アニメ
『キミプリ』ライブリレーインタビュー:髙橋ミナミ【連載第5回】

『キミとアイドルプリキュア♪LIVE2025 You&I=We’re IDOL PRECURE』開催記念リレーインタビュー 髙橋ミナミさん|「アイドルと言えば自己紹介曲! ボーカルアルバムを聴いて絶対予習してきて欲しいです!」【連載第5回】

 

「Wink!Link!」が「バラードじゃなくて良かった」と思う理由

──プリキュアライブでは、毎年夏に発売されるボーカルアルバムに収録された楽曲もステージで披露されるのが恒例となっています。今回の「『キミとアイドルプリキュア♪』ボーカルアルバム~We are!You & IDOL PRECURE♪~」には声優陣のソロ曲も多く収録されていますね。

髙橋:そうなんですよね! プリキュアシンガーズの皆さまと同じくらいの曲があって、珍しいなって。これも『キミとアイドルプリキュア♪』という作品だからこそだと思っています。オーディションを受けるときに「アイドルなので、曲がたくさんある」と聞いていて、「なんでもやります!」と。オーディションに受かる前から覚悟は決まっていました(笑)。

──素晴らしい(笑)。蒼風ななとして歌われた「Wink!Link!」についてまず伺えたらと思うのですが、聴いたときはどのような印象がありましたか?

髙橋:実はレコーディングの少し前に楽曲をいただいてから、もう大好きになってしまって。毎日毎日ずっと聴いていました。ななとしての自分と向き合える歌だなって。ウインクとして歌った「まばたきの五線譜」って少し進んだ先の言葉のようなものが散りばめられている印象があったんです。彼女が少し成長して「みんなのために戦える」という気持ちを抱き始めた、そういう歌なのかなと思っていて。ただ、今アニメーションを録ってる段階では、蒼風ななちゃんとしてはまだ成長段階なのかなってイメージがあるんです。だからこそ、今の等身大のななの言葉が紡がれた「Wink!Link!」が……なんというか、バラードじゃなくて良かったなって。

 

 

──なるほど、興味深いお話です。その理由についても教えて下さい。

髙橋:蒼風ななとして言葉を紡ぐとき、もしかしたらバラードのほうが“ななっぽさ”じゃないですけども、気持ちの深さのようなものが出る可能性もあったかもしれませんが……私はなながうたちゃん、こころちゃん、プリルン、メロロン、そして周りのみんなと出会い、前に進んで、世界が変わったその景色を歌ってほしいなって思っていたんです。それが「Wink!Link!」の爽やかさや、陽があたっている場所で歌っている感じにリンクしていて、「こんなにわかってくれているんだ」って。聴けば聴くほど自分でも知らなかったななの新しい一面に出会えるようで、本当に大好きになりました。

レコーディング当日には作詞された六ツ見(純代)さん、作曲のEFFYさんも来てくださっていて。「もう本当に大好きです!」ってお伝えしました。ただこの曲は歌うのがすごく難しい曲でもあって(笑)。だから「すっごい難しいですけど、大好きです!」って愛を伝えまくりました。

──おふたりも髙橋さんの言葉を喜ばれていたのではないでしょうか。

髙橋:もしそうだったら嬉しいです。おふたりから「愛が伝わってきました!」「難しい曲にしてすみません(笑)」なんて言葉をいただきました(笑)。でも、その難しさがあるからこそ、蒼風ななとして真剣に向き合うことができたと思います。実はEFFYさんが「ななの曲だけ最後までどういう形にすればいいか悩んだ」とおっしゃっていて。私自身、それはすごくわかる気がしたんです。キュアウインクとしての活動は、アニメの中でカメラが常に追ってくれているからこそ丁寧に描かれていますが、蒼風ななとしてはまだ全面的に描かれているわけではなく、きっとまだ表に出ていない部分がたくさんあるんだろうなって。そんな中で、ななのことを読み取って、なな自身の歌を形にするのは、とても難しいことだと思います。

しかも私は台本のト書きなどをたくさん見ていますが、曲を作られている方たちはそうではなくて、アニメーションからすべてを感じて、それを言葉や音にしていて。今私は、スタッフさんたちを除いて、この世で私がいちばんななについて詳しいと自負しているんですが、その人の「こうして欲しい」が伝わってたのがすごすぎるなって。その解像度の高さに本当に感動しました。もう本当に、すごく難しい曲なんですけど(笑)、この歌を聴いて、よりみんなに蒼風ななという子を知ってもらいたいです。

 

 

──〈ミスタッチそれさえアクセントにもう出来る〉というのも、いまもななならではですよね。

髙橋:そう思います。昔のななだったら、〈出来る〉ってはっきり言わなかったと思うんです。〈出来るかも〉だったと思います。みんなと出会って世界が変わったからこそ紡げる言葉が散りばめられていて……蒼風ななちゃんの両親に聴いてもらいたい歌ですね(笑)。しかも歌詞に出てくる音楽用語に弱い音じゃなくて、強い音を発する音が選ばれていて。おふたりとも天才すぎます。

──当日はディレクションなどはあったのでしょうか?

