アニメ
アニメ『えがたえ』浅倉 栞役・佐伯伊織×原作・くずしろ【連載インタビュー:第5回】

浅倉は佐藤にとっての「清涼飲料水」!? くずしろさんがアニメを見て感じた浅倉の“可愛さ”──アニメ『笑顔のたえない職場です。』浅倉 栞役・佐伯伊織さん×原作・くずしろさん対談インタビュー

瀬戸内との関係も垣間見えた第7話。佐藤にとって浅倉は「清涼飲料水」!?

──放送を終えた第7話についてもお訊きできればと思います。

佐伯:塔子さんが可愛かったです! いつもニコニコしていて、棋士としてめちゃくちゃすごい方!という印象ですが、ファミレスで沈んでいる姿を見て、塔子さんでもそんなときがあるんだ、と。そのギャップが可愛いなと思いました。

そして、ねこのてさんも可愛かったです。技術力はプロ並なのに謙虚で、双見先生を尊敬しているし、「もっと勉強したい」と言うすごく良い子。それが自分の良心に突き刺さるといいますか、「私もちゃんと生活しないとな」と思いました。私は家ではどちらかというと梨田さんみたいなタイプなので(笑)。

──(笑)。そして浅倉 栞が登場するBパートでは、編集部の面々と双見先生による焼肉パーティが開催されていました。

佐伯:人が集まるときって、それぞれの人の個性が分かりやすく引き出されるというか、その人の素が出やすいと思っています。そういう意味では、焼肉パーティでも浅倉さんはシゴデキなんだなと。抜かりなく双見先生を引き抜こうとしていましたから(笑)。彼女のそんな一面も好きですね。

焼き肉のときの佐藤さんと瀬戸内さんの関係など、くずしろ先生の描く人間関係はめちゃくちゃリアルなんですよね。今でこそコミカルな会話をしているけれど、昔の佐藤さんと瀬戸内さんはけっこう大変だったんだろうなと想像できて。綺麗なだけじゃない、引っかかりのある関係性も魅力なんだなと思いました。

──ちなみに、7話で描かれた焼肉パーティのような出来事は、現実でも起こるものなのでしょうか?

くずしろ:割とファンタジーですね。ただ、作家的なモテ期はあると思っています。立て続けに3、4社から連絡が来る、みたいな感じですね。あのシーンなどはそういうものを膨らませて描いています。

佐藤と瀬戸内のバチバチ感は、佐藤の“敵”を出すかという考えのもと生み出されました。浅倉は佐藤にとってすごく可愛い清涼飲料水のような後輩なので、(佐藤と瀬戸内が)現実にいそうな関係性に見えていたのなら嬉しいです。

──まさにそのリアリティを佐伯さんは感じていたと。

佐伯:そうですね! それにしても、佐藤さんにとっての「清涼飲料水」か~……次からそう紹介しよう(笑)。

──また、ED後のCパートで見ることができる佐藤と双見のイチャイチャも印象的でした。

佐伯:浅倉は分かっていましたよ、きっと。あの二人の関係性は本当に尊いですよね。

──キャラクターどうしの信頼関係が見えるような“甘い”シーンを描くうえで意識していることはありますか?

くずしろ:私も双見も共感力が鈍感なので、漫画においてもマヒしている部分があると思っています。細々とした演出だけだと読者の方になかなか伝わらないこともあるので、ああいった甘々なシーンは「生クリームがドーン! チョコがバーン!」みたいに、これでもかと甘くしています。

──次に佐伯さん、くずしろ先生が考える、アニメならでは浅倉の魅力を教えてください。

佐伯:漫画の一コマ一コマをつなぐ特有の動きがアニメにはあるので、そういった部分も楽しんでほしいですね。そのつなぎがあるから、より魅力が引き出されるのかなと思います。

くずしろ:浅倉は仕事ができて「芯がぶれない立派な後輩」というイメージで描いていたので、私の中では「しっかりしている」が主軸にあったのですが、佐伯さんの声が付いて動いているのを見て、可愛いなと思いました。

佐伯:え~、嬉しい!

