
見どころは「フランシュシュの絆」「幸太郎」そして「佐賀県の懐の深さ」!? 劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』の魅力を本渡楓さん×種田梨沙さん×衣川里佳さんが語る【インタビュー】
さくらとして歌う上で、本渡さんは4年分の成長をあえて封印!?
──この映画では新曲4曲が披露されていますが、レコーディングはいかがでしたか?
本渡:『ゾンビランドサガ』に携わっていない間に、私自身も他の作品で経験を積み重ねてきました。「歌ってこう歌えばいいんだ」とか「こんな歌い方のテクニックがあるのか」など、いろいろ学んで成長した部分を今回のレコーディングでさくらとして入れてもいいかなと思っていました。
いざレコーディングでやってみたら、音楽プロデューサーのSCOOP MUSICの佐藤(宏次)さんから「あっ、それ、さくらと違う。さくらはいい意味で変わらないで。だからそれ全部なくそう」と言われて。「私が持ってきた新技術が……」って。
種田:え~っ!?
衣川:やりたくなっちゃうよね。
本渡:でも「さくらはアイドルを夢見ていたから歌うのは好きだろうけど、一応、プロではない素人なのはまだ変わらないだろうし」と思い直して、さくらの性格的にもふざけてキャピっとしたり、基本的にはド根性の子なので、それを歌にのせることでこの作品の良さが出るんだなと再認識するようなレコーディングでした。
種田:『ゾンビランドサガ』の曲はすべて難しいんですが、アサミちゃんがトップバッターで録っていた曲があって、事前にアサミちゃんが歌ってる音源を聞かせてもらえたのが心強かったです。私は自分の前に歌っている人の声を聴きながら、人がいないところを埋めていく感じで録っているので、メンバーの歌声を聴けたことで安心して歌えました。
──そういった指標がないトップバッターが一番難しそうですね。
種田:私は4曲すべてトップバッターではなかったので。一人ひとり別々にレコーディングしたのに、みんなの歌声を聴きながら楽しくレコーディングできました(笑)。
また、いい意味で『ゾンビランドサガ』のやり方みたいなものがあるので、他の作品とは少しテイストが違ったり、「ここではキャラの声を1回捨てて、がなってみようか」といったディレクションがあったりと、「フランシュシュに戻ってきた」と実感できる瞬間でもありました。
ただ、TVシリーズの時からそうですが、この劇場版でもレコーディングする曲がどのシーンで使われるのか、わからない曲もありました。なので完成した映像を観て「なるほどね」と納得したり、ディレクションの意味をやっと理解できました。
衣川:新録した4曲の中で、一番レコーディングで印象深かったのは「またたく宇宙(ソラ)に憧れて」です。同じフレーズを何度も歌っていますが、「ずっと同じように歌うと飽きちゃうから、もっとキャラっぽく」と言われて、キャラっぽさを出したら、「やっぱいいや」と言われて、「え~っ!?」って。
(全員爆笑)
衣川:サキちゃんだったらアドリブを入れることがサキちゃんっぽいけど、ゆうぎりさんは基本的にどんなことに対しても一生懸命なので、アドリブを入れないのがゆうぎりさんだと思っていて。実際にキャラっぽく歌ったり、アドリブを入れてみたら、佐藤さんも違うなと思ったようで「ゆうぎりは楽しんで歌って」と。採用されなかったけど、今回新たな挑戦をさせてもらえたし、ゆうぎりさんの歌へのスタンスを改めて再認識できました。
あと「リベンジ」の時の曲では、ゆうぎりさんは後ろめに歌うのが難しくて、毎回苦戦していました。今回、4年空いたので、またレコーディングに時間をかけることになるだろうなと予想していましたが、「リベンジ」を経てから自然とゆうぎりに入ることができて、思ったよりもスムーズにレコーディングできました。「リベンジ」で生前のゆうぎりさんを知ることができて、深掘りできるようになったことが大きいのかもしれません。
今回のレコーディングでは、歌いながら自分で考え、模索することができましたし、もはやゆうぎりさんは私の体に染み込んで、私の一部になっているんだなと嬉しくなりました。
「アイドルアニメ」というカテゴリーに収まらない、“スーパーエンターテインメント”を劇場で体感してほしい
──最後に、劇場版の公開を楽しみに待っていたファンの皆さんと、今回初めて『ゾンビランドサガ』に触れる方へのメッセージをお願いします。
本渡:『ゾンビランドサガ』はいろいろな想いを残したまま死んでしまって、生き返ってゾンビィになってしまった女の子7人がアイドルになって、生きている人間と同じように頑張る姿が素敵な作品です。
