
「ステージでも日常生活でも彼女は『アイドル・藤田ことね』なんです」──『学園アイドルマスター GOLD RUSH』4巻発売記念 藤田ことね役・飯田ヒカルさんインタビュー
重なり高まる「藤田ことね×飯田ヒカル」
──コミックス1巻の特典として収録された「かちドキ」のレコーディングはいかがでしたか?
飯田:いつもお世話になっている佐藤貴文さんと大澤めいさんが『学マスゴルラ』を読み込んで作ってくださったんだなと、楽曲を聴いてまず思いました。
すべてのフレーズに『学マスゴルラ』を感じますし、「ことねだったら、こうやって歌う」と指導してきてくださったお二人の楽曲なので「ここが良い!」というオススメポイントが無限にあるんです。
そんな「かちドキ」を練習する過程で、歌詞にリンクする漫画のコマをたくさん貼って準備しました。この間、その資料を見返したのですが、とんでもない量のメモ書きがしてあって読めなくて(笑)。
──例えば、どのようなシーンをイメージしていたのですか?
飯田:〈そこが「今」のステージでしょ〉には、商店街ライブの「『READY!!』」のシーンを貼るなど、「今の私の全力を出すんだ」ということねの気持ちを私(飯田さん)の中に入れて歌いました。
『学マスゴルラ』のために書き下ろしていただいた楽曲なので、極力その瞬間のことねの気持ちを私の中に入れたくて。貼りたいコマが多すぎて、本当に歌詞カードがとんでもないことになっていましたね(笑)。
(歌詞を見て)後ろ向きな言葉があるからこそ、サビのフレーズが映えるんですよね……! サビの〈新しいルビを添えたら〉という歌詞も『学マスゴルラ』には「普通はこうは読まないけれど、こういう意味にとらえてほしい」のような漢字の読みをするシーンがあるんです。今まで出てきた様々な読み方の漢字を思い浮かべながら歌っています。
ほかにも、〈どこまでもまっすぐに続く 道すがらはきっと優しいかおり〉は(ことねが)色々な人に優しくしてもらった気持ちの暖かさを思い返しながら、歌声にも「ありがとう」という気持ちを込めて、歌いました。
──リンクするシーンを探しながら楽曲を聴くと、また新たな発見がありそうです。
飯田:直接ディレクションしていただいた箇所なのですが〈「あなたはいま、もうかがやいてますか?」〉に対する〈フラッシュより 花火よりも 輝いてるよ〉は、そこにいるファンのみなさまに「応援してくれるみんなの姿が輝いている」という意味もあるし、商店街のみんなにも「輝いているよ」と言っている。また漫画でも、立ち止まっていることねに「輝いている」と言っているんです。
なので〈輝いてるよ〉のところに「商店街のみんな」「ちびども」「お父さん、お母さん」「あのときの自分」と全部書いて、全部を思い浮かべながら「輝いてるよ!」というメッセージを伝えたいと思いながら歌いました。
──飯田さんが藤田ことねと出会ったことによって感じる発見や成長について教えてください。
飯田:ことねのステージは、ファンの人にステージを通して元気を与えて、元気をもらったファンがコールや応援の眼差しでことねに返して、それをパワーに変えたことねがより大きな歌声や輝かしいパフォーマンスで返すという流れが良いところだなと思っています。
私も『学園アイドルマスター』で初めてリアルライブをした際に、「これだけのファンの人が、私に対して応援の眼差しで『頑張れ』と言ってくれている」「泣いてくれている」と感じて、来てくれたみんな一人残らず「来てよかった」と思っていただきたいなと思いました。
そのリアルライブを通して、ことねがどれだけファンのみなさんに感謝しているかという想いが、私の気持ちと重なったといいますか。リアルライブのあとには、演技の幅が広がり、より具体性が増したのではないかなと思います。みなさん、本当にありがとうございます、という気持ちでいっぱいです。
あとは、ことねはアルバイトをたくさんしていましたが、私も高校生のころから掛け持ちをするタイプでした。養成所に通っていた時期も3つのアルバイトを掛け持っていて、レッスンのあとに働けるところでギリギリまで働いていたんです。いま思えば「寝ろ!」「休め!」って感じなんですけど(笑)。ことねと全く一緒だったんですよね。
だからこそ『学園アイドルマスター』を通して、声優として素敵な機会をいただくことが増えている今がどれだけ幸せなことかを改めて実感しています。そう思わせてくれることねと出逢えてよかったなと思いますし、これからもその気持ちを演技に乗せたいと思っています。
──そうした背景を知ることで『学マスゴルラ』や『学マス』の解像度も高くなるのかなと思います。最後に、今後の『学マスゴルラ』をどのように楽しんでほしいですか?
飯田:『学マスゴルラ』では、ことねの辛かったことなども深く描かれています。『学マスゴルラ』を読んだあとに『学マス』のことね親愛度コミュの1話から見直していただくと、「ことね、よく頑張ってるね……!」と、より現実味が増して想像以上に“クる”のではないかと!
よりことねを大好きになると思うので、コミックスを読んで、ゲームも出会いからストーリーを見ていただきたいです!
【インタビュー・撮影:西澤駿太郎 編集:太田友基】
『学園アイドルマスター GOLD RUSH』書籍情報
4巻 特装版
通常版

アニメイト特典
ブロマイド(全5種より1枚)
※特典は無くなり次第終了します。ご了承ください。
※特典はお選びいただけません。
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