
「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT【ザ・シネマ新録版】【4Kレストア版】」ショーン役・浪川大輔さん×ハン役・川島得愛さん 収録後インタビュー|「ハンというキャラクターの芯がより太くなったように感じています」
洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」にて、年末年始に『ワイルド・スピード』シリーズ一挙スペシャルが放送! 「ザ・シネマ新録版」を含むシリーズ11作が、スピンオフも併せて完全制覇できる貴重な機会となっています。
12月31日(水)19:00〜放送されるのは、『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT【ザ・シネマ新録版】【4Kレストア版】』。舞台を日本へと移し、ドリフトレースという新しい戦いを描いたシリーズ第3弾です。人気キャラのハンが初登場する点も見どころとなっています。
本稿では、ショーン役・浪川大輔さん×ハン役・川島得愛さんによる収録後インタビューをお届け。収録の感想や新録版の注目ポイントについて伺いました。
「何をやってもハンには敵わないな」と思わせる説得力を感じた
ーー収録を終えてみていかがでしたか?
浪川:今回は高校生たちがメインの物語なので、ストレートに演じるよう心がけました。ドリフトシーンも非常に迫力があって。あっという間に収録が終わった印象です。ショーンというのは以前演じたことのある役ではあるんですが、今回はまったく違うキャラクターとして登場するため、高校生らしい未完成さや甘酸っぱさと、決めるところは決めるというバランスを考えながらやってほしいという指示がありました。ただ自分の年齢的なこともあるので、演じるのは難しかったですね。とにかく高校生なので、思春期的というか、ちょっぴり反抗的な部分を出しつつ演じられたらと思いました。
川島: 僕は今まで過去のシリーズでハンを何作かやらせていただいていたんですが、この作品だけはやったことがなかった。ただし以前から作品は見ていたので、今回実際にセリフを口にすることで、ハンというキャラクターの芯がより太くなったように感じています。今回は浪川さん、石川界人くんと3人での収録でしたが、作品としては後の話でも、時間軸としては前の話だったので。違和感なくハンという役に入り込めたと思います。収録前に演出の宇出さんと話した時は、19年前の作品なので確かに見た目は若いけれど、お話としては『EURO MISSION』の後だから。その経験を踏まえた上での演技をするようにという指示があったので。老けすぎず、説教臭くならないように意識しました。
ーー高校生役を演じる上で、難しさや心がけた点などはありますか?
浪川:けっこう決め所が多いんです。たとえばレースの対決に勝った後も、ドヤッとしたりするんですが、そこを決め過ぎちゃうと経験値がありすぎるように見えてしまう。それはよく言えばスタイリッシュな表情をしたりもするので、そのあたりのバランスが非常に難しかったです。高校生ならではの荒削りな部分や、上手く表現できない部分などを出せたらいいなと意識しました。
ただショーンというキャラクターの原点に挑むにあたって、作品と作品の間で何があったのか……と思いました。今回はドリフトキングになれましたけど、その後に彼に何があったのか……気になっています(笑)。
川島:近年のシリーズはアクションがめちゃくちゃ派手で。とうとう宇宙にまで行ってしまいましたが(笑)。それはそれで面白いんですけど、『X3』とかこのあたりはまだリアルな、車対車の対決が見どころ。それぞれの車の魅力や個性が際立っているなと思いました。
ーーお互いの演技を見て、どのように感じましたか?
浪川: 川島さんは、インテリジェンスな声質と安定感があって。優しい言葉の中にも強さがある役者さんだと感じています。
川島:いいこと言ってくれるね(笑)。
浪川:それは本当に昔から思っていて。規格外だったり、ルールを外れたような行動をしていても、どこか王道的な雰囲気があります。もちろん悪魔のような演技をするときは、悪魔のようにもなれるわけですが。もともと持っているものが兄貴肌なところがあるので、そういう意味では安心できましたし、何を投げてもしっかり返して頂けるのでやりやすかったです。
川島:ありがとうございます。
浪川:映画の中ではショーンが何をしても自然と下っ端に見えてくるというか。何をやってもハンには敵わないなと思わせてくれるような説得力がありました。
川島:僕は普段、吹き替えの仕事が多いんですが、浪川くんが主演の作品で、僕が喧嘩をふっかけたりとか、何かと絡んでいく役柄が多いイメージです。だから浪川くんの声も聞き慣れているし、声も聞き取りやすい。常に周りにも気を配ってくれる方なので、いち声優としては浪川くんと一緒に演技ができるというのは非常にテンションが上がります。
ーー演じる側として、新録版ならではの面白さや難しさはありますか?
浪川:新録は好きなんです。過去に演じたことのない作品はもちろん、以前演じたことのある作品でも、今度はこうしてみようということができるんで。他の方の演技と比べるのではなく、作品をより魅力的になればいいなと思っているので、過去のバージョンがというよりも、その作品に携われるよろこびの方が勝つ感じです。
だから収録の時も過去のバージョンはなるべく観ないように、新鮮な気持ちでリハーサルに臨むようにしています。台本も変更されている部分があるので、新鮮な気持ちで取り組めます。
川島:僕はあまり録り直しというような経験はないのですが、今回は、過去に演じた役をあらためて演じるという企画なので、特に違和感はありませんでした。もしジャッキー・チェンの声をやってくださいと言われたら、ものすごくやりたくないですが(笑)。
浪川:それは僕もやりたくないです(笑)。



























