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映画『ゾンビランドサガ』田野アサミ×河瀬茉希×田中美海 インタビュー

フランシュシュと佐賀県の人たちの絆が改めて感じられた――劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』新曲収録時の思い出を田野アサミさん×河瀬茉希さん×田中美海さんが語る【インタビュー】

 

7年経ってもフランシュシュがずっと変わらないこととは?

──逆にこの7年間でフランシュシュのメンバーの変わっていないところは?

河瀬:第1期のアフレコよりも第1期が終わった後のライブ(2019年3月開催の『ゾンビランドサガLIVE〜フランシュシュみんなでおらぼう!〜』)に向けてのダンスレッスンの時間が長かったのででみんなの絆が深まったかなと思っています。レッスン中に振り付けで意見やアイデアを出し合ったり、稽古場以外でも連絡を取り合ったりして。

今でも『ゾンビランドサガ』の新しい情報が出るたびに連絡を取り合っています。キャスト間の絆の強さはずっと変わらなくて、誰かが発信したら次々にメッセージが繋がって。劇場版の先行上映会の前夜にも衣ちゃん(ゆうぎり役の衣川里佳さん)から「明日1日よろしくお願いします」と連絡が届いて、嬉しかったです。

 

 
田中:メンバー間の連絡といえば、『ゾンビランドサガ』ではグループLINEがあって、それぞれの誕生日にお祝いしたりしていますが、今年の私の誕生日の時、みんな忙しかったみたいでみんなにスルーされて(笑)。

私自身も気が付かなかったけど、自分のXに「私の誕生日だよ~ん」という投稿をしたのを誰かが見たようで、「美海ちゃん、おめでとう!」というメッセージがグループLINEに殺到して。3~4日後だったけど、「嬉しい! ありがとう!」という気持ちだったけど、アサミさんから「ごめん。今ちょっといい?」というメッセージが届いて。

田野:何? 怖いんだけど……。

田中:「いいですよ」と返信したら、すぐに携帯電話の着信が鳴って、出たら「美海、本当にゴメン! 直接伝えなくちゃと思って」と。

(全員爆笑)

田野:LINEではおめでとうと伝えていたんですけど、やっぱり直接言わなくちゃと。

田中:そう言うと、すぐに「じゃあね」と電話が切れて、通話履歴は1分11秒でした(笑)。

田野:でもそれって押しつけがましいよね? 気持ちを投げているだけだもんね。

田中:いえ、めっちゃ温かくて。その後、ほっこりが止まりませんでした。

河瀬:そういえば、私が住んでいる家の最寄駅で……。

田野:やめて! やめて! 最寄駅で自撮りしたことは!

河瀬:「駅と私」というタイトルで。「今、いるよ」って(笑)。

田野:それ、怖いじゃん!

河瀬:そんな風にこまめに連絡を取り合っています(笑)。

 

 

──そのほかには何かありますか?

田野:アバンのさくらの早口のセリフを聴くと「あっ、『ゾンビランドサガ』だな」とすぐに思いますが、やっぱり幸太郎役の宮野(真守)さんの声や勢いのあるセリフを聴くとより自分がフランシュシュであることや「ここは佐賀で、私はサキなんだ」と思えて、「よっしゃー!」と気合が入ります。

フランシュシュと幸太郎の掛け合いも「幸太郎ならこう来るはず」という想定を遥かに超えたお芝居が来るので、その勢いに乗っかったり、「負けちゃいられない!」と振り落とされないように必死にしがみつくことで、フランシュシュやフィルム自体にすごい熱量が生まれるんですよね。なので、いつも幸太郎……というより宮野さんそのものかもしれませんが(笑)、あの激しく強い勢いとやけどするくらいの熱量にいつも感謝しています。

田中:キャラクター同士でもキャスト間でも『ゾンビランドサガ』にしかない空気感は変わらないし、フランシュシュの楽曲の素晴らしさはずっと変わりません。7月27日にABEMAで特番が放送されましたが、久しぶりにみんなそろったらすごく楽しくて。みんなも楽しみにしてくれていたんだなと想いが伝わってきて、改めて『ゾンビランドサガ』は温かい現場で変わらないなと感じました。

