音楽
『ばっどがーる』天狼群1st ALBUM「KING OF EVIL」橘 杏咲×花宮初奈インタビュー

恩返しをしつつ『ばっどがーる』の魅力をお届けしていきたい──アニメ放送が終わっても楽しいことがいっぱい! 天狼群1stアルバム「KING OF EVIL」リリース記念・橘 杏咲さん×花宮初奈さんインタビュー

いざ、“ワル”の頂点、玉座へと──

肉丸先生原作「まんがタイムきららキャラット」連載の『ばっどがーる』。2025年7月より放送された同作のTVアニメも、こだわり抜かれたフェチと次々展開されるボケ・鋭いツッコミなどにより大きく注目を集めました。

そして本作の魅力はストーリーやキャラクターのみに非ず! アニメ『ばっどがーる』発のキャラクターソングユニット「天狼群」の活動が本格始動。2025年9月24日には1stアルバム「KING OF EVIL」がリリースとなります。

アニメイトタイムズではこれを記念し、優谷 優役・橘 杏咲さんと水鳥亜鳥役・花宮初奈さんに独占インタビューを実施。各キャラクターのソロ楽曲、そしてTVアニメ『けいおん!!』よりカバーされる「GO! GO! MANIAC」に込められた想い、レコーディングの思い出などについて語っていただきました。

“ずるいヲンナ”たちによる“熱犬”らのための一枚は、可愛さ・カッコよさ・ワルさ全部盛り! 良い子もワルい子も聴いて、極めろ、悪の道!

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ばっどがーる
鋭い目つきに大きなピアス。そしてド派手なツートンヘアーの高校生1年生・優谷優彼女は誰もが道を空ける名の知れた不良娘(ばっどがーる)……ではない。根は超絶良い子である優の頭の中はいつも学園のマドンナ・水鳥亜鳥のことでいっぱい。風紀委員長を務める亜鳥の気を引きたい優は、優等生を辞めて‟ワルい不良″を目指すことに!ワルぶってるけど全然ワルくない??自称・不良でちょっぴりおバカな少女の奮闘を描く学園コメディ、開校(スタート)!!作品名ばっどがーる放送形態TVアニメスケジュール2025年7月5日(土)〜2025年9月20日(土)TOKYOMX・BS11ほか話数全12話キャスト優谷優:橘杏咲涼風涼:松岡美里瑠璃葉るら:花井美春水鳥亜鳥:花宮初奈清木清:Lynn水鳥水花:前田佳織里小鞠まりあ:堀江由衣毛利りん:上坂すみれ泉ゆめ:早見沙織青山あおい:内田真礼鹿目もみじ:鬼頭明里スタッフ原作:肉丸「ばっどがーる」(芳文社「まんがタイムきららキャラット」)監督:古田丈司シリーズ構成:米村正二キャラクターデザイン:森本由布希プロップデザイン:柴田ユウジ美術監督:加藤レイ美術設定:川井憲色彩設計:佐野ひとみ撮影監督:岩崎敦編集:坂本久美子音響監督:高寺たけし音楽:桶...

「一曲一曲大切に歌わせていただきました」

──天狼群として最初のアルバムリリースを間近に控えている現在のお気持ちからお聞かせください。

優谷 優役・橘 杏咲さん(以下、橘):楽しみです! 全部の曲がとても素敵で、早く皆さんに聴いていただきたいという気持ちで、そわそわしています!

まだ出ていないソロ曲もアルバムでカバーさせていただいた「GO! GO! MANIAC」も、本当にすべて個性が強くて“ザ・ばっどがーる”という雰囲気を感じていただけるのではないかと思っています。

水鳥亜鳥役・花宮初奈さん(以下、花宮):私も同じく楽しみにしています。アニメが始まってすぐのタイミングで、こんなにたくさんの曲を歌わせていただけることって中々ないと思うんです。ありがたいなと思いながら、亜鳥ちゃんとして一曲一曲大切に歌わせていただきました。

──そんなアルバムには、各キャラクターのソロ楽曲も収録されています。優が歌う「超らぶふぉーえばーもあ」は、どのような楽曲でしょうか。

橘:亜鳥先輩への愛を、ずっと全力疾走しながら歌っている曲です。「最初から飛ばしてください!」「ずっと必死に愛を伝えている。ずっと走っているニュアンスを出してください」というディレクションをいただいていたので、そんな様子が表現できていたらいいなと思っています。

──歌詞はもちろん、合いの手にも〈(愛!)〉がふんだんに詰め込まれていますね。

橘:そうなんです! 途中の〈超らぶ超らぶ〉のところは、元々の発音とは少し違う歌い方になっているなど、自由に楽しく全力で歌いました。歌い終わったあと、出し切った感が凄かったのを覚えています(笑)。

Aメロ、Bメロ関係ないんです。「ずっとサビだと思ってください」とも言われていたので「超らぶふぉーえばーもあ」はずっとサビです。とにかく全力です! 「青春バンク」な雰囲気をイメージしています。

──どことなく懐かしさを感じるようなメロディーだなと思っていました。花宮さんは「超らぶふぉーえばーもあ」をお聴きになりましたか?

花宮:聴きました! 最後まで全力のまま歌える体力がすごいなって。セトリの終盤にあったら、大変そう(笑)。

橘:たしかに……!(笑)

花宮:そういうことばっかり考えちゃいました(笑)。もしそうなったら温存しないとだね。

──その分、がっつり盛り上がる曲になっているのかなと。

橘:合いの手もわかりやすく(愛!)で構成されていて楽しいですし、絶対ライブ映えすると思いました。

花宮:うんうん!

