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『ロックレディ』関根明良×島袋美由利×福原綾香×藤原夏海 座談会インタビュー

4人のロック愛と熱量はもはや乗算! まるでセッションのようだった収録の秘話とは──『ロックは淑女の嗜みでして』関根明良さん×島袋美由利さん×福原綾香さん×藤原夏海さん座談会インタビュー

可憐なお嬢様たちが熱く激しいロックを奏でる青春ロックストーリー『ロックは淑女の嗜みでして』がTVアニメ化! 2025年4月3日よりTBS系28局にて放送中です。

「ビターガナッシュ」との対バンライブを経て、「バッカス」に立ち向かうことになった4人。なんとしても負けられない戦いで、彼女たちはなにを思い、どんな演奏を見せてくれるのか。物語はついにクライマックスを迎えます!

いよいよ最終話を迎える直前に、鈴ノ宮りりさ役の関根明良さん、黒鉄音羽役の島袋美由利さん、院瀬見ティナ役の福原綾香さん、白矢環役の藤原夏海さんにインタビュー! これまでのTVアニメの振り返りはもちろん、「バッカス」との対バンに向けた見どころの数々を伺いました。

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ロックは淑女の嗜みでして
一流の淑女だけが在籍を許される「桜心女学園高等部」に通う鈴ノ宮りりさ。学園で最も栄誉と誇りある称号「高潔な乙女(ノーブルメイデン)」を手に入れるべく精進し、周囲からも一目置かれるほどのお嬢様だが、実は一年前に母親の再婚で鈴ノ宮家に入った「元・庶民」だった。母親の期待に応えるため、本心を押し殺し、大好きだったロックやギターを捨て、お嬢様として振るまうりりさ。ある日、学園の憧れの的である黒鉄音羽と出会い、ひょんなことからドラムを叩く音羽を目撃し……。お嬢様×ロック!?“本音”がぶつかる青春ロックアニメ、開幕!作品名ロックは淑女の嗜みでして放送形態TVアニメスケジュール2025年4月3日(木)~2025年6月26日(木)TBS系にて話数全13話キャスト鈴ノ宮りりさ:関根明良黒鉄音羽:島袋美由利院瀬見ティナ:福原綾香白矢環:藤原夏海スタッフ原作:『ロックは淑女の嗜みでして』福田宏(白泉社「ヤングアニマル連載)監督:綿田慎也シリーズ構成:ヤスカワショウゴキャラクターデザイン:宮谷里沙ビジュアルディレクター:ソエジマヤスフミ助監督:安川央里色彩設計:大塚眞純美術監督:坂上裕文美術設定:浅見由一CGディレクター:坂口遥佳撮影監督:渡辺実花編集:齋...

4人が魅せる“乗算”による化学反応

──ついに最終話、「バッカス」との対バンが始まります。改めて、ここまでの物語を振り返った感想をお聞かせください。

鈴ノ宮りりさ役・関根明良さん(以下、関根):ロックへの想いが高いところは共通している4人ですが、ロックに打ち込む姿勢は異なりますよね。そんな彼女たちの違いから生まれるパワーは、足し算や掛け算などではなく、乗算になっていると私は思っていて。演じている際も、どんどん化学反応がおき、いつもハラハラとドキドキがいっぱいで楽しいです。

黒鉄音羽役・島袋美由利さん(以下、島袋):私は第10話の対バンを終え、散々罵り合った後、りりささんが「ほとんど言葉を交わすこともなく、私たちはそれぞれに帰宅した」と言っていたことが衝撃的でした。あの罵り合いは言葉ではなく、魂のぶつかり合いだったんだなって。

彼女たちも、コミュニケーションが前より上手にとれるようになって、随分バンドらしくなりました。そんな中、音楽も世の中も、全部を舐め腐った「バッカス」の方たちに立ち向かいますが、どうも音羽だけは足並みが揃っていないんですよね。

──ドラムを叩くことができる機会だというのに、意外にも乗り気じゃないですよね。

島袋:音羽は根本的な考え方から、「楽しくないことをしている時間がない」んだと思うんです。だからこそ今回の対バンは気乗りがしていないんじゃないかなって。そんなドキドキの展開を第13話で楽しんでほしいです。

院瀬見ティナ役・福原綾香さん(以下、福原):私は第12話でりりさが言った「私たちは最高だった」というセリフが魂の叫びみたいで、めちゃくちゃいいなと思いました! 自分のことを押し殺し、死ぬほどの努力をして完璧な淑女(レディ)として振る舞っていた女の子が仲間と出会い、ともに音楽を奏でて「私たちは最高だった」と言えるなんて、もう青春にほかならないですから。

いち視聴者としても、彼女たちがそんな瞬間を得られたことが嬉しかったです。物語的にはラストスパートである今でも、りりさはまだ焦がれている部分があるんですよね。りりさはもちろん、4人の止まらない勢いに注目してほしいです。

白矢環役・藤原夏海さん(以下、藤原):環は最初、音羽のことしか見えていませんでした。ですが、りりさやティナと出会い、「ビターガナッシュ」との対バンを経て、「まだ認めてはいないけれど、目指している方向は一緒なのかもしれない」と思うようになったのは大きな出来事だと思います。

そして、りりさに対する音羽の想いを理解したことで、環自身の心が解放されたんじゃないかなと思うんですよね。そのおかげで、「全力でお前に罵られたい」と環ならではの音羽への向き合い方ができました。……気持ち悪がられましたが(笑)。

一同:(笑)

藤原:あそこは環の中の、枷のようなものが少し緩まってきたのかなと思いましたし、彼女にとって良い経験になったんじゃないかと思います。

あとは、第10話の対バンの後、環が「これからベースじゃなくてギターをやるんだ」と、少しだけ燃え尽きていましたが、そこでりりさと音羽に「何、他人事みてぇな顔してる?」と言われたところがすごかったです。私も殻に閉じこもる節があるんですけど、ふたりの魂の叫びによって私の殻がぶち破られた気がしました。

──そんな彼女たちが次に立ち向かうのが「バッカス」ということになります。

藤原:「バッカス」は、環が一番気に入らないタイプの集団ですよね(笑)。環はお客さんに媚びない、自分のやりたいロックを目指しているので、負けてたまるかと思ったはずです。

演じる私としても……もちろん良い意味で「バッカス」の(キャストの)みなさんの演技を聞いてマジでムカついたんですよ!(笑) それだけ心を動かされましたし、絶対に負けたくないと思いました。

関根:「バッカス」キャストのみなさんの、テストでのかっこよさを全面に出して演じられたバージョンも大好きでした。

藤原:そうそう。本番よりもかっこよかったですよね!

関根:でも、テスト後に「もうちょっと滑舌を甘くしてチャラく見えるように。なんの保証もないけど『FUJI ROCK行けるっしょ』くらいの気持ちで演じてほしい」とディレクションがあって、本番ではカチンとくる度合いが、倍以上に跳ねあがっていて本当に素敵でした(笑)。

──「バッカス」の面々は、りりさの妹の愛莉珠にもひどいことをしていました。

藤原:そうなんです。本当に許せないですよ!

関根:いつも可愛い愛莉珠ちゃんですが、あのシーンの愛莉珠ちゃんは本当にかわいかったですよね。

一同:かわいい!

──少しずつ、鈴ノ宮義姉妹の心温まるシーンが増えてきていますよね。

関根:そうですね。りりさがいないところでも「お義姉様はすごいんだ」と信じてくれているところにはジーンときましたし、純粋にチームを応援してくれているところも本当に可愛いですよね。

(C)福田宏・白泉社/「ロックは淑女の嗜みでして」製作委員会
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