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『Dr.STONE』第4期第2クール 小林裕介&野島健児インタビュー

「興味を持つから、生き抜いていける」。そう感じさせるバイブル的な作品ーー『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』最終(ファイナル)シーズン 第2クール:小林裕介さん×野島健児さんインタビュー

天才同士がクラフトする めちゃくちゃ平和な楽しい瞬間

――今回のクールならではの見どころや注目ポイントを教えてください。

小林:科学者二人がそろったことによる、進歩のスピードはすごく早いなと思います。今までは科学を説明しては、「どういうことだ?」、「つまりこれはこう~」と聞かれて、答えて、聞かれて、答えてというスピードでしたが、今回のクールでは、答えて、答えて、答えて、答えてというテンポの良さ。

だから石化光線の発信源も二人の知識があったからこそ、導くことができたというのもあるし、そこに至るまでの用いた時間も、今までに比べたらだいぶ短縮されています。科学が進化することに対して、今まで以上のテンポの良さがありますね。

それから今回、常にタイムリミットを設けられたうえでの科学クラフトなので、そのテンポの良さと、(スタンリーたちに)追い付かれるんじゃないかという緊張感が常にある点は見どころなんじゃないかなと思います。

今まではぶつかりさえしなければ、時間をかけても多少余裕があったんです。科学のアドバンテージがない分、より緊迫している空気がアフレコ収録をしていても感じられて楽しかったです。

野島:石化光線の発信源を探し、計算することもありますが、純粋に心の底から楽しんで、いきいきとしているあの二人の背中、二人の行動、そして一回脳を通しているのかもわからないぐらい素早い会話。そんな二人の姿を見て、「ゼノも千空もいろいろなしがらみとは全く関係なく、めちゃくちゃ平和な楽しい瞬間がここにある」と微笑ましく感じています。

今回は天才同士で単純に楽しいんじゃないですかね。「この人にわかるように言わなくては」というのがない。そのまんまの自分でしゃべっても、何の問題のない相手。

すごく力の強い相撲取りが小さい弱い子どもと戦ったら、加減もしなくてはいけないし、子どもは頑張らなくてはいけないという気持ちになるけど、同じ土俵に立つもの同士がぶつかり合ったら、やっと本気を出せるし、やっと自分自身を認められる。相手も認めてもらえるところにいけたんじゃないかなと思いました。だから、グラフィックも二人とも子どもみたいなデフォルメキャラになるじゃないですかね。

小林:なりますね。

野島:あれは子どもの時の純粋性のまま、共に楽しんでいる瞬間として描かれているんだろうなと思いました。

小林:これまでも千空がクロムと一緒にクラフトしていく中で、クロムが意外な着眼点を見つけてきて、千空が「そういうのもあったのか」という気づきはあれど、対等という意味では、千空にとっても初めてだったと思います。

野島:もちろん熱量もすごいんですけど、もしかしたらゼノはあの瞬間をきっとどこかで思い出すんじゃないのかなと……。今回本当に純粋に楽しく科学を千空とやりあえて、共に目的に向かっていくというのは、ゼノの人生で初なんじゃないかなと思うんです。

ゼノが「あの時、楽しかったな」と思い出せるくらいのキーポイントなんじゃないかなと感じました。これまでの彼の人生でそういうことがあったかわからないし、あったら、もうちょっと違う性格になっていたんじゃないかなと思います。

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