TVシリーズからかなりハチャメチャな展開が繰り広げられてきましたが、今回は劇場版ということで、さらにグレードアップしています。物語は佐賀県を超えて、日本中、そして地球全体まで及ぶお話になっていますし、コメディシーンやギャグもパワーアップしつつも、感動したり、ホロっと泣ける映画になりました。
見どころであるフランシュシュのライブシーンは新曲も素晴らしいし、ライブの描写もすごいクオリティで描かれていて、大スクリーンと極上の音響設備の劇場で観るのにふさわしい作品になったと思います。
今、夢に向かって頑張っている人や、壁にぶつかったり、悩んでいる人にはぜひ観ていただいて、「どやんす!? どやんす!?」と言いながら前向きに行動するさくらやフランシュシュの一生懸命な姿から「自分ももうちょっと頑張ってみよう!」というパワーやエネルギーを受け取ってくれたらいいなと思いながら私たちも演じました。ぜひ劇場でフランシュシュに会いに来てください。
種田:完成した映像を観た時、「今まで『ゾンビランドサガ』を待ち続けてくれたファンの皆さんに喜んでもらって、満足して帰っていただける作品になったな」という手応えを感じました。演者としてもいちファンとしても自信を持ってオススメできます。この劇場版も『ゾンビランドサガ』らしい笑いあり、涙あり、「ここまで攻めても大丈夫なの?」と心配や不安を感じさせるところがちゃんとありますのでご安心ください(笑)。
もちろんフランシュシュのライブシーンのカッコよさやかわいさ、振り付けの動きのリアルさも見どころの1つですが、映画好きの方なら「おっ!?」とか「アレ? 観たことがある!」と既視感……いや、オマージュ(笑)を感じるシーンもたくさん詰まっています。私もいくつかわかりました(笑)。そして佐賀県出身の方や佐賀県を訪れた方には懐かしく感じてもらえる佐賀の街並みや建物、お店などもリアルに表現されています。
今、アイドルアニメがたくさんありますが、間違いなくそれらと一線を画していると思います。いろいろな意味で(笑)。アイドルアニメというカテゴリーを大きく逸脱したスーパーエンターテインメントになっているので、劇場で観た瞬間、きっとあなたの中で稲妻が走ることは間違いありません。皆さんにすぐに観てほしくてしかたないです。「届け 熱いキモチ!」。
衣川:4年間、大変お待たせしました! きっと皆さんの中で妄想が風船のように大きく膨らんでいて、かなりハードルが高くなっていると思います。でも大丈夫です! 妄想のハードルどころか高跳びのバーであっても軽々飛び越えてしまうくらい素晴らしい映画になりました。
映画の中で何が起きて、どうなったのかは多くは語りません。それは私がよく口を滑らすからスタッフに止められているからではなく(笑)、ある人の名言ではないですが、「迷わず観ろよ 観ればわかるさ」です。
そして『ゾンビランドサガ』をまだご覧になっていない方、名前だけ聞いたことがある方はこの記事を読んでポカ~ンとしていると思います。しかし初見でも大丈夫。誰でも楽しめるスーパーエンターテインメントですから。
種田:(笑)
衣川:お一人で観るもよし、お友達やご家族、そして周りの佐賀県出身の方にも宣伝していただいて、気軽に劇場へ観に来てください。観終わったらSNSでつぶやくのもお忘れなく、でありんす。
劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』作品情報
10月24日(金)全国公開
あらすじ
2025年、佐賀万博開催で盛り上がる地球。
フランシュシュは万博のアンバサダーに起用となり、メインイベントのSAGAアリーナライブへと向けて準備を進めていた。
しかし、突如として巨大な宇宙船が佐賀上空に出現し、佐賀県全土を攻撃し始める。
動揺するフランシュシュメンバーたち。ただのアイドルにできることは何もないのか...!?
そんな中、唯一自我に目覚めていなかった伝説の山田たえが覚醒し、フランシュシュ脱退を宣言してこの侵略を止めようと単身敵地に乗り込んでしまう。
バラバラになってしまったフランシュシュたちは、再び絆を取り戻し、佐賀を救うことができるのかー!?
キャスト
(C)劇場版ゾンビランドサガ製作委員会
公式サイト:https://zombielandsaga-movie.com/
公式X:https://x.com/zombielandsaga
公式YouTube:https://www.youtube.com/@zombielandsaga_PR
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@zombieland_pr
【配給】東映 エイベックス・ピクチャーズ Cygames

















