髙橋:特に細かいディレクションはなく、自由に歌わせていただけました。ななはしっかりしていて、自由さ、とはちょっと違うかもしれませんが、周りのみんなは自由じゃないですか(笑)。そんな人たちと出会ったからこそ、知った自由を表現できたのかなって。ディレクションしてくださった井上プロデューサーから「もう大丈夫ですよ、良いものが録れてます」って言われたんですけども、自分が納得できなくて「今のななならこうするかも」と思い、押さえていただいていた収録時間ギリギリまで試行錯誤しましたね。あんまりこういうことってないんです。でも結果的に「これだ!」と思えるテイクが録れて、すごく満足しています。

──続いてプリキュア5人によるエモーショナルなナンバー「GARDEN」についても教えてください。

髙橋:「GARDEN」は、もともとアニメの中で合唱曲のように流れていた曲だったので、まさかこのボーカルアルバムに収録されるとは思っていませんでした。キャラクターソングやOP、EDとはまた違って、合唱曲的な言葉の選びかたになっていて。子どもたちに向けて伝えたい言葉が散りばめられているなって思いました。それと曖昧さのないストレートな言葉が選ばれているのも印象的で。みんなで歌うからこそ、意味が生まれる歌なのかなって。

 

 

──髙橋さんはウインクについて大切を大切にできる子とおっしゃっていましたが、ソロパートの〈そのまま自分らしく 夢色の種子(たね)を 育てていきたい〉という言葉は、まさにそういうウインクらしい言葉だなと。

髙橋:そうですね。それぞれが新しく花を咲かせるようなイメージがあるんです。それがウインクにとっては「自分らしくいること」で、それを大切にしたい、その想いが自分のパートに込められていると感じました。それぞれのプリキュアが“見つけることができたなにか”を歌っているので、そこにも注目してみて欲しいです。

 

実は人生でコーレス曲を歌う機会があまりなかったんです

──アルバムには自己紹介曲の「We are!You & IDOL PRECURE♪」もありますが、アイドルならではの曲ですよね。

 

 
髙橋:やっぱりアイドルといえば自己紹介曲だと思っていて、これがきたのがめっちゃ熱いなって思っています。もともとは「一歩踏み出すWin-Winウインク!」という決め台詞のようなフレーズがあったんですけど、それはちょっと入らないということで(笑)、別の形で自己紹介要素が取り入れられています。しかも、それぞれのプリキュアのソロ曲がオマージュされた音が入っていて、自己紹介曲にふさわしい音の作りになっているんです。今のところはアニメでも流れていないと思うので、ボーカルアルバムでしっかりと聴いて欲しいですね。なんなら一番聴いてきたほうがいいと思います! 会場が一体になれるのは、きっとこの曲だと思いますね。要予習です!

個人的にも、自己紹介曲が大好きなんですよ。アイドルとしてそれなりの期間活動してきたグループが作る曲じゃないですか。だからこそ感慨深いというか。みんなの心に『キミプリ』が浸透しているからこそ作れる曲だなって思っています。

──コール&レスポンス(コーレス)も楽しみですね。

髙橋:実は今までウインクにはコーレスできる曲がなかったんです。というか、今までの人生でほとんどコーレス曲をもらったことがないんですよ。いっつもしっとり歌うことが多くて(笑)。私はどちらかというと「いえーい!」って騒ぎたいタイプなのでやっと出会えたコーレス曲でとても嬉しいです。ぜひ声を大にして「ウインク!」って一緒に叫んでほしいです。

 

(C)ABC-A・東映アニメーション
おすすめタグ
あわせて読みたい

キミとアイドルプリキュア♪の関連画像集

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年夏アニメ一覧 7月放送開始
2026年冬アニメ一覧 1月放送開始
2026年春アニメ一覧 4月放送開始
2025秋アニメ何観る
2026冬アニメ最速放送日
2025秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング