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『ゴジュウジャー』三本木大輔が語るファイヤキャンドルと芝居への情熱【ブライダン短期連載 第3回】

「みんなが描いていたファイヤキャンドルになれているのか?」燃やし続ける芝居への情熱ーー『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』ファイヤキャンドル役・三本木大輔さんインタビュー【ブライダン短期連載 第3回】

ファイヤキャンドル怪人態への変貌

ーー そして、第47話「覚悟の世直し!厄災の風のなかで」では、厄災のオーラに呼応したファイヤキャンドルが怪人態に変貌します。

三本木:最初に聞いた時、最後は倒されて爆発したいと思ってたんです。なんせ覚悟決めちゃってますから、そういうふうにお芝居つくってしまっていたんで。

怪人態を演じてくださった高田将司さんもすごく熱く丁寧にお芝居をされていて、本当にありがたいなと思いました。でもシンケンレッドの時もそうだったんですけど、怪人態のシーン、僕も演じたいシーンなんですよ、お芝居がしたい悔しいという気持ちもあるし、でもすごく素敵なお芝居されていて、じゃあこれに負けないアフレコをしなきゃならないと思いました。

高田さんも「どんな感じでお芝居する?」といったことを聞いてくださって、僕も「ここだけはすいません、こうしたいんですけど」と相談したりして。演じる上でのやりとりは結構させていただきました。

ーー 三本木さんが台本を読む時に意識されていることはありますか? ストーリーを読むのか、自分の役の台詞だけを読むのか俳優さんによって色々アプローチがあると思います。

三本木:僕はどの台本も一番最初は、全部読みます。その物語がどうみえるのか、感じるのか、お客様の目線で考えるというか。そこから読み込んでいくという感じです。

ゴジュウは前半と後半で変わっていった気がします。どの物語でも演じる上での役割をまず明確に、大事にしなきゃいけないなって思うんです。『ゴジュウジャー』という作品では、ファイヤキャンドルはどういう役で、なおかつこのシーンではどういう風に見せた方がいいのかっていうのを考えて。

「じゃあ僕がやったとしたらこうなるな」っていうふうに提示していく、遊びどころを探していくみたいな。前半はそんな感じでした。ある程度馴染んでくると「こうお芝居しよう」みたいなのはほぼなくなりました。ファイヤキャンドルならこう動くだろうな、みたいなのが割と瞬間的に出てくる感じです。

後半の方になってくると、「物語の最後はこうかな?」って予想しながら読むことが増えましたよね。「こうなるだろうな」と思って、それに対しての準備を前の話とかその前の前の話とかの段階で筋道を考えてやっていくんですけど、いただいた台本が『ゴジュウジャー』なんで、「え〜!そっちの方向!?」 みたいなことが結構あるんです(笑)。

どこで調整したらいいんだっていうのが結構あったんですが、アフレコだったりとか、台詞がないところのリアクションで埋めたりとかで調整していきました。終盤はファイヤキャンドル自体もメンタルがエグくて、ショックを受けるシーンが多かったので、それに関しては受け取って、もう深く深くその気持ちに浸るというか。

ーーファイヤキャンドルは序盤から印象的な抑揚をつけた台詞回しでした。

三本木: 敵幹部ってなると、声優さんが当てたキャラクターと一緒にお芝居をすることが多いだろうなって思っていて、ゴジュウジャーのみんなのお芝居は結構ナチュラルな感じのお芝居だから、その間を繋げられたらいいなと思って、ちょっと大きめの舞台寄りというか、味付けが濃いめのお芝居をしていてたんです。
逆に第46話以降はそれが鳴りを潜めてるはずなんです。こういう風に言った方がキャラクター性は乗るけど、そうじゃないな、気持ちで言おうって。抑揚とかじゃなくて、ただひたすらにそれだけを意識しています。すごくシンプルなんですが、それが伝わればいいな。

撮影最終日もいつも通りの三本木大輔

ーー クランクアップの思い出を教えていただけますか。前回のブーケ役のまるぴさんの取材では、三本木さんがクランクアップの日に遅刻してきたと。

三本木:そうだった、ギリギリになりましたね(笑)。あの、電車を乗り過ごしてしまいまして...。隣の駅まで行っちゃって戻ってきたんです。最終日はちょっとだけ遅刻して、僕らしいなーみたいな感じではありましたね。

クランクアップの日は、ブライダンで会話をするシーンが久々だったんです。まるぴとは一緒にパズルをするみたいに、相談するでもなく「こうだよね、なんかこうなるよね。」みたいな。1年間一緒にお芝居させていただいた結果なのかなって思いますね。いいシーンになってると思います。

ーー 1年間支えてくれたスタッフの皆さんに一言いただけますか。

三本木:特に衣装部さん、メイクさんにはすごく迷惑をかけたというか、生身でアクションしたりもするので、メイクは汗で消えるわ、衣装は破れたりほつれたりするわ、上に着てたコートは一着しかないので、最後まで無事残ったのは修繕していただいたり、気を付けていただいた衣装さんのおかげだなって思っています。

現場にいる間は楽屋とかロケバスに戻ることほとんどなくて、撮影をずっと見ていて、監督と話をしたりしました。スタッフさんがどういう仕事をしているのか、こういうことに気を付けているのかって伺ったりして、そうなってくると大事にしているのはここだから、じゃあ僕もお芝居に生かすとしたらこうかなと考えていたんです。

スタッフの皆さまには本当によくしていただいたと思います。だから僕は現場がある前の日は一年経っても、ワクワクして寝付けないし、全然寝れない状態で(笑)。遠足行く前の子供みたいな感じでずっと現場に来ていたので、本当に楽しい夢のような一年でした。

みんなが描いていたファイヤキャンドルになれているのか?

ーー ライバルでもあるゴジュウウルフ/遠野吠役・冬野心央さんの1年間の成長をどんなところで感じますか?

三本木:もともと受け取るのがすごく上手な子だから、最初はその受け取ったものをどうやって出したらいいのか迷っていたんだろうなという感じがしました。

だから第9話の時にちょっかいをかけてみたし、そしたら返してくれるし、こっちが与えたものには誠実に答えてくれる役者さんだなと。実は一緒のシーンはそこまで多くなかったんです。最終局面になるにつれて、みんなとロケが一緒になったりすることが多くなって、「あーすごく上手になったな」って成長を感じて。正直羨ましいなというか。

だから第49話は遠慮なく気持ちをぶつけ合いました。シンプルに。渡したら返ってくる。それが本当に楽しかった。

心央や他の若い子たちを見ると、この子たちがめちゃめちゃ上手になって魅力的になっていく中で、「じゃあ僕は1年間どう成長できたのかな」って。もっといいお芝居がしたいし、できるようにならなきゃいけないなと。棒の扱いは上手くなりましたけどね(笑)。

ーー 放送開始時の取材では、プロデューサーさんに「役を育てていって欲しい」と言われたと仰っていましたが、1年経って三本木さんご自身ではいかがでしたか?

三本木:なかなか立派に育て上げたと思っています(笑)。

感情がより人間に近くなっていったというか。「隠す」っていうことがだいぶ大きいんじゃないかな。一番感情を素直に表現できるのは赤ちゃんだと思っていて。大きくなるにつれて、社会性じゃないですけど抑えるっていうことを覚えるじゃないですか。

田﨑監督も仰っていたんですけど、「コップがどんどん大きくなっていく、感情があふれづらくなってしまう」っていうのはすごく感じていました。ファイヤキャンドルもいろんなことがあって、そのコップが大きくなっていく過程を感じていました。
それが溢れるのがいいんですよね。

ーー『ゴジュウジャー』第49話の見どころを教えてください。

三本木:心央の表情が、もう抜群に良かったんです。めちゃめちゃいいなと思って、僕はそれ見るだけで泣けてくる。1年間一緒に同じキャラクターをやり続けて『ゴジュウジャー』という作品に打ち込んできて。心央もすごく素敵な表情を見せてくれたんです。

その表情を出せるそのきっかけ、そういうエネルギーを与えられたお芝居が、あの瞬間できたんだな、ファイヤキャンドルとして生きられたんだなって、僕はやっぱ天才だなって思います(笑)。冗談抜きで吠の表情を見ていただきたいっていうのが一番強いです。ファイヤキャンドルはライバル、敵としてどこまでも高くそびえ立つ壁であれ、と思って演じてきました。それを乗り越えた主人公・遠野吠が見せる表情が、『ゴジュウジャー』一番のピークだと思っています。そこを見ていただけたらと思います!

ーー 最後に、三本木さんご自身から1年間演じてきたファイヤキャンドルに一言お願いします。

三本木:ファイヤキャンドルっていうキャラクターがすごく魅力的だったので、僕がファイヤキャンドルに対して言うことがあるとすれば、「お前が望んでいたファイヤキャンドルに、表現として俺はちゃんと追いつけていけたのか?」っていうのはすごく思います。

「みんなが思い描いていたファイヤキャンドルになれているのか?」「その思い描いていたファイヤキャンドルを超えられたのか?」毎回反省することはありましたが、後悔はない。全部やり切りました。すごくよく集中して現場に取り組めたなって思います。

この愛に溢れた『ゴジュウジャー』の世界で、ファイヤキャンドルが一年かけて見つけた本当の願いが叶いますように。

[企画・インタビュー/田畑勇樹]

『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』作品情報

ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー

あらすじ

すべてのスーパー戦隊のロボが死力を尽くしたユニバース大戦。
その唯一の勝者、巨神テガソードは深い眠りについた。
テガソードの力をわけた指輪をすべてあつめると、
なんでも願いがかなうという…。

そんな指輪を、5人の“はぐれ者”が手にした!

はぐれアルバイター・遠野吠はゴジュウウルフ

元スーパーアイドル・百夜陸王はゴジュウレオン

テガソード信奉者・暴神竜儀はゴジュウティラノ

パリピ高校生・猛原禽次郎はゴジュウイーグル

ハイクラス名探偵・一河角乃はゴジュウユニコーン

ナンバーワンは1人しかありえない!?
戦士になった5人は、指輪をもとめて戦う!
さらには、悪の軍団・ブライダン、
そして歴代スーパー戦隊とも、 おきて破りの頂上バトル!

新時代のナンバーワンになるのは誰だ!?
“最高最強ヒーロー”
ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー
戦いのゴングが今、鳴りひびく!

キャスト

遠野吠/ゴジュウウルフ:冬野心央
百夜陸王/ゴジュウレオン:鈴木秀脩
暴神竜儀/ゴジュウティラノ:神田聖司
猛原禽次郎/ゴジュウイーグル:松本仁
一河角乃/ゴジュウユニコーン:今森茉耶→志田こはく
熊手真白/ゴジュウポーラー:木村魁希
ファイヤキャンドル:三本木大輔
ブーケ:まるぴ
クオン:カルマ
飯島佐織:中越典子

【声の出演】
テガソード:梶裕貴
シャイニングナイフ:杉田智和
Mrs.スイートケーク:上田麗奈
テガジューン:ゆかな
グーデバーン:KENN
べアックマ:KENN
リボン:伊瀬茉莉也

(C)テレビ朝日・東映 AG・東映
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