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アニメ『えがたえ』佐藤 楓役・雨宮 天×原作・くずしろ【連載インタビュー:第3回】

私が表情に乗せきれていなかった佐藤の想いをずっと滲ませてくれるんです──『笑顔のたえない職場です。』佐藤 楓役・雨宮 天さん×原作・くずしろさん対談インタビュー

雨宮さんが込める“たった二文字”の愛

──ほかにも、佐藤の出演シーンにおける、くずしろ先生お気に入りのセリフがあるとか。

くずしろ:第2弾PVでも登場した「馬鹿」と言う場面があるのですが、「こんなに良い“馬鹿”は聞いたことがない!」と。あまりにも良かったので、収録中に現場でもお伝えしました。

雨宮:私も「馬鹿」に込めたい想いがたくさんあったのですが、たった二文字で表現しなければならなくて。なおのこと、そう言ってくださって嬉しいです……!

くずしろ:PVでも「馬鹿」を聞くことはできますが、本編の流れで見ると脳を破壊されると思います。あの「馬鹿」で改めて「声優さんってスゴいんだな……」と思いました。たった二文字でこんなに情報量をもらえるんだ、と。

雨宮:どうしよう、嬉しい! ……夢なのかな? 今日が誕生日みたいです(笑)。

講談社担当編集:以前、くずしろ先生とネームの打ち合わせをしていたとき、先生が「二期が実現したら、雨宮さんにもう一度『馬鹿』と言ってもらいたい」「佐藤が『馬鹿』と言うシーンを新しく作ろう!」と制作した回があるほどです(原作コミックス第11巻収録第81話)。

──雨宮さんが演じたからこそ、生まれた新たなシーンもあるのですね。

くずしろ:そうですね。雨宮さんの演技のおかげで、佐藤が持っている双見への愛情のようなものの解像度が上がるんです。私は作者なので少し引いた目で見ているし、ちょっと恥ずかしくなったりすることもあるので、「こんなもんかな」と線を引いてしまうのですが、雨宮さんが肉付けしてくれたことで「お前、双見のことめっちゃ好きじゃん!」と思えて(笑)。佐藤の言動に幅ができて、本当にありがたいことだなと思います。

講談社担当編集:先生がお忙しいのは間違いないことなのですが、実はアフレコに行ったほうがお仕事が捗るんですよね。

くずしろ:(頷いて)インスピレーション、刺激をいただいています。

雨宮:アフレコ終わりにいただく褒め言葉もとても嬉しかったのですが、とはいえ社交辞令……とまでは言わないまでも、盛ってお話しいただいているのかな、なんて思うこともあったんです。でも今日の対談を経て疑うことができなくなったといいますか(笑)。

私の想像以上に大きな気持ちを持ってくださっていたと知って、(アフレコ後の言葉も)全部録音しておけばよかったって思っています。

くずしろ:(笑)。私は良い方向でも悪い方向でも嘘をつかない主義で、思ってもいないことを言ったら必ず伝わってしまうと思うんです。だからあの場でお伝えしたことも全部本心なのですが、アフレコのときはテンションが上がりすぎていたので、不審に思われたかもしれませんが……(笑)。

──(笑)。それでは、放送されたばかりの第3話の振り返りをお願いします。

雨宮:第1話、第2話からもそうなのですが、佐藤は「双見が誰かに褒められる」と本当に嬉しそうなんですよね。第1話で双見のカラーイラストを浅倉に褒められた時もそうで、個人的に佐藤の大好きなところのひとつなんです。

“ただの仕事相手”なら、いくら担当作家でもそんなに嬉しいとはならないハズ。佐藤は双見の才能をちゃんと認めているし大切な存在だと思っていて、作家としてだけじゃなく、人としても「不器用なやつだな、手がかかるな」と思いながらも、ちゃんと色々な形での“好き”という感情がある。だからこそ、双見が褒められるとあれだけ嬉しいんだと思うんです。佐藤の愛情深いところが大好きなので、第3話のBパートもとても良いシーンでした。

また第3話では、塔子さんのセリフを見ても、自分たちが生きる世界と向き合っていないと出てこない言葉が随所に散りばめられていて。そんなところも本当に素敵だなと思いました。

──先生は第3話をどのようにご覧になりましたか?

くずしろ:本当に雨宮さんの佐藤が良すぎて……「本人に言いなよ!」って思うくらい優しいんですよ(笑)。おっしゃっていただいたように、「双見が誰かに褒められる」と嬉しさを感じる佐藤に可愛いさを感じましたし、私自身が浅く認識してたのではないかと思うくらい、雨宮さんの演技に愛が滲み出ていました。

クールだけどお茶目で、直接褒めないところも佐藤らしい。浅倉が褒めてくれたらチョコをあげようとしたり、塔子に「(双見も)天才ですよね」と言われたら「私もそう思っています」と返したり。

原作では「本人に言えよ」と、少しギャグっぽく描いたところもあったのですが、雨宮さんの演技が乗ると愛が強すぎてギャグにならないんです(笑)。クールさを残しつつ、可愛らしい、愛らしい人になっていくのがスゴいなぁと思います。

雨宮:色々なタイプの声優さんがいらっしゃると思いますが、私は絵のあるものに声をつけるのが好きなタイプなんです。ドラマCDのように絵がない状態で演じることもありますが、私は絵の情報に助けられることが多いし、キャラクターの表情から抱いた気持ちや聞こえてきた声を再現、表現したいという気持ちが強くて。

先生の絵から「今の佐藤、めちゃくちゃ嬉しく思ってるじゃん……!」と感じたからこそ出てきた声や演技だと思っています。だからとにかく、先生に「ありがとうございます」という気持ちです(笑)。

(C)くずしろ・講談社/「笑顔のたえない職場です。」製作委員会
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