この映画のアフレコもやっぱり温かくて、楽しかったです。第1期の頃からのびのびやらせていただいているので、そんな和やかな雰囲気がフィルムからも伝わるのではないでしょうか。

 

11月に初の音楽フェスに参戦! お客さん全員を巻き込んで、会場を佐賀にしたい

──11月15日(土)にはフランシュシュとして『ANIMAX MUSIX 2025 YOKOHAMA』のステージに立ちます。意気込みをお聞かせください。

田野:フランシュシュがライブをするのはとても久しぶりだし、たくさんのアーティストが集う音楽系のフェスに出演するのも今回が初めてなんです。

河瀬:確かにそうだね!

田野:今までは単独のライブで、TVシリーズが終わって時間が空いてしまっているので、『ゾンビランドサガ』やフランシュシュのことを知らない人もきっといると思うんです。

──まさに名前は聞いたことがあるけど、実際に観たことがない「伝説のアイドルグループ」みたいな。

田野:ライブがなかった間にアニメで知ってくれた方もいると思いますし。なので、アニメや音楽が好きなたくさんの方にフランシュシュの歌やパフォーマンスが届けられたらいいなと思っています。

河瀬:もしアウェーみたいな感じだったらどうしよう!? ドキドキ。

田中:そこは私たちのパフォーマンスで会場のお客さんを巻き込んじゃおうよ! フランシュシュが佐賀県の人たちを巻き込んでいったように。「何だろう? これ?……すごくない?」とか「カッコいい!」とか言ってもらえるくらい。

 

 
田野:あんなかわいい衣装でステージに出たと思ったら、いきなり激しくシャウトしたらみんな驚くだろうね。

田中:せっかく出演させていただいて何曲か歌わせてもらうので、みんなに好きになってもらえるように頑張ります。

──なんといっても「ステージの上からファンを魅了するのがアイドルです!」からね。

河瀬:それって純子のセリフですよね!?(笑)

──アニメでのライブシーンの盛り上がりのようにフェス映えする曲がたくさんあるし、パフォーマンスも激アツですからね。

河瀬:なのでレッスンも大変で……。

田中:今までのライブ前も全員そろって練習することが少ないし、できても時間が短かったり、集まれたら本番直前、ギリギリだったり。でもいつもリハーサルは楽しかったです。

──劇場版の収録が終わって、上映が始まった後にこのステージがあることで、また『ゾンビランドサガ』とフランシュシュが動き出した実感が湧くのでは?

河瀬:めちゃめちゃ湧くと思います。

田中:「リベンジ」の時はコロナ禍と重なってしまったため、ライブが延期したり、声出しが制限されたりしたので、お客さんが声を出せるライブも久しぶりかもしれない。

河瀬:絶対楽しいと思う!

田野:演出も楽しみだよね! 

田中:このステージを観てから劇場版を観てくれるのも嬉しいけど、やっぱり劇場版で歌って踊っているフランシュシュがパフォーマンスするところを見てほしい!

河瀬:TVシリーズや劇場版を観て、『ANIMAX MUSIX』で観て、もう一度アニメで! とフランシュシュの歌唱や振り、パフォーマンスを何度も楽しんでください!

 

劇場版は『ゾンビランドサガ』を愛するみんなが再集結できる場所。“その先の夢”にも期待したい

──では最後に、劇場版を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします。

田中:『ゾンビランドサガ』を観たことがない方は、完全オリジナルで原作もない未知の作品なので、少し気になったり、興味があってもなかなか一歩踏み出しにくいかもしれません。そんな方にこの劇場版は入口としてピッタリです! 劇場版だけ観てもちゃんと物語として成立しているし、アイドル+ゾンビという組み合わせのおもしろさがあるし、笑えるし、アクションもあって、最後は泣けてくる、そんな素敵な映画になっています。

また、TVシリーズは観ていたけど、『ゾンビランドサガ』を追っていなかったり、あまり覚えていない方にも観ていくと少しずつ記憶がよみがえってくる優しい映画です。

そして大好きなあなた、あの『ゾンビランドサガ』を映画の大スクリーンで観られる機会なんて、次にあるかわかりませんよ! 観ないで後悔するよりも、観て後悔しましょう(笑)……劇場版用の新曲もありますし、絶対満足させちゃいますよ。

