
『楽園追放 心のレゾナンス』テクニカルミーティングがマチ★アソビVol.29にて開催! 水島精二監督らが登壇のイベントレポート公開
2014年に公開した虚淵玄氏(ニトロプラス)×水島精二氏 初のオリジナル劇場作品『楽園追放 -Expelled from Paradise-』。2026年には次回作となる『楽園追放 心のレゾナンス』が公開されます。
このたび、マチ★アソビVol.29内にて開催された『楽園追放 心のレゾナンス』テクニカルミーティングの公式レポートが公開されました!
<以下、公式発表の内容を引用して掲載しています>
春に続き、メインスタッフ陣が集結!初公開資料の報告や制作状況を報告!
徳島県徳島市にて開催された、マチ★アソビvol.29。ufotable CHINEMAでは10月19日(日)にて、『楽園追放 心のレゾナンス』のメインスタッフによる、テクニカルミーティングが開催されました。観客の大きな拍手とともにメインスタッフ陣5名が登場。水島精二監督、野口光一さん(東映アニメーション プロデューサー)、荻田直樹さん(アニメーションスーパーバイザー)・八木田肇さん(リードアニメーター/MAPPA)・大江嵐丸さん(東映アニメーション ラインプロデューサー)のメインスタッフが「楽園追放」のTシャツ姿で出演。春の開催に続き、シアター内は満席にてイベントがスタートしました。
最初のテーマは「こだわりのアニメーションポイント」にて、荻田さんから「手付けアニメーション」について解説がされます。制作途中のキャラクター“ガブリエル”が、線の状態から色が付いていくまでを実際の映像を見ながら紹介がされました。CGアニメーションの制作の流れも細かく解説があり、主に6工程である「Layout」「原図ガイド」「Primary」「Secondary」「作画ガイド」「撮入れ」の順序の細かい解説や、「Primary」から「Secondary」への比較等が分かりやすく表示されます。荻田さん曰く「アニメーションSVは作監の役割。アニメーターさんが準備したものに具体希望を伝え、全体のクオリティを上げていく仕事」とのこと。日々監督はじめ各所とコミュニケーションを取りながら制作している模様も各スタッフ陣からコメントがありました。
次は「コンテからアニメーションへ」のコーナーへ。ここでは八木田さんから、2カットのアクションシーンの映像を元に解説がされました。映像は制作途中のアーハンが飛んでいるシーンで、実は初披露となるもの。目まぐるしくメカが飛行するカットが、コンテからどのように仕上がっていくか、ブラッシュアップの過程が解説されます。詰めかけた会場内観客も制作過程とはいえ、突然出てきた新規映像に集中します。現在はエフェクトを詰める作業中とのことで、続く2シーン目も、初めて公開される、とあるガブリエルのシーン。演出の一例として、カメラの寄り引きの位置を調整することで、奥・手前の空間をより感じる部分が紹介されました。映像紹介後には、自然と観客からも拍手が起こります。
八木田さんからは「コンテからアニメーションに至るには、コンテのままだけでなくアニメーターからの提案やアニメーションSVからのチェックで、協力して絵を良くしていくのが大事」とコメント。監督からもこの2カットに対して「非常に満足度の高い映像。このベースをいかにキープできるかという感覚でチェックしてる。そのテンションでないと前作からの進化にならないので、スタッフ一丸で作ってます」と感想がありました。
続いては、「心のレゾナンス 今どんな状況?」のコーナーへ。ここでは東映アニメーション大江さんより解説が入ります。大江さんは、ワークフローやスケジュールをコントロールする管理する立場にて、全体を見渡す役割。早速現在の完成カットの数が大江さんかから発表になると、なんと完成カットは「0」カット!しかし、現在の制作工程がスライドを元にフォローがあり、実際序盤の設定等の準備段階である「Prepro」や、CGや背景モデル「Asset」は随時終了しており、現在は荻田・八木田さんからも説明があった具体のシーン「shot」を進めている模様。ここでのチェックの正確性はもちろん、クオリティを出すことが大事にて、大きくスケジュールを使っているとの旨。撮影処理などを施した“最後の公開をする絵”までには至らないにしても、完成に近い絵は随時できていると、着実な進捗であると解説がありました。
初公開映像が上映!ガブリエルとペネムの初お披露目映像も!
そして、最後のコーナーでは、解説映像とは別に、初公開となるシーンがお披露目に。観客からも喜びの完成が上がります。スクリーンに映し出されたのは、ティザービジュアル同様の、アーハン。そして搭乗するガブリエルとペネム。制作途中の映像とはいえ、動くアーハンやコクピットに乗る姿は今回が初披露となりました。2人のキャラクターがどのようにメカを乗りこなしているのか、ここでしか見れない1シーンに、上映後には観客からも拍手がありました。
イベントの最後、水島監督からは「覚悟を決めて自分も演出のパートを増やしました。約束した時期にみなさんにお届けできるようがんばります!」と2026年の公開に向けた意気込みのコメントがあり、トークイベントは終了となりました。最新の制作状況や多くの資料も公開された秋のテクニカルミーティングイベント。より完成への期待が増す2026年への劇場公開に向けて、ぜひ今後の作品展開にご期待ください。
イベント概要
『楽園追放 心のレゾナンス』 テクニカルミーティング
日時:10月19日(日)17:00-18:00
場所:ufotable CINEMA
〒770-0912 徳島県徳島市東新町1丁目5−3)
出演:
水島精二(監督)
野口光一(プロデューサー)
荻田直樹(アニメーションSV)
八木田肇(リードアニメーター/MAPPA)
大江嵐丸(ラインプロデューサー)
作品概要
あらすじ
そして、2024年には劇場公開10周年を記念して、 11月15日(金)より2週間限定にて、4Kアップコンバート版を『楽園追放 -Impelled by 10th Anniversary-』と題し、全国34館でのリバイバル上映を開催。
そして、2026年には待望の次回作『楽園追放 心のレゾナンス』が公開予定。水島精二監督のもと、脚本虚淵玄(ニトロプラス)、キャラクターデザイン齋藤将嗣、音楽のNARASAKIのメインスタッフ陣が再集結し、“その先の新たな物語”を描く。
キャスト
(C)東映アニメーション・ニトロプラス/楽園追放ソサイエティ2




























