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『キングダム』シーズン6第6話振り返り|列尾には何かが隠されている?

【今週のアニメ『キングダム』の話題は?】第6話「列尾の罠」国門にしては脆すぎる列尾には何かが隠されているーー?

『キングダム』は、紀元前中国の戦国時代を舞台にした、原泰久先生の人気漫画作品。こちらのアニメの第6期が、この秋10月からスタートしています。
 
今期は、主人公 信(しん)が、「王騎(おうき)の矛(ほこ)」をどこまで使いこなせるようになるのか? また、秦(しん)が、本格的に中華統一に向けて動き出す、その一手はどうなる? など、作品全体の中でも、ターニングポイントになるシーズンかと思います。
 
さて、こちらでは、11月9日(最速)に放送となった、第6話「列尾(れつび)の罠(わな)」のあらすじを、振り返っていきたいと思います。

 
※第6話のあらすじを含みます。

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紀元前、中国西方の秦国(しんこく)。「天下の大将軍」を目指す元・下僕の信(しん)は、誰も成し遂げたことのない「中華統一」による乱世の終結を願う秦王・嬴政(しんおう・えいせい)と志を同じくし、秦軍所属の「飛信隊(ひしんたい)」隊長として戦場に身を置いていた。一方、政敵であった相国・呂不韋(りょふい)から国の実権を取り戻した嬴政は、軍総司令・昌平君(しょうへいくん)や法家・李斯(りし)らの協力のもと、中華統一による新たな「法治国家」建国の実現に向け動き始める。進攻を目論む秦軍は、新拠点「黒羊丘(こくようきゅう)」から趙国(ちょうこく)西部の攻略を狙う。しかし、秦国による中華統一の動きを危険視し、いち早く対策を講じた趙国の天才軍師・李牧(りぼく)の戦略により計画を阻まれることになる。これに対し昌平君は、趙国王都・邯鄲(かんたん)近くの都市・鄴(ぎょう)を攻める奇策を提案。李牧に対抗するため、優れた軍略家である王翦(おうせん)、そして、桓騎(かんき)、楊端和(ようたんわ)率いる三軍による連合軍が結成される。さらに、大きな期待を寄せられた新世代・信「飛信隊」、蒙恬(もうてん)「楽華隊(がくかたい)」、王賁(おうほん...

 

第6話「列尾の罠」あらすじ 

前回の第5話で、趙(ちょう)の国門 列尾が、飛信隊(ひしんたい)と楊端和(ようたんわ)率いる山の民によって、一日もかからず陥落。さあ勝利の美酒を! と思いきや、どうやら列尾には罠がある!? 城都を観察して回らねばなりません。しかし、この大事な時に、総大将 王翦(おうせん)は、行方をくらましてしまいます。

 

新兵たちの夜

夜になり、ようやく兵士たちに酒宴が許されます。しかし、今回が初陣だった干斗(かんと)は、活躍できなかった悔しさに飲む気になれません。そこへ、先輩の松左(しょうさ)と崇原(すうげん)。「バーカ、だから飲むんだよ」と声を掛け、新兵たちの心を明るくします。

このように『キングダム』には、戦いの後の酒宴がよく出てきますよね。昼(戦場という極限)から夜(日常)に戻るための切り替えが、酒宴なのではないでしょうか。これがないと日常の自分に戻れず、心が壊れてしまうのではないか、と改めて考えさせられてしまいます。また、アニメならではの昼夜の色彩が、より深く新兵たちの不安を伝えてくれるところかと思います。

ところが、この席に、“弓矢兄弟”こと蒼(そう)兄弟の姿がありません。昼間の城攻めで勲章ものの活躍をした、兄の仁(じん)と弟の淡(たん)です。2人は町の片隅で、それぞれうずくまっていたのです。仁は、初めての殺戮にまだ手が震え続けています。淡は、一本も矢を当てられなかった自分が情けなくて涙が止まりません。

偶然、見回りの途中だった河了貂(かりょうてん)が仁を見かけて、隣に座ります。そして、「震えてこその飛信隊」「その優しさと弱さは、これから強くなる証(あかし)だ」と、仁の震えを丸ごと認める言葉を掛けます。悩みや痛みを乗り越える勇気こそが、本当の強さなのかもしれません。

 

蒙恬・王賁・桓騎・楊端和の作戦会議

次の日、将校たちは総大将 王翦の不在に右往左往。王翦軍の兵を質問攻めにしたところ、王翦の側近 亜光(あこう)が残した「全軍、列尾に三日待機」の指示が判明します。
早く鄴を攻めたほうがいいのでは? なぜ待機なのでしょうか?

実は、王翦は早々に、列尾の城壁と街の構造を見て、昌平君(しょうへいくん)が立てた作戦が白紙になったことを理解していました。そのため、今後どうするかを決めるために、側近数名だけを連れてひそかに鄴を見に行っていたのです。

状況を読んだ蒙恬(もうてん)は、王賁(おうほん)・桓騎(かんき)・楊端和を呼んで作戦会議を開きます。現状の確認と次の予測のためです。王翦の不在でざわついている軍を落ち着かせる効果もあると思われます。会議の場には、呼ばれたのか勝手に来たのか、信と河了貂もいます。

蒙恬:「この列尾城は、意図的に弱く作られている!」
信:「はア!? 何言ってんだ蒙恬、お前」
王賁:「自分で攻めて気付かなかったのか? 国門という割に手応えがなかったと」

信以外は、皆、状況をわかっているようですね(笑)。
列尾は敵にも味方にも攻めやすい、つまり守りにくい構造になっていたのです。奪ってもすぐに奪い返される城というわけです。

蒙恬は、取り得る選択肢は3つあると言います。中でも最も現実的なのは——全軍撤退だ」——そこに、桓騎が4つ目を提案。「こっちから列尾を捨てて全軍で王都圏(おうとけん)に雪崩(なだ)れ込み、兵糧が尽きる前に鄴(ぎょう)をぶん捕っちまうって手だ」。

さて、どうなる……?

 

王翦の決断

列尾から馬を走らせてきた王翦は、ようやく鄴をその目にとらえます。そして、「完璧な城だ、あの城は攻め落とせぬ」。

敵陣地にもかかわらず、馬を降りて座り込み、その場で作戦を立て直します。列尾に引き返し、兵士を前にしての号令は「全ての兵糧を持ち、全軍で出陣だ」でした。桓騎の予測が当たりましたね。

鄴に向かう秦軍の列が、地平線の向こうまで連なります。列の中、歩を進めながらも、信、蒙恬、王賁は、不服そうです。兵糧の流れを断ち切り賭けに出るようなこの作戦、大丈夫なのでしょうか。
そこに、進路変更の指示が飛んできます。指示は、鄴に向かうのをやめ北へ!? 本軍15万の兵すべてが、予定になかった小都市へ向かう!? いったい、どういうことでしょうか?

 

次回は、第7話「陥落の武器」 

王翦は何を考えているのかわかりにくい人物です。息子の王賁との仲もうまくいっていないですし、秦軍の中でも浮いた存在だと思います。作戦の真意を将校の誰にも伝えないというのは、秘密保持のためなのか? それとも、自身で汲み取れということなのか? わかりません。

桓騎軍では、雷土(らいど)と摩論(まろん)が「(秦軍が)全滅する、しない」と賭け事をはじめるような口調。桓騎は、王翦は負ける戦はしないと、言っていますが、ほんとう?と心配になってしまいますよね。次回が気になります。

 

SNSの反応

視聴後にSNSを覗くと、みなさん、不穏な空気を察知している様子でした。とはいえ、信・蒙恬・王賁の掛け合いのシーンには「いつもの感じになごむ」「やっぱこの3人いいな」といった明るい声がたくさん。また、弓矢兄弟を応援する声や、河了貂の言葉に染み入る声も、みんなの共感ポイントだったと思います。

最後になってしまいましたが、声優さんやスタッフの方々の声も見ることができましたので、一部ではありますがご紹介いたします。

 

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