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『怪獣8号』第2期 加藤 渉&新 祐樹が感じたレノと伊春の成長/インタビュー

『怪獣8号』第2期 市川レノ役・加藤 渉さん&古橋伊春役・新 祐樹さんインタビュー|第19話での本獣との交戦の中で、レノと伊春に生じた心の変化。ひとつ壁を乗り越えたレノと伊春の姿をその目に焼き付けてほしい

2025年7月19日より毎週土曜23:00~テレ東系列ほかにて放送中、Xにて全世界リアルタイム配信中のアニメ『怪獣8号』第2期。

先日放送された第19話では、怪獣6号を兵器化した6号スーツの適合者候補として選ばれたレノが大型怪獣を討伐するために伊春と共に出撃。戦いの中でレノは責任感のあまり自身の力を制御できなくなってしまいます。隊長の緒方がレノの6号スーツへの適合をあきらめ、救助に向かおうとした瞬間、「レノと俺にもう少し時間をください」と伊春が懇願。幾重もの氷の壁を壊してレノの元にたどり着いた伊春の声で我に返ったレノは、本獣に立ち向かっていくのでした。

そんな激動の展開と熱い人間ドラマで、さらなる盛り上がりを見せているアニメ『怪獣8号』について、市川レノ役の加藤 渉さんと、古橋伊春役の新 祐樹さんにインタビューを実施! レノと伊春がフィーチャーされた第19話の振り返りを中心に、第2期でのお気に入りエピソードや、今後の見どころなどを語っていただきました。

 

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怪獣8号 第2期
防衛隊長官・四ノ宮功の判断により兵器化を免れるも、身柄を拘束されたままの日比野カフカ。異動命令が下った第3部隊の新人たちがそれぞれの任務先に向かうなか、彼の前に現れたのは、第1部隊を率いる防衛隊最強の男・鳴海弦だった。隊員としてのカフカを必要としない鳴海に対し、自信の力を認めさせるため「怪獣8号」の強大すぎる力と向き合うことになるカフカ。しかしその陰では、「怪獣9号」の脅威が迫っていた…。継承される意志と力、新たな識別怪獣兵器(ナンバーズ)適合者の誕生、そして防衛隊を襲う史上最大の危機が訪れる――。作品名怪獣8号第2期放送形態TVアニメシリーズ怪獣8号スケジュール2025年7月19日(土)〜2025年9月27日(土)テレビ東京ほか話数全11話キャスト日比野カフカ/怪獣8号:福西勝也亜白ミナ:瀬戸麻沙美市川レノ:加藤渉四ノ宮キコル:ファイルーズあい保科宗四郎:河西健吾古橋伊春:新祐樹出雲ハルイチ:河本啓佑神楽木葵:武内駿輔小此木このみ:千本木彩花鳴海弦:内山昂輝長谷川エイジ:安元洋貴東雲りん:花澤香菜四ノ宮功:玄田哲章四ノ宮ヒカリ:三石琴乃怪獣10号:三宅健太怪獣9号:吉野裕行五十嵐ジュラ:甲斐田裕子緒方ジュウゴ:咲野俊介霧森トーコ...

 

第1期で印象に残っているエピソードとお互いのキャラの印象は? 新さんから見たレノは「責任怪獣」!?

──『怪獣8号』第1期を振り返った感想と、印象に残っているエピソードを教えてください。

新 祐樹さん(以下、新):第1期では、カフカと防衛隊の仲間たちがどう怪獣と戦うのかを準備していく過程と、実際に怪獣と交戦してみて現状を知る様子が描かれました。カフカは怪獣になってしまったのを仲間に隠しながら戦っていましたが、第1期の最後に立川基地を救うために怪獣8号に変身してしまって。おかげで仲間たちは助けられたけど、カフカたちは今後どうなっていくのかというところで終わってしまいました。

印象に残っているエピソードは、第7話でレノと伊春が怪獣9号と戦ったシーンです。その時、伊春は自分の弱さや現状を知ったことで、「これからもっと頑張らなければいけない」と悩み始めた時期だったと思います。

 

