
冬アニメ『DARK MOON -黒の月: 月の祭壇-』イアン役・清水大登さん×ジノ役・仲村宗悟さんインタビュー|初アフレコの想いと“バディ”としての絆
二人が語るキャラクターに命を吹き込む上で大事にしていること
──清水さんは、今回が初めてのアフレコだったとのことですが、俳優と声優の表現の違いについて、どう感じられましたか。
仲村:お、聞きたい。
清水:すごく難しくて。役者としては、やっている根本的なことは変わらないと思っています。ただ、吐き出し方というか拡張器を使う感覚がありました。
演出の方法が違うという認識をしていて、アニメの場合、既にキャラクターが存在していて、そこに声を当てるので、そのキャラクターをどう認識して演じるか、という点が大きく違うなと感じました。その分、自分の中にないものが引き出されやすい気がしますね。
映像作品だと、シーンごとに止めながら撮ることが多くお芝居を途切れさせることが多いのですが、アニメの収録は1話の中でAパート、Bパートと連続して録るので、お芝居が途切れずに繋がっていく。なので、家で練習したものとは全く違う、他の方を受けたお芝居を出せたなと。
正直、僕もかなり緊張もしていましたが、でもなんだか普段よりも自然にイアンとしてそこにいる感覚があって、舞台に少し近い印象も受けました。
仲村:ドラマだとシーンごとのお芝居になっちゃったりする、ってことか。
清水:そうなんです。だから、途切れずにお芝居ができるのが新鮮でした。映像だと本当に等身大で役を演じることが多いのですが、アニメは自分とは全く外見が異なるビジュアルのキャラクターに「命を吹き込む」という感覚が強いです。
いまだに少し怖さもありますが、すごく良い経験をさせていただきましたし、今後も続けていきたいです。
──仲村さんは普段、キャラクターに命を吹き込むうえでどんなことを意識されていますか?
仲村:演じさせていただいているキャラクターのプロフィールは結構読みますね。そのキャラクターがどういう趣味や特技を持っているのか、どういう性格なのか、どんな交友関係を築いているのか。書かれている情報はもちろんですが、書かれていない部分も想像するようにしています。
この世界の中では描かれている以外のところでもそのキャラクターは生きているので、例えば「カフェに行ったら何を頼むのか」「定食屋に行ったら何を食べるのか」とか、そういう日常を想像するとそれがお芝居に乗る気がします。
こんな息遣いでしゃべっているんだろうな、とか。無理に声を作ったり、「もっと高く」「もっと若く」と考えることはあまりなくて、そうした部分を考えることで自然とキャラクターになっていけるような気はしています。
──ジノというキャラクターについては、演じる際にどのような点を意識してお芝居に反映されたのでしょうか?
仲村:やっぱり原作を読んでいても、ジノが発する言葉の「優しさ」がすごく印象的だったんですよね。普段のシーンでは柔らかくて穏やかなのに、戦闘シーンになると一気に切り替わって、仲間を守ろうとするキリッとした表情になる。
そのメリハリがとてもはっきりしているキャラクターだなと感じました。なので、戦闘シーンと日常シーンの違いは特に意識して演じていましたね。
──清水さんはイアンを演じるにあたって、どのようなことを意識されましたか?
清水:俳優として役を演じる時もそうなのですが、「その役としてしばらく過ごしてみる」ということをよくやるんです。
イアンの場合は、体を鍛えるのは好きそうだなと思ったので、ちょっと走ってみたり、「普段どんな時間に起きているんだろう」とかを考えたりもして。
兄貴分的な立ち位置でもあるので、根っこには愛があって、慈愛のある人だと思ったんです。実は周りのことをよく見ているタイプなんじゃないかな、と。器用な人間ではないけれど、不器用なりに感じて、直感で動く人だと思います。なので、あまり作り込まずに、自分自身も直感的にイアンとして過ごしてみました。
仲村:不器用だけど、そこがいいんだよね。
清水:イアンと同じく僕自身もちょっと抜けているところがあるので(笑)。あくまで自然体でちょっと自分と同じような感じで、普段通りに演じましたね。
──物語ではヴァンパイアの対抗勢力として描かれている人狼チームが登場しますが、人狼側に対する印象や関係性について教えてください。
仲村:やっぱり「良きライバル」という言葉が一番しっくりきます。犬猿の仲というまではいかないんだけど、お互いにちょっとイガイガしている設定だなと思います。
ただ、スハという絶対的な存在がいて、ヴァンパイア側も人狼側も、彼女に対しては特別な思いを抱いているんですよね。
清水:腐れ縁の旧友みたいなイメージでいますね。お互いにちゃんとリスペクトがある関係なんじゃないかな、と思います。
──お話しいただきありがとうございました!では最後に、3話を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。
仲村:1話、2話は学園ものらしいキラキラした雰囲気が描かれていますが、3話からガラッとドラマチックに展開が変わります。その部分がこの先に繋がるとても大切なお話なので、ぜひワクワクしながら楽しみにしていただけたらと思います。
清水:1話、2話とのギャップをぜひ楽しんでほしいですね。雰囲気がガラッと変わって、3話で「え、そういう話なの?」ってなると思いますし、僕自身もそう思いました。皆さんにも、「そう来るんだ!?」と同じ驚きを感じてもらえたら嬉しいです。
●清水大登
ヘアメイク:Hair&Make-up fringe
スタイリスト:村田友哉(SMB International.)
●仲村宗悟
ヘアメイク:Hair&Make-up fringe
スタイリスト:原田幸枝
[取材&文・笹本千尋/撮影・MoA]
作品情報
あらすじ
そこには秘密のベールに包まれた7人の少年がいる。
彼らは暗い過去を持ちながらも、今は平凡な学校生活を送っている“ヴァンパイア”だった。
ある日、デセリスアカデミーに女子生徒・スハが転校してくる。
幼い頃に友人を失ったことでヴァンパイアを強く憎んでいるスハだったが、そんな彼女に少年たちはどうしようもなく惹かれていくのだった。
そんななか街を揺るがす事件が起こり、少年たちの過去が徐々に解き明かされ、彼らの世界は変わり始めていく……。
キャスト
(C)HYBE/Project DARK MOON














