お友達やご家族を誘って観てほしいし、この劇場版をきっかけに『ゾンビランドサガ』やフランシュシュのことを好きになってくれる人がいたらいいなと思っています。「リリィは人類みーんな大好きだよ♥ だってみーんながリリィを大好きなんだもん♥」

河瀬:『ゾンビランドサガ』ファンの方及びフランシュシュファンの皆さん、大変お待たせしました! 劇場版の収録が決まった時から「みんな、劇場版やるよ~!」と早く伝えたかったし、言いたくてたまりませんでした。劇場版の公開日が発表された時も「こんなすごい内容なんだよ!」と早く教えたくて。そんなもやもやを我慢してきたので、やっと劇場版を皆さんにお届けできるのが本当に嬉しいです。

そしてこの劇場版は『ゾンビランドサガ』を愛するみんなが集まれる良い機会だと思うので、いろいろな幸せを今かみしめています。皆さんの応援のおかげで、この劇場版が実現したと思っているし、とても感謝しています。でもどうせならみんなでもっと大きな夢を見てもいいんじゃないですか? 作中でフランシュシュが夢を実現してきたように、私たちと皆さんの愛と応援で、これから先も期待しています。「無敵 夢見るキモチ」です!

田野:皆さんと同じように私たちも「どんなお話になるんだろう?」と劇場版を待っていました。ワクワクもあるけど、見えないものを待つのは不安もあったと思います。でもそんな不安や我慢を乗り越えて劇場版を観てくれるみんなを初代総長として誇りに思っています。

映画の中で出会うフランシュシュや佐賀の人たちは私が思っていた以上に前向きで強くて、私に生きるエネルギーを与えてくれました。そしてこの映画を観ていると、いつの間にか自分も映画の中の佐賀にいるような不思議な感覚になって、心は佐賀県人になっていました(笑)。映画を観終わったら皆さんがどこにいても佐賀、「むしろ自分がいる場所が佐賀なんだ!」という気持ちになるはずです、きっと(笑)。

この映画はTVシリーズを観てくださった方が想いを乗せながら観られるけど、「2時間空いたからちょっと観てみようかな」と気軽に観ることもできます。冒頭からギャグやコメディなどで笑いながら、いつしか前のめりで観ていることでしょう。そしてTVシリーズが気になったらその後観てくれたら嬉しいです。

劇場に足を運んで『ゾンビランドサガ』そして佐賀人への第一歩を踏み出しましょう! 「お前らにホントの伝説を見せてやるよ! 夜露死苦~!」

 

劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』作品情報

10月24日(金)全国公開

ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス

あらすじ

ゾンビィのアイドルは佐賀を、そして世界を救えるのかー!?
2025年、佐賀万博開催で盛り上がる地球。
フランシュシュは万博のアンバサダーに起用となり、メインイベントのSAGAアリーナライブへと向けて準備を進めていた。
しかし、突如として巨大な宇宙船が佐賀上空に出現し、佐賀県全土を攻撃し始める。
動揺するフランシュシュメンバーたち。ただのアイドルにできることは何もないのか...!?
そんな中、唯一自我に目覚めていなかった伝説の山田たえが覚醒し、フランシュシュ脱退を宣言してこの侵略を止めようと単身敵地に乗り込んでしまう。
バラバラになってしまったフランシュシュたちは、再び絆を取り戻し、佐賀を救うことができるのかー!?

キャスト

源さくら:本渡楓
二階堂サキ:田野アサミ
水野愛:種田梨沙
紺野純子:河瀬茉希
ゆうぎり:衣川里佳
星川リリィ:田中美海
山田たえ:三石琴乃
巽幸太郎:宮野真守
天吹直正:小野大輔

(C)劇場版ゾンビランドサガ製作委員会

 
公式サイト:https://zombielandsaga-movie.com/
公式X:https://x.com/zombielandsaga
公式YouTube:https://www.youtube.com/@zombielandsaga_PR
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@zombieland_pr

【配給】東映 エイベックス・ピクチャーズ Cygames

 

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