くずしろ:「しっかり者の可愛い後輩か……強いな!」と(笑)。非常に魅力が増していると思います。

佐伯:私が頭の中で思い描いていたものを表現できていたのなら良かったです……! 先生のお言葉を聞いて安心しました。

──佐伯さんのお芝居を受けて、漫画を描く上で変化したことなどもあったり?

くずしろ:やはり可愛げを出してあげたいなと。何しろ、梨田と組ませてしまったので……。

佐伯:泣いちゃいますよ、梨田先生が!(笑)

くずしろ:(笑)。浅倉の可愛さを出してあげたいのに、なんだか梨田が横取りするんですよね……。梨田はオチ泥棒なんです。

一方で、浅倉は私としても仕事が出来過ぎていて、まとめてくれてしまう。オイシイところを他のキャラに分散しながら「ハイ、これでこのお話もまとまるでしょ」と動いてくれるので、いつか浅倉を労うような回を作りたいですね。

でも浅倉は受け取らないだろうなぁ……どうしても仕事の話をしちゃう気がします。そこを脳内の佐藤と相談して画策しようと思います!

佐伯:素敵……! 楽しみにしています。

──先ほど「梨田凸」のスケジュールも書き出していただきましたが、佐伯さんから見て梨田ありさはどのようなキャラクターでしょうか?

佐伯:キャラが濃いですよね。初登場のときも「ずっと前からいた?」というホーム感を出してくるような……気が付いたらそこにいて、馴染んでいて、ずっと居候していますから。

でも梨田先生がいなかったら、ちょっとつまんないなと。あれぐらいパンチがある人がいないと人生に彩りが出ないというか(笑)。あと、とにかくお酒を飲まれる方なので、肝臓にだけは気を付けてほしいです。

──梨田ありさ役の小林ゆうさんのインタビュー時に、先生も同じことを仰っていました。「ずっといたんじゃないか」と。

佐伯:本当に愛嬌がある人です。でもなんだかんだ努力家というか、作品のために色々と調べる先生も可愛くて。

梨田先生の作品は打ち切りになっていましたが、その打ち切りについて「いやだいやだ!」と自分の感情をありのままに出せるのも良いところだなと思います。やっぱり梨田先生がいないと何か足りないんですよね。

──先生は、梨田のキャラクター性について、どのように捉えていますか?

くずしろ:佐藤と双見の関係性とは(コンビ感を)変えていきたいという方針はありました。浅倉は多分誰とやってもうまくいくと思うのですが、梨田が一番手を焼くから、梨田にとっては浅倉が一番良いんだろうなと。梨田には感謝してほしいです。

佐伯:(笑)。

くずしろ:思ったことを何でも言う梨田に対して、あまり否定せずにぶつかってくれる浅倉との関係性はすごく好きですね。双見と佐藤は徐々に近づいていったり、相手を慮(おもんぱか)って停滞することがあるのですが、梨田と浅倉はスカッシュのようなやり取りをしていて爽快だなと。全力でぶつけてきたら全力で返す。話が早くていいなと思います。

佐伯:確かに! でもアニメだと二人がまだ関わりたてで……。

くずしろ:まだ浅倉がちょっと優しいですね(笑)。

佐伯:もしかしたらアニメの終盤では、二人のやり取りからスカッシュの兆しが見られるかもしれないですね。ぜひ最後まで見ていただきたいです。あ~、第2期やってほしい! 第2期になれば浅倉と梨田先生の掛け合いをもっと見られるはずなのに!(笑)

皆さん、アニメをいっぱい見て、第2期ができるように応援してください!

(C)くずしろ・講談社/「笑顔のたえない職場です。」製作委員会
おすすめタグ
あわせて読みたい

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2026年冬アニメ一覧 1月放送開始
2026年春アニメ一覧 4月放送開始
2025年夏アニメ一覧 7月放送開始
2025年秋アニメ一覧 10月放送開始
2026冬アニメ何観る
2026冬アニメ最速放送日
2025秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング