映画
Vシネクスト『仮面ライダーガヴ』知念英和×日野友輔インタビュー

絆斗を中心に描く“《おかし》 なライダー”の本当の決着ーーVシネクスト『仮面ライダーガヴ ギルティ・パルフェ』知念英和さん×日野友輔さんインタビュー

いつか「令和ジェネレーションズ」をやりたい

ーー仮面ライダーとして、スーツアクターの方との綿密なコミュニケーションの中で役を作り上げられたと思います。仮面ライダーガヴを演じた縄田雄哉さんとの1年間はいかがでしたか?

知念:仮面ライダーガヴがあるのは縄田さんがいたからです。アクションもそうですし、お芝居もいちから教えていただきました。僕という人間と向き合って、二人三脚で1年間を駆け抜けました。縄田さんからいただいたものはたくさんあって、僕にとって本当に欠かせない存在でした。この先のお仕事でアクションさせていただいても、縄田さんやアクションチームの皆さんから学ばせていただいた経験に胸を張って、頑張っていきたいと思います。ずっと見守っていてほしいです。

ーー縄田さん演じる仮面ライダーガヴは、印象的なポージングやアクションが映える主人公ライダーでしたね。

知念:そう思います。野生味もありますし、本当にカッコよかったです。縄田さんは歴代の令和ライダーのスーツアクターもやられているんですけど、藤田慧アクション監督と話し合いながら、これまでとは異なる仮面ライダーガヴ独自のスタイルを確立してくれました。

いつの日か「令和ジェネレーションズ」みたいな作品ができて、令和ライダーたちが横並びになった時、「あ、ガヴだ!」って。「すぐシルエットで分かるようなものを作りたい」とおっしゃっていたんです。僕自身は「そうなったんじゃないかな」と思っているので、その“いつか”を楽しみにしています。

日野:縄田さんの仮面ライダーがたくさんいるから、「縄田ジェネレーションズ」になりそうだね(笑)。

知念:(笑)。たしかに、縄田さんと永徳さんには分身してもらう必要があるかもしれないです。

ーー日野さんからも仮面ライダーヴァレンを演じる鍜治洸太朗さんとの思い出を伺いたいです。

日野:絆斗らしさを反映させつつ、カッコいいヒーローでもあるファイトスタイルが本当にすごくて。絆斗が変身する仮面ライダーという順番で出るので、絆斗に見えなきゃいけない瞬間もあるんです。そこがどんどん擦り合っていって、二人が重なっていく感覚がありました。仮面ライダーヴァレンというキャラクターがここまで愛されるようになったのは、鍜治さんの力が大きいと思います。

何より本当に優しいんですよ。鍜治さんって。最初は二人で相談しながら、迷いながらやっていたところもあったので、皆さんからこれだけ愛していただけたのは嬉しいですし、鍜治さんに「ありがとうございました」と言いたいですね。本当に鍜治さんで良かったと心から思います。

ーーその集大成として絆斗のストーリーを描く今作が楽しみです。

日野:今回は僕の生身のアクションもあって、「ヴァレンと一緒だ」と思ってもらえるように、僕が鍜治さんと同じでいなきゃいけない瞬間もあったんです。代名詞的な技も生身で挑戦させていただいているので、ぜひ注目していただけたらと思います。

ーーもし10年後に『仮面ライダーガヴ』をやる機会があるとしたら、どんなことをやってみたいですか?

知念:グラニュートに人間界のお菓子の美味しさ・素晴らしさを伝える役割をショウマが担うようなストーリーができたら面白いかもしれません。

日野:あと、個人的には入れ替り回もやってみたかった。ショウマの体に絆斗が入って、絆斗の体に幸果が入って、幸果の体にラキアが入って、ラキアの体にショウマが入るみたいな。

知念:それは面白そう! それから『ガヴ』は先輩ライダー、後輩ライダーとの絡みが少なくて。

日野:たしかに。

知念:『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』で、佐藤健さん(野上良太郎/仮面ライダー電王)が登場した時はすごかったですよね。10年後は後輩が10人いると思うので、いつか僕もサプライズ出演してみたいです。

日野:逆に先輩とも絡んでみたい。「仮面ライダーゼロノス」の「最初に言っておく。俺はかーなーり、強い!」が好きなので、いつか共演できたら嬉しいです。最後にラキアにも「俺の方がお前より強い」って言われたから(笑)。

知念:やっぱり強いキャラが憧れなんだ(笑)。いつか先輩ライダーとも何かできたらいいなと思います。

ーー最後に、『仮面ライダーガヴ』を1年間応援してくれた皆さんにメッセージをお願いします。

知念:Vシネでは、皆さんが見たかったであろう“これから”の物語が描かれます。例年より少し早いスパンでお届けできるのも楽しみですし、渾身の作品をぜひ劇場で観ていただきたいと思います。

たくさんの愛をくれて、応援してくださって、毎週楽しみにしてくださって、本当にありがとうございました。これからも『仮面ライダーガヴ』が皆さんの心の中に残り続けると嬉しいです。

日野:皆さんの応援のおかげで走りきれましたし、素敵な作品が出来たと感じています。

今回は絆斗がメインのお話になっていて、彼の「グラニュート器官」はもちろん、リゼルがどう絡んでくるのか。そして、何故いつも絆斗の横には怪しい眼鏡の研究者がいるのか……(笑)。『仮面ライダーガヴ』の本当の決着になると思うので、ぜひ楽しんでいただきたいです。

[インタビュー/田畑勇樹 撮影・編集/小川いなり]

『仮面ライダーガヴ ギルティ・パルフェ』作品情報

上映情報
11月28日(金)より新宿バルト9ほかにて
全国期間限定上映

パッケージ情報
2026年6月10日(水)Blu-ray&DVD発売

仮面ライダーガヴ ギルティ・パルフェ

あらすじ

仮面ライダーたちの戦いが終わり、闇菓子がこの世から消えて、しばらく時間が流れた。

なんでも屋「はぴぱれ」では、人間界に残ったグラニュートたちに仕事を斡旋し、【人間とグラニュートの共存】は、少しずつ実現へと向かっているはずだった。ある日絆斗は、街で出会った傷ついた少女たちとともに「狩藤医院」を訪ねた。

そこは、表立って病院へ行けない事情のある者たちを診ている怪しげな病院だったが、医師・狩藤の腕は確かだった。

治療を受けた少女たちの日常が気になり、ひそかに尾行すると、彼女たちのグループには、なんと、あのリゼルがいた。父・ボッカを亡くし人間界に残されたリゼルは、今では不良少女たちの用心棒のような存在となっているらしい。

さらに、グループの中にひとり、若い男性がいることが気になった絆斗は、今度は彼を探ることに。

男の正体は、グラニュートだった。闇菓子をふたたび流通させようとたくらんでいるようだ。

複雑な心境の絆斗を、胸の激痛が襲う。かつての改造手術が、彼の身体に著しく影響を及ぼしていた。

さらに、ボッカに恨みを抱く、グラニュートのイジークまで出現して……!

キャスト

ショウマ/仮面ライダーガヴ:知念英和
辛木田絆斗/仮面ライダーヴァレン:日野友輔
甘根幸果:宮部のぞみ
グラニュート・ラーゲ9/仮面ライダーヴラム:庄司浩平
リゼル・ジャルダック:鎌田英怜奈
狩藤綾巳:新木宏典
沙和村超太郎:板橋駿谷
ググナ:田淵累生
グラニュート・カワ:たかし(トレンディエンジェル)
塩谷壮士:小松利昌

【声の出演】
木村良平

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