橘:大変じゃない、覚えなくてもいい! これは絶対楽しいですね。(ライブで)やりたいな~。

──続いて亜鳥の「My Sweetie Dog」ですが……まさに亜鳥らしい一曲ですね。

花宮:そうですよね。まず曲名が……(笑)。

橘:まず(笑)。

花宮:曲名からして「どんな曲なのかな?」と思われると思いますが、曲名負けしていないと思います! 「より濃い」と言いますか、亜鳥ちゃんにしか出せない魅力が詰まった曲かなと思っています。

レコーディングのときも「より亜鳥ちゃん成分を凝縮してください」というオーダーを頂いたのですが、完パケを聴いた皆さんが笑ってくださっていたのが印象的でした(笑)。

一同:(笑)。

花宮:思った以上に濃かったみたいです(笑)。オーダーには応えられたと思うので個人的に満足しています。

橘:これは初奈さんにしか歌えない曲ですよ。

花宮:でも、こういう雰囲気の曲を歌うのは初めてだったんです。なのでちょっとだけ不安だったのですが、とても良いものが完成したと思います。ぜひ一人でも多くの方に聴いていただきたいです。

──〈好きならもっとちゃんと言って?〉と一言目から言えるのは亜鳥だからこそですよね。

橘:ほんとにその通りだと思います!

──特に“濃く”歌ったポイントについて教えてください。

花宮:2番Aメロの始まりに〈だいっきらい♡〉という歌詞があるのですが、実は元々メロディがついていて歌になっていたんです。レコーディングの途中で「台詞っぽく」という話になって、急遽セリフ口調になって。そのセリフがより活きるようにオケ(歌の伴奏)も変えてくださっています。ここはこだわりポイントですね。

橘:確かに、セリフが際立っていましたね……!

──橘さんお気に入りのフレーズも教えてください。

橘:私も〈だいっきらい♡〉が大好きです。色っぽさがありつつ、亜鳥先輩が持っているキュートさもあって、そのバランスがあまりにも素晴らしすぎます! これはもう初奈さんにしか歌えない曲だなと思いました。

あと、語尾にたくさん〈♡〉がついているんですが、歌声にも本当に〈♡〉がついてるんですよ! 最高に良いですね。

「My Sweetie Dog」はずっと「セリフみたいだな」と思っていて、亜鳥先輩の表情が浮かんでくるなと思っています。大好き。

──花宮さんが歌で〈♡〉を表現するとき、どのような意識で歌っているのでしょうか?

橘:(笑)。たしかに、聞きたいです!

花宮:えー! うーん……「ここはめっちゃハートをつける!」のようには意識していなくて。亜鳥ちゃんの癖をより感じてもらえるように歌ったら勝手にハートがついた、というだけな気がしています(笑)。

「My Sweetie Dog」の〈♡〉を、単純な可愛いハートなのかな?と受け取る方が多い気がしますが、個人的にはちょっとドロドロしているイメージです(笑)。るらのハートとはまた違うと思うので、亜鳥ちゃんならではのハートであるという意識を持っています。

橘:初奈さんにしか出せないハートです。

花宮:この曲の仮歌は、作曲してくださっているMUTEKI DEAD SNAKE(Credit Name)さんだったのですが、完璧に歌いあげていました。

──〈♡〉も?

花宮:〈♡〉もたくさんついていました。音域も結構高いはずなのですが、とてもお上手で、その分プレッシャーが……(笑)。

橘:わかります(笑)。「超らぶふぉーえばーもあ」も仮歌を歌ってくださったのですが、上手すぎて、曲として完全に完成されていました。

花宮:収録の時(MUTEKIさん)いらっしゃった?

橘:いらっしゃいました。

花宮:私もいらっしゃって、直々に見ていただけたんです。嬉しかったですね。

橘:(大きく頷いて)

──ディレクション以外にMUTEKI DEAD SNAKEさんとお話しされましたか?

花宮:とにかく歌が上手すぎたので「歌をやられていたんですか?」と素直に聞きました(笑)。「少し歌っていた」とのことですが、大々的にはやっていないと。あくまでも作曲がメインとおっしゃっていました。……やられたらいいのになぁ。

橘:(笑)。

花宮:ほかには、どうやったらMUTEKIさんのようにブレずに地声で音程がとれるのか、とも質問しました。完璧に歌いこなしていたので、ついお伺いしちゃいました(笑)。

──橘さんはいかがでしたか?

橘:私も同じような話をしたかもしれないです(笑)。

花宮:皆に聞かれてるんだね(笑)。

橘:「超らぶふぉーえばーもあ」は、特に最後の音域がとても高いんです。〈一生お支えいたします!〉のフレーズなどは特に、キーン!ピーン! みたいになるのですが、MUTEKIさんは全部地声で歌われていて……本当にすごいですよね!

花宮:ビックリしたよね(笑)。

橘:MUTEKIさんからいただいたディレクションとしては「あんまり綺麗に歌おうと思わないでください」と。「全力で」という言葉が特に印象に残っています。

一番のAメロの入り〈こんな世界にもたった一つだけ〉も普通に歌ったらスルっといくフレーズですが、〈こんな〉から強く入ってみたり。リズムや音程も気にし過ぎないで、迫力と全力を意識してくださいとお話しいただきました。

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