
『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』連載インタビュー第7回:島村三葉役・斉藤壮馬さん 後編|絶妙なバランスで成り立つ島村兄妹の関係性。それぞれが内面をさらけ出してぶつかっていく様子を楽しんでほしい
2025年10月4日(土)より放送中の『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』。
「仮面ライダーになりたかったから」 40歳になっても本気で「仮面ライダー」になろうとしていた男・東島丹三郎。その夢を諦めかけた時、世間を騒がす「偽ショッカー」強盗事件に巻き込まれてしまい……。『エアマスター』『ハチワンダイバー』の柴田ヨクサル先生の漫画を原作とする「仮面ライダー」を愛しすぎるオトナたちによる“本気の仮面ライダーごっこ”がここに開幕します!
アニメイトタイムズでは、各話放送後にキャスト陣へのインタビューをお届け! 第7回は、島村三葉を演じる斉藤壮馬さんに島村兄妹の関係性について伺いました。
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前回はこちら
島村兄妹の関係性を語る
ーー鈴村健一さん演じる三葉の兄・島村一葉の印象をお聞かせください。
島村三葉役・斉藤壮馬さん(以下、斉藤):一葉を演じるのは鈴村さん以外考えられないと思っています。一葉のV3に全振りしているような感じのお芝居はオンリーワンじゃないでしょうか。
原作を読んだ時は、もう少しクール寄りに演じられるのかなと予想していましたが、鈴村さん曰く「小西さんが大きな声を出すから、俺も出さざるを得なかった」と(笑)。アフレコで聞いていても、色々な形で共演させていただいていますが、全てのセリフで声を張る鈴村さんのお芝居を隣で聞けるのはすごく贅沢だと感じます。
斉藤:……ただ、自分の兄弟に一葉のような人がいたら、なかなか大変ですよね(笑)。そういう意味では、二葉の気持ちはすごく分かります。
ーー回想で一葉が三葉の腕を折るシーンが衝撃的でした。子供時代とはいえ「かなり突飛な行動だな……」と。
斉藤:あれは確かに。「三葉はどういう感情でアレを受け入れたんだろう? いや、そもそも受け入れることなどできるのか」と思いますよね。この作品のキャラクターには、人間として“ちゃんとしている”人が少ないですが、一葉は特に逸脱していて、だからこそキャラクターとしてはものすごく魅力的なんです。
ーー全くコスプレをせずになり切るのもすごいですよね。
斉藤:そうですね。本当に自分のライダー愛だけでV3をやっていて、そこは格好良いと思います。「自分はV3が好きなんだ」を超えて、「自分はV3なんだ」という意識を持ち続けていて……確実に変な人ではありますけど、その変な部分が魅力的だと感じます。
ーー第6話から三葉の姉であり、一葉の妹の島村二葉(CV:小清水亜美)も登場しました。彼女の印象はいかがですか?
斉藤:本来なら二葉は、この作品の中でもかなりまともな人のはずなんですけど、一葉のせいでライダー全般を嫌ってしまっています。ただ、言葉自体は強いんですけど、よくよく聞くとまともなことを言っているんですよ。例えば、居酒屋で「ツマミを注文しろ」「店を破壊するな」とか、全てもっともなんですよね。
三葉としては、二葉に対してビビっているところがあると思います。一方で、一番会話が成立する相手なのかもしれません。
ーーようやくツッコミ側のキャラクターが登場したなと。
斉藤:初めて小清水さんが現場にいらした時、リハーサル中に「なんでこんなに大声を出しているの?」と驚かれていました(笑)。演出上、「ここは声のボリュームを落とすだろう」と思うようなところでも、ずっと張っていたりします。
もちろんテストの時から素晴らしいお芝居だったのですが、音響監督さんから「もっと小清水さんの叫びのいい部分を聞きたいです」というディレクションがあったんです。本番では、完璧に応えていて。その瞬間、「また一人、大声の方が増えたな」と思いました(笑)。もちろん声が大きいだけではなくて、二葉の過去を踏まえたうえで、一葉に対しては「お前のせいでこうなったんだろ」という恨み節みたいなものがセリフに乗っている気がします。
ーー先ほどのお話にも繋がりますが、その辺りに関しても、至極真っ当な恨みですよね。
斉藤:そうですね。彼女は何も間違っていないです。唯一の“間違い”があるとしたら、「ショッカーはいない」と思っていることくらいですね。ショッカーはいたので……(笑)。
ーー(笑)。斉藤さんから見て、一応・二葉・三葉の三兄弟の関係性はどのように映っていますか?
斉藤:僕自身もたまたま三人きょうだいなんですけど、三人いると意外とバランスが取れるんですよね。例えば一葉と二葉、一葉と三葉、二葉と三葉……一対一の関係だとぶつかりやすくても、第三者が入ることで緩衝材のような役割になるというか。三人で旅行に行くような仲良しではないと思いますけど、絶妙なバランスで成り立っていると思います。
















































