
『薫る花は凛と咲く』先行上映会レポート|中山祥徳さん、井上ほの花さん、戸谷菊之介さん、内山昂輝さん、石橋陽彩さん、山根綺さんが第1話&第2話の印象や自身の担当キャラクターについてたっぷり語った!
講談社マガジンポケットで連載中の三香見サカ先生による漫画『薫る花は凛と咲く』。本作のTVアニメが、2025年7月よりTOKYO MX・BS11ほかで放送中です。
6月29日(日)には、TOHOシネマズ六本木で第1話&第2話の先行上映会が開催。メインキャストの6名が登壇して、作品や自身が担当するキャアクターについて語りました。
本稿ではこのイベントの模様をレポートします。
登壇者
中山祥徳さん(紬凛太郎役)
井上ほの花さん(和栗薫子役)
戸谷菊之介さん(宇佐美翔平役)
内山昂輝さん(夏沢朔役)
石橋陽彩さん(依田絢斗役)
山根綺さん(保科昴役)
凛太郎と薫子、ふたりの出会いと物語の導入が描かれた第1話&第2話
上映が終了したところで声優陣が舞台上へ。順番に一言ずつご挨拶していくと、オープニングトークでは声優陣が揃ったのは3月開催の「AnimeJapan 2025」以来だったことや、6日後には放送開始日についてが話題に。
井上さんは第2話までご覧になったファンに早く感想が聴きたいと話したほか、中山さんは凛太郎に向き合ってアフレコに臨んでいるうちに時が過ぎたと心境を吐露していました。
最初の話題は第2話までの感想。中山さんはアフレコ用の映像から絵が既に動いていたことを明かすと、そこに色が付いて薫子の可愛さがさらに際立っていたとコメント。加えて薫子がケーキを頬張っているところや髪の毛の表現の素晴らしさなどにも触れました。
井上さんは改めて凛太郎と薫子の身長差にドキドキしたと発言。また、第1話冒頭で合唱曲「春に」が流れる場面を見て、青春が始まるのだと感じてワクワクしたそうです。
戸谷さんは薫子の「他でもないあなただから」という台詞にグッときた模様。この台詞にはこれまでの経験から色々なことを諦めていた凛太郎にガツンと言ってくれる熱さが乗っかっているようで、アニメとして声が付いたことに感動して気に入っているとのこと。
内山さんは第2話時点で既に凛太郎と薫子が好き合っているように見えた模様。また、自分だけ声優陣の中で三十代であることから、ピュアさを失くしてしまったことを気にしており、いじらしいふたりの関係性から自身の遠い過去を思い出してしまった様子。
石橋さんはまだ二十歳ということで、凛太郎たちと近い年代だったことから本作を身近に感じたとのこと。ただ、本作のような青春を送った訳ではなく、自分自身の高校時代もこんな感じだったら良かったのにと羨ましさがあったそうです。
山根さんは日笠陽子さんが演じる凛太郎の母・紬杏子が印象に残ったようで、凛太郎が薫子の心情を理解できずにいた様子を見た際に発した「鈍すぎだろ」という台詞が気に入っているのだとか。
薫子と出会って色々な経験をしていく凛太郎の気持ちこだわってアフレコに臨んだ
続いての話題は役作りについて。中山さんは第3話~第4話くらいまで収録に苦労していた模様。自分で考えていた以上に凛太郎の過去や背景を重視する必要があり、初期は収録時間をオーバーするくらいだったそうです。加えて凛太郎は過去の経験から色々な感情を経験せずに成長してきたからこそ、薫子と出会って色々な経験をしていく……その気持ちにこだわってアフレコに臨んでおられたとのこと。
翔平に関しては、戸谷さんがそんな凛太郎の背中を押したり、ポロっと良いことを言うような一面があるとコメント。しかし、狙って良いことを言っている訳ではなく、自分の思ったことを口に出してしまうタイプのキャラクターのため、素直なアプローチで役と向き合ったと語っていました。
内山さんは朔について、2話まではクールで冷めた表情が目立つと話しました。ですが、さりげなく凛太郎を気遣っているところが見られており、今後はクールなだけではない一面が見られるのだとか。朔の感情の振れ幅や色々な表情を出していきたいとも語っており、後半にはそんなシーンが見られる……かも!?
石橋さん演じる絢斗は周囲の空気や雰囲気をよく読んでいるキャラクターのようで、少し気まずい雰囲気が漂うような場面で空気を変えてくれるようなところがあるそうです。また、絢斗も含めて凛太郎の友人たちはみんな活躍の場があるそうなので、今後の放送に期待しましょう。
井上さんは薫子について、当初は可愛くしないとという意気込みで収録に臨んだことを明かしました。しかし、やってみるとあざとい、既に彼氏が3人目みたいなディレクションを受けてしまったそうです。原作を先までチェックして芯の強い子だと把握していたからこそ、もう少し落ち着いているものだと考えたのだとか。ですが、女子校で男性と関わった経験があまりなく慣れていない……ということで、その点を踏まえてもう少しだけ普通の女の子に寄せたお芝居になっていったそうです。
最後に山根さんは、第2話までに他のキャラクターの台詞だけで昴の存在が匂わされていた点に言及。昴は薫子を守らなくてはという考えが強い女の子だそうで、初登場時にもっと冷たい印象のキャラクターにしてほしいとディレクションを受けるくらいだったとのこと。実際に昴がどんなキャラクターなのかは、第3話以降の放送を要チェックです。
その後、フォトセッションや作品関連の情報告知を挟んでそろそろイベント終了の時間。最後に声優陣からのメッセージがありました。
井上さんは本作では登場人物たちの心の動きが繊細に描かれていると語ると、物語が進むに連れて凛太郎と薫子の距離感も丁寧に描かれていくと明かしてくれました。アフレコではどうやったらそんなキャラクターたちの言葉を上手に紡げるのか試行錯誤しているそうで、そういった作品に込められた色々な想いを感じて欲しいとも。
中山さんは本作が自分の初主演作だと話すと、凛太郎と同様にこの作品を通して初めての体験を繰り返していると心境を吐露。アフレコも緊張感を持って臨んでいるそうですが、先行上映会で見られたファンのみなさんの雰囲気でひとつ肩の荷が下りたと安堵した様子を見せてくれました。
[文・胃の上心臓]
作品情報
あらすじ
バカが集まる底辺男子校・千鳥は、由緒正しきお嬢様校・桔梗女子に嫌われている。
常にカーテンが閉まり、隣り合う校舎の教室は一度も見たことがない。
千鳥に通う紬凛太郎はいつも見かけで怖い人だと判断され、敬遠されることからいつしか人と距離を取るようになっていた。
ある日、実家のケーキ屋を手伝い中にお客として来ていた薫子と出会う
「凛太郎くんを怖いって思ったこと、一回もなかったですよ?」
凛太郎に偏見を持たず接する薫子との時間を戸惑いつつも心地よく感じ始める凛太郎だったが、彼女は桔梗の生徒で……。
“近くて遠い”二人が織りなす、鮮やかな青春彩る学園物語。
キャスト
(C)三香見サカ・講談社/「薫る花は凛と咲く」製作委員会

















































