
桃井はるこさん 8年ぶりのニューシングル「NewGame+」インタビュー|環境を変えて“レベル1”になっても、これまでの経験=プレイ時間は残っている。自身を奮い立たせる意味も込めた表題曲への想いと、デビュー25周年イヤーの展望を語る
桃井さんから見た、25年の中でのオタク文化の変化
――リリースイベントを9月より実施中ですが、今後のイベント内でやりたいことはありますか?
桃井:「NewGame+」のMVの衣装を着て何かしたいですね。このMVには、以前、生写真セットの撮影のときに「フォトジェニックアドバイザー」としてお世話になったユカフィンさん、ロゼさんと、ピュアリーモンスターの「あんかつコンビ(安藤鈴菜さん、勝野里奈さん)」に出演してもらったので、その4人のスケジュールももし合ったら一緒に何かしたいな、とか考えています。MVの衣装を着てチェキ会とか、ファンの方が持っていてお守りになるような何かをプレゼントしたいですね。
――25周年イヤーの中でどんなことをやってみたいですか?
桃井:UNDER17のときにやっていた美少女ゲームソングメドレーみたいな、ノンストップで曲が続いて歌い続けるみたいなことをやりたいなと思います。やっぱり一曲でも多く歌を届けたいです。
あとは25周年ライブ。ずっとやってほしいと言ってくれたモモイストに応えたいし、私が“転生”してから初めてのワンマンライブになるので、逆に最近知った人にとっての入門編にもなるようにしたいなと思います。
――この25年の中でオタク文化もいろいろな変化があったと思います。桃井さんから見て、この25年の間で変わったもの、逆に変わっていないものはどういった部分でしょうか?
桃井:意外と過去のものはちゃんと記録されていないし、蓄積がなくなっちゃったなと思います。書籍や雑誌、紙として残るものも減っているし、「Yahoo!ジオシティーズ」などの2000年代前半にあったホームページサービスがどんどんサ終してしまって、ホームページ文化、さらにはブログですら危うくなっていて。XとかのSNSになると、いつ運営に消されるかも分からないので、情報の蓄積が意外とされないなと思います。
私はオタクって、「どうでもいいことを覚えている、重視する人」だと思うんです。今はアニメファンとかアイドルファンもオタクって言うけど、私は「そんなこと知ってて何の役に立つんだ?」みたいなツッコミを入れたくなるのがオタクだと思っていて。
――と言いますと?
桃井:例えば最近だと、カップヌードルとのコラボの影響か、『チャージマン研!』の話題が流れてくるんですが、かなり初期からウォッチしてた身からすると、補足が必要かな? と思う場面があったんです。なので勇気を出してXで言及したのですが、リプでやりとりできてファクトチェックというか、私も見識を深めることができたので、よかったです。今の人が困るとよくないからそういうのを指摘したりしていると、私もそろそろ「語り部モード」の年代に入ってきているのかなと思ったりします。
でもそういう過去のことだけじゃなくて、今がどうなのかという話もいろいろな人と語り合いたいですね。そして私はそういうことを音楽にもできるので、それを曲にしてみんなで楽しむことをやっていきたいなと思います。
――素敵な試みだと思います。一方で桃井さんの考える、変わらないものは?
桃井:変わらないものの話で言えば、秋葉原に「モモーイ時計」と呼んでいただいている時計があるんですが、みんなが拡散してくださってるおかげで、ありがたいことに知名度がちょっとずつ増していて。私が学生のときからずっと立っているくらい歴史があって、写真とか見たときにすぐに秋葉原だと分かるアイコンにもなっているので、これからも変わらずずっとあってほしいなと思います。
――今のお話に続く形で、アニメイトの変化については桃井さんから見ていかがですか?
桃井:池袋とかすごいですよね。アニメイト池袋本店の目の前の通りの名前が「アニメイト通り」になって。あの辺もよく行くんですが、めちゃくちゃ綺麗になったと思います。
私、ずっとキラキラ女子になりたかったんですよ。中学生のときに深夜ラジオにファックスを送ったり、電話でリクエストしたりするのが趣味で、高校になったらキラキラな世界で生きていくんだと思ったんですが、やっぱりアイドルとか声優さんのイベントのほうが楽しくなって現在に至るので。
そのときのキラキラ勢力が行くようなファッションビルがアニメとコラボする、みたいなことも今はもう普通になって。逆転現象というか、アニメイトも今は普通にファッションビルの中にあって、カフェもあって、オシャレな感じになっていて。でも私はどこかキラキラにコンプレックスがあるというか、そういう時代になってもメジャーマイナーでいたいというか。今はもうアニメイトとキラキラ女子が共存するようになったけど、そんな中でも居心地があんまり良くないと感じている人の居場所を作るのが私の仕事だと思っています(笑)。
あとはさっきのモモーイ時計の話につながるんですが、その地域ごとのアニメ・ゲーム好きの“拠点”というお店が閉店していく中、アニメイトさんの担う使命の重さは増していると思うので、これからもあり続けてほしいなと思います。全国に拠点があるのは素晴らしいことだし、私もいろんなところにこれからも遊びに行きたいなと思います。
――最後に、読者の方にメッセージをお願いします。
桃井:CDをお店に並べてもらえることがめちゃくちゃ嬉しいので、まずはCDを手に取ってみてもらいたいです! 特典もおもしろいし、ぜひこれを「初めて買ったCD」に、あるいは「久しぶりに買うCD」にしてほしいです。全方位で自信作なので、お楽しみいただけたらと思います。
そして声優の仕事も頑張っていきたいので、そちらも楽しみにしていてください!
[インタビュー/杉田裕孝 文/篭法]
リリースイベント情報
【日時】2025年10月13日(月祝)13:00
【会場】AKIHABARA ゲーマーズ本店 6 階イベントスペース
https://momoiharuko.com/news/public/_/1yxqrirvbg9wh53k.html
https://www.gamers.co.jp/shop/detail.php?id=4
【日時】2025年10月14日(火)19:00
【会場】アニメイト秋葉原 1 号館 7F イベントスペース
https://momoiharuko.com/news/public/_/3mum56yv8ukpbqto.html
https://www.animate.co.jp/shop/akihabara/
『NewGame+』商品概要
アーティスト名:桃井はるこ
リリース日:2025年10月14日
フォーマット:CD
価 格:¥2,200-.tax in
発売元:エムファイブ
◆収録曲
01. NewGame+ ※新曲
02. NANIKA ※新曲
03. 転売ヤーをぶっとばせ! ※初収録
04. LOVE.EXE -TENSEI Ver- ※新録
05. NewGame+(off Vocal)
06. NANIKA(off Vocal)
07. 転売ヤーをぶっとばせ!(off Vocal)
08. LOVE.EXE -TENSEI Ver-(off Vocal)
09. NewGame+(Vox Only track)
【初回特典】
初回特典として、スマホやパソコンから音楽コンテンツや画像、映像を楽しめるカード「エムカード」を封入!(全10種類ランダム封入)
新曲2曲のハイレゾ音源に加え、表題曲「NewGame+」のミュージックビデオが収録となります。
・「NewGame+」(ハイレゾ音源)
・「NANIKA」 (ハイレゾ音源)
・「NewGame+」Music Video(ダウンロード)











































