好きになる“きっかけ”を届けるライブはひたすらにアツく「最高でした！」──ASCAさん、HΔG、シユイさん、DayRe:出演のAOM presents「animate Theater LIVE 2025 ～autumn～」アフターレポート

アニメやライブ、イベントなどが好きになる「きっかけ」をコンセプトとしてアニメイトが立ち上げた新規事業「AOM（animate opportunity meeting）」。このたび、AOM presents「animate Theater LIVE 2025 ～autumn～」が開催されました。

第3弾となる今回も豪華なアーティスト陣が出演。ASCAさん、HΔG、シユイさん、DayRe:の4組が、会場のアニメイトシアターを盛り上げました。

本稿ではライブの模様をレポートとしてお届け。冬の足音が聞こえる寒さも何のその、アツく沸き立つライブイベントとなりました。

AOM presents「animate Theater LIVE 2025 ～autumn～」開催概要

日時：2025年11月29日（土）16時開場／17時開演
場所：アニメイトシアター
出演アーティスト：ASCA　HΔG　シユイ　DayRe:

「animate Theater LIVE 2025 ～autumn～」レポート

開演前から熱気が立ち込める「アニメイトシアター」。第1弾、第2弾と大きな盛り上がりを見せた「animate Theater LIVE 2025」の開催は、早くも3回目。今回もアツいライブに期待が膨らみます。

トップバッターを務めたのは「HΔG」。ブルーのライトがまたたく舞台に、ボーカルのChihoさん、ギターのYutaさんが登場しました。TVドラマ『ゆるキャン△』オープニングテーマの「瞬きもせずに」からスタートしたステージは、柔らかな歌声によって多幸感に満たされていきます。

続けて「星見る頃を過ぎても」を歌い終えたChihoさんは、この日をすごく楽しみにしてきました、と満開の笑顔とともにご挨拶。実は「HΔG」が東京でライブをするのは久しぶりとのこと。改めて、今日この場に集まったファンに感謝が伝えられました。

TVアニメ『ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん』エンディングテーマ「線香花火」、オープニングテーマ「青春のシルエット」で感じたのは、温かな光に包まれるような一体感。Chihoさんの伸びやかな歌声とYutaさんのギターが重なり、優しくも儚い空気で会場を盛り上げました。

続いて登場したのは、相川奏多さん、橘美來さん、夏目ここなさん、日向もかさん、宮沢小春さんの5人によるユニット「DayRe:」。2025年11月19日発売の1st EP「ReFraction」リード曲「プロトノイズ」で、力強くステージをスタートさせます。

黒を基調とした、きらびやかなドレスが揺れる迫力抜群のダンスは圧巻。アイソレーションを効かせたダイナミックな振り付けに目を奪われます。続いて「名もなき青のハルモニア」、「Tiny Little Twinkle」が高らかに歌い上げられました。

ステージの締めくくりを飾ったのは「鏡面上、今、レーゾンデートル」。エレクトリックなサウンドと5人の歌声が重なり、息を呑むほどの緊張感と熱気がぶつかり合うと、客席のボルテージが一気に上昇します。

この日の最低気温は一桁台と、グッと冷え込んだ豊島区池袋でしたが「animate Theater LIVE 2025 ～autumn～」がもたらすアツさはとどまることを知りません。「HΔG」「DayRe:」のみなさんが盛り上げたステージのバトンを、シユイさんが受け取ります。

ステージのはじまりを飾った「ハピネス オブ ザ デッド」は、TVアニメ『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』エンディングテーマ。絶望の世界にキラリと輝く、明るくポジティブな一曲で会場を照らしました。その後は「ホロウ」「インフェリア」「オーバーラップ」などのアニメタイアップ曲でセットリストがさらに彩りを深めていきます。

MCでは、演出のために焚かれたスモークを指さし、昆布茶の匂いがしませんかとお茶目な一言。その後もバンドメンバーに“今日の朝ごはん”について聞いて回るなど、歌唱時の凛とした表情とは一転、自由なトークで客席を和ませます。

さらに、シユイさんがはじめてアニメイトを訪れたのが修学旅行中の一幕だったこと、その際はお目当てのグッズが買えなかったエピソードも披露。思い出のあるアニメイトでライブができて嬉しい、と微笑む姿が印象的でした。

そんなシユイさんがこの日最後に歌ったのは、TVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』エンディングテーマ「君よ　気高くあれ」。力強くも繊細な歌声が響くと、客席には歓声とともに涙を流すファンの姿も。轟く声に勇気とパワーをもらうことができる、鮮烈なライブとなりました。

「animate Theater LIVE 2025 ～autumn～」の“トリ”を飾るのはASCAさん。大歓声の中登場したASCAさんが最初に披露したのは「CHAIN」。生み出された熱は会場全域を巻き込み、ステージとファンを繋いでいきます。

初出演にしてトリの大役を務めるASCAさん。トリということは盛り上げないといけないということ、今日のセトリにバラードはないと語ると、会場の期待はさらに高まります。そうして放たれたのは「Giver」「Fighter!!」の2曲。勇ましい歌声と姿に、ファンも拳を突き上げ歓声を重ねていきます。

ここまで3組のアーティストが最高のライブを届けてきた「animate Theater LIVE 2025 ～autumn～」。その熱に呼応するようにファンの声援も一段と大きくなり、ASCAさんの目にもさらなるアツさが宿っていきます。

「RESISTER（Live version）」「Howling」と畳み掛けるように繰り出される楽曲で、会場の盛り上がりも最高潮に。エネルギーあふれる歌声とコール＆レスポンスでアニメイトシアターを沸かせたASCAさんは最高だったと感謝を述べ、ステージをあとにしました。

秋の深まりと冬の訪れを感じさせる夜に開催された本公演。アニメイトシアターに集まったファンと4組のアーティストが生み出した熱気は、それを忘れさせるほどの温度を帯びていました。

最後に、次回公演となる「animate Theater LIVE 2026 ～winter～」の開催も決定！　2026年2月28日のライブには、halcaさん、小玉ひかりさん、DayRe:が集結します。

好きになる「きっかけ」をお届けする「animate Theater LIVE」。「autumn」で高まる熱をそのままに、また新たな「きっかけ」が生まれる「winter」では、どのような出会いが待っているのでしょうか。

【撮影：中井 智久】