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アニメ『えがたえ』間 瑞希役・伊藤美来×原作・くずしろ【連載インタビュー:第2回】

「伊藤さんの声だと全部可愛いんです」──“はーさん”の鋭いツッコミに「もっと言ってください」とお願いしたくなる!? アニメ『笑顔のたえない職場です。』間 瑞希役・伊藤美来さん×原作・くずしろさん対談インタビュー

伊藤さんが「…」に込める「一瞬の心の流れ」

──これまで放送されたエピソードで、くずしろ先生が特に印象に残っている間 瑞希のシーンを教えてください。

くずしろ:2話の、双見とはーさんが仕事場で一緒に寝るお話で、双見が一度寝たはずなのに、いつのまにか起きていて仕事をしていた……というシーンがありました。はーさんも双見が仕事をしていることに気がついて声をかけようとするけどやめて、寝室に戻る場面です。

あのシーンの台本には、三点リーダーとト書きしかなくて「これはどう表現するんだろう?」と思っていたんです。でも音響監督さんが「じゃあ“…”をください」と伊藤さんにオーダーしていて。「『ください』と言われたって、“…”をどうやってあげるのだろう……」と(笑)。

そう思っていたら、吐息だけで「双見がいないことを確認する」、「仕事をしていることに驚く」、「声をかけようとするけれど呑み込む」、「見守って寝室に戻る」までをすべて吐息だけで表現されていて……!

伊藤:言われてみれば「“…”をください」って、よくわからないですよね(笑)。

くずしろ:正直、意味がわからないなと思っていました(笑)。

伊藤:アドリブだなぁと思いながら演じさせていただきましたが、端から見たら「何が起こるんだろう……?」ってなると思います(笑)。

くずしろ:しかもアフレコ当時は、絵が完全に入っていない状態でした。台本と声優さんの演技だけで進めていく状態だったのですが、吐息に表情や演技を乗せられることに「スゴい……!」と思った記憶があります。衝撃的でした。

──伊藤さんはその「…」を、どのように演じられたのでしょうか?

伊藤:そのシーンでは一瞬、はーさんも双見先生に声をかけるんですよね。でも双見先生って集中すると一気にのめり込むタイプであることを、はーさんは知っている。はーさんは全部を理解しているといいますか、先生の性格もわかっているし、先生が取り組んでいる仕事もわかっている……。はーさんの心と頭の中で、全部が解決・納得をした「…」でした。

応援もしたいけれど、心の中にとどめておく。その一瞬の心の流れを、先生に聞いていただけていたことが嬉しかったです。

──単語ではない部分に込められる気持ちもある。

伊藤:アニメならではの表現のひとつだと思います。吐息を入れるのか、あえて入れないのかなど、みんなが大事にしながら作っていった印象があります。

──では2話全体を振り返ってみて、お気に入りのシーンを教えてください。

伊藤:全編通して、はーさんにフォーカスいただいた回でしたが、やはり双見先生と一緒に部屋で寝転がって話すシーンがお気に入りです。

はーさん自身は「特別にはなれなかった」「夢を描いていたけれど、一歩踏み出せなかった」と、まだどこかで思っている部分があると思うんです。でもその気持ちを超すくらい双見先生の絵が好きで、アシスタントになれたことへの感謝と嬉しさ、今ある幸せを伝えることができて。「天才のお手伝いできるだけで十分ですよ」というセリフは本当に……「はーさん……!」と(笑)。

くずしろ:(笑)。

伊藤:心に思っていることはゼロではないハズですが、双見先生への尊敬があるからこそ、まっすぐ嘘なく言えるセリフだなと思いました。まだ二十歳なのにオトナだな、自分の中での折り合いの付け方が上手い子だなと思います。

──二十歳ではあるものの、高い人間性を持っているキャラクターですよね。

伊藤:『えがたえ』は年下組がしっかりしている印象があるんですよね。(角館)塔子(CV:松井恵理子)さんもそうだし……。

くずしろ:それは私の性癖なので仕方ないんです……。

伊藤:そうなんですね!(笑)

くずしろ:年下のほうが精神年齢が高い、が好きなんです。だから佐藤(楓 CV:雨宮 天)より浅倉(栞 CV:佐伯伊織)の方がしっかりしていて(笑)。

伊藤:ねこのて(CV:花井美春)さんも超ピュアで頑張り屋で、しっかりしていますよね。

くずしろ:原作を描いていて「はーさんにばかり重荷を背負わせてしまってごめん……」と思うこともあります。でもやっぱり「年下がしっかりしているのが好きなんだ!」と(笑)。私自身も、はーさんのことが本当に好きなので伊藤さんに演じていただけてよかったです。

伊藤:その言葉で安心します……!

──「なぜ双見先生のアシスタントをすることになったのか」が描かれたCパートも印象的でした。あのシーンの演技についてもお聞かせください。

伊藤:はーさんにとっては思い出したくないトラウマのような出来事で、自分に向き合ったときに「何もなかった」と思ってしまって、これからどうしたらいいんだろうと気持ちが沈んでしまう……。そんなときにかかってきた双見先生からの電話で一気に未来が開けるシーンでした。

もちろん映像でもその様子を描いていただいていましたが、はーさんのセリフでも双見先生の一言を聞くごとにテンションが上がり、最後の「やるーー♡」に気持ちが繋がっていく。私自身も演じながら「はーさん良かったね」と思いましたし、「やるーー♡」というセリフに「見つかった!」というニュアンスを込められたらいいなと考えていました。

そのシーンは、はーさんの顔が映っていないカットだったので、思いっきり演じさせていただきました。

くずしろ:顔が映っていないのに笑顔がわかる声だったんですよね。

伊藤:私も嬉しくて、最後にちょっと笑っちゃいました。「やるーー! あはは!」って(笑)。

──先生は「やるーー♡」のシーンをご覧になっていかがでしたか?

くずしろ:あのシーンは、原作だと背景コマだけでキャラを描いてなかったんです。アニメでも表情は写っていなかったので、どのように演じていただけるのだろうと思っていました。

自分でも「この時、どういう顔をさせてたつもりだったんだっけ?」と考えていたのですが、伊藤さんの声を聞いたとき「これか!」という気持ちになりました。情報が少ない中、あんなに素晴らしい演技をしていただいて、ありがたかったです。

伊藤:いやいや……! むしろ好きにやらせていただいてすみません、の気持ちです(笑)。

(C)くずしろ・講談社/「笑顔のたえない職場です。」製作委員会
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