 
加藤 渉さん(以下、加藤):僕は元々、原作を読んでいた、いちファンだったので、アニメはオリジナル要素が適宜補完されるような形になっていて見応えがありました。見どころの1つであるアクションシーンの、グリグリ動かしてくる感じも良かったです。特に第11話と第12話のスーツを装着した功さんとカフカの戦いは、アニメーターさんが楽しみながら描かれていたんじゃないかなと思うくらい、動きがダイナミックで激しかったので、おもしろいなと思いました。

印象に残っているエピソードは、第10話でカフカが怪獣8号であることを隠していたのに、第3部隊を助けるために正体をさらすところです。あの戦いの壮絶さは、収録の時のみんなの疲弊した感じからも伝わってきて。レノとしてはカフカに対して「ここで変身してしまったら死んだも同然なんですよ」と感情を咀嚼できていたので、演じる身としても結構乗って演じることができました。自分ではシリアスなシーンほど心が乗るような感触があったので、あのシーンがとても印象的でした。

──伊春とレノは同じ第3部隊に所属していますが、お互いのキャラクターの印象と、お芝居の感想をお聞かせください。まずは新さんから見たレノと加藤さんのお芝居を。

新:レノの印象は、いつも責任を一人背負いすぎる傾向がありましたが、第2期になって更に責任が重くなってきたので、こんな言い方はしたくないけど「責任怪獣」だなと(笑)。自分が頑張って仲間を守らなくちゃいけない。そのためなら自分の身を犠牲にしても構わないと思っているのがレノなのかなと思いました。そんなレノを演じる加藤くんのお芝居がすごく好きで……

加藤:なんか恥ずかしいですね(笑)。

新:追い込まれている時など、シリアスなシーンほど心が乗ると言っていましたが、シリアスじゃないところも好きで、カフカにツッコむレノとか。むしろシリアスじゃない時のレノでいられる平和な世界であってほしいという想いもあって。

また、レノは責任感が強いあまりに自分を追い込んでしまうところがありますが、そこをしっかり捉えながらも、加藤くん自身がやりたい芝居をちゃんと持っているのがいいなと。現場で加藤くんが監督や原作の松本先生と話し合って生まれたものが、今アニメになっているのが素敵だなと思っています。

 

 

──続いて、加藤さんから見た伊春と新さんのお芝居は?

加藤:僕は伊春は本来、主人公であるべき人だなと思います。第19話の冒頭もそうですが、台本をいただいてチェックしている時に、僕はレノを演じているので、レノの感情を整理してからどう演じようか考えなくてはいけないのに、どうしても伊春の心情になってしまうことがあるんです。その結果、Aパートの段階で「レノ、全然わかんねぇ~」となってしまうことも結構あって。Bパートを読んでやっとレノを落とし込むことができるという(笑)。あと、僕は新さんの声の「音圧」が大好きで……

新:それは前にも言ってくれたことがあったよね。

加藤:「音圧」と言うと「パワーでごり押しているってこと?」と思われるかもしれませんが、新さんのすごいところは表現がとても丁寧なんですよね。伊春のようなキャラでは、エネルギッシュでパワーあふれるお芝居や表現をされている印象がありますが、そういう役でも、そうではない役の時でもリアクションがとても丁寧で。その時々に求められた100点を出せる、職人的な表現をされる方だなと思いました。

収録中に他の方に出たディレクションでも「自分だったらどう反応するかな」と考えてしまうものですが、新さんがディレクションに対して出す回答はいつも「これは満点すぎる!」と思う表現なのがすごいんです。新さんがいないところでも、カフカ役の福西(勝也)さんにもその話をしたり。

新:そうなんですか?(笑)

加藤:第19話でいえば、怪獣から攻撃を受けてゴロゴロ転がって木にぶつかる時の表現が素晴らしくて、「うめぇ~!」と心の中で叫んでしまったくらい。第1期でも風呂の中でぶくぶく泡を出すシーンを当たり前のようにされていたおかげで、僕も同じようにやらなくてはいけなかったのがツラかったです(笑)。とにかくうまいんです! つい長くなってしまいました。

新:ありがとうございます。

 

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