあるシーンでしたね。

藤原:「どけ、豚ども」と、初っ端から暴言を吐いていましたね(笑)。彼女の辛辣な言葉は止まりませんが、ほとんどは「ロック」というものにとてつもない熱量を持っているからこその言葉なんですよね。だからこそティナに諦めるように説き伏せたりもして。

──「お前のわがままが、周りを殺すんだよ」というセリフは冷たくも聞こえましたが、身を持った経験が背景にあるだけに説得力がありました。

藤原:語彙力というか、言葉選びがすごいなと思いましたし、これまでもティナさんのような人のことを見てきたんだろうなと感じさせられました。だからある意味、彼女にとっての優しさなのかもしれませんね。

……あとはやっぱり、第10話の「全力でお前に罵られたい」が印象的ですよね(笑)。

──(笑)。第10話ではそんな環のお嬢様の姿も見ることができました。

藤原:そうですね。環はいろいろな面がありすぎてすごいですよね。私としても環の様々な表情を見ることができて楽しかったです。

──環はお嬢様とロックに取り組む際のテンションの幅が激しいキャラクターですが、ディレクションなどは?

藤原:大きなディレクションはありませんでした。ただ、テープオーディションの際にお送りした音源が、「お姉さんすぎた」そうで、本番では高校生であることを意識しつつ、ロックしている姿とのギャップを作り出せるように心がけました。

──同じく物語の途中から登場したティナですが、ストーリーの中で大きな成長を見せてくれました。

福原:第9話演奏中の「自分で選んで進むことが、これほど怖いことだったなんて。だけど……おかげでわかった。自分で選んだからこそ、本気になれるんだ」と音楽の楽しさに気付いたシーンが印象的です。ティナさんもお嬢様ですし、「やりなさい」と言われたことをやれば安泰でいられる環境だから、きっと今まで気付かなかったんですよね。

私自身も「みんなが言っているし、こっちでいいか」と、流されてしまうことがあるのですが、このティナさんのセリフを収録した後から「私は自分の人生を生きているのか?」「自分で選んだからこそ本気になってみよう」と思い始めることができました。

別のコンテンツのライブで、お腹を出す衣装を自分で選んだのですが、「私がこれを選んだんだから、本気でダイエットするんだ!」と思うことができました。それだけ突き動かされましたし、人生に刻まれたセリフでもあります。

──努力している姿が描かれていて、視聴者目線でも共感しやすいキャラクターだなと思いました。

福原:視聴者と近いところに目線があるキャラクターですよね。彼女を通していろいろなことを感じ取ってもらったり、視聴者のみなさんが勇気を出すきっかけになれば嬉しいです。

──そんなかっこよさから一転、作品のコミカルな面を担うキャラクターでもありますね。

福原:(笑)。特に彼女の胸ですが、本当に胸なのか……?と思ってしまうくらい、自我を持っていましたね。

関根:胸が踊っていましたね(笑)。

一同:(笑)

──(笑)。次に、第1話から活躍しているりりさ、音羽についてもお伺いします。島袋さんはいかがでしょうか?

島袋:やはり序盤の「好き以外にやる理由があるなら教えてください」が印象深いです。この作品を通して伝えたいことでもあると思いますし、彼女自身が置かれている境遇を想像すると、本当に好きなこと以外をやっている時間なんて一瞬たりともないんだろうなって。この気持ちは、物語が進んでも彼女の一貫したポリシーなんですよね。

第9話でりりささんがから回っている時、音羽のことを見たら気持ちよさそうにドラムを叩いていて、「こんな時までとことん、自分が気持ち良くなることしか考えてない……!」と言われるところも、彼女が一番輝くのはドラムを叩いている瞬間なんだなと、よく伝わってきました。

TVアニメ後半に差し掛かると、そんな彼女の中でも思うところがあったり、課題が見つかったりするのですが、ここまでは本当に楽しそうですよね。私としても、その姿を見ていてほっこりしますし、どこまでもエゴイストなんだなと思いました。それはきっと、りりさもなんですけどね。

──音羽は過去がわからないからこそ、ミステリアスに見えることもありますよね。

島袋:そうですね。みんなにさらけ出している表情は、実はまだ少ないのではないかなと思います。第12話までは、彼女がやりたいことを楽しんでいるからなおさらですね。

でも第13話を見てもらえれば「こんな音羽もいたんだ」と思ってもらえるはずなので、楽しみにしてほしいです。

──関根さんが考える、りりさの印象的なセリフについてもお聞かせください。

関根:演奏する度に熱い本音を吐露していく子なので、正直すべてが印象的なんです。その時その時の爆発力がすごくて。中でも、PVにもある「私は嘘つきだ。ギター(ルビ:これ)なしじゃ生きられない」は、自分にとってロックが大切なものだと改めて自覚したあの演奏シーンはとても印象に残っています。

ほかにも第9話の「何してんだよ……私は……」からの「人の人生なんて、知ったこっちゃねぇ!」と、彼女の自我がむき出しになり、輝きが増していく大好きなシーンの一つです。りりさはよく音羽や環など色々なものに縛られている子ですが、そこを破っていく彼女の姿はやはりかっこいいなと思います。

また第5話で愛莉珠に「燃えたでしょ?」と言うシーンも印象に残っています。それだけ演奏が楽しく、自分を燃やし尽くせたんだなと思うと、本当によかったねとなりますね。

(C)福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会
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