
LiSAさんソロデビュー15周年&7th Album「LACE UP」発売記念インタビュー(1)|QUEENを背負う覚悟を決めたLiSAさんの15年を編み込んだ最新アルバム「LACE UP」
今だからこそコラボできる、豪華クリエイター陣によるアルバム用の新曲たち
――これだけアルバム用の新曲があるのはすごいです。各楽曲のクリエイター陣が多彩ですが、いろんな方とコラボするアイデアは、最初の構想段階からあったのでしょうか。
LiSA:15年続けてLiSAという名前をみんなが知ってくれたから、そのご褒美じゃないですけど、今回はいろんな場で活躍されている、時代を築いてきた先輩方に「ちょっとお力添えをいただけませんか」とお願いできると思いました。
「REALiZE」(2023年6月配信限定リリース)からの楽曲を並べてみた時に、総じて“LACE UP”だなと思ったんです。「REALiZE」はアメコミ(原作の映画)の主題歌なので、自分の歩いてきた道の先が広がったもの。他にも例えば「ReawakeR (feat. Felix of Stray Kids)」(2025年3月リリース/アニメ『俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-』オープニングテーマ)ではStray Kidsのフィリックスさんが参加してくださったり。その流れの締めくくりが「残酷な夜に輝け」(2025年7月リリース/『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』主題歌)。そういったいろんなコラボレーションを編み上げてきた3年だったから、今でこそご相談できるようなクリエイターの方々にお願いをしました。
――みなさん「ぜひ!」という感じだったんじゃないですか。
LiSA:どうでしょうか(笑)。いきものがかりの水野良樹さん(「HOMEだよ」作詞・作曲 ※作詞はLiSAさんと共作)がおっしゃったことで印象的な言葉がありました。わたしが水野さんの楽曲をどれだけ好きか伝えていたら、水野さんが「きっとLiSAさんのロックな部分を出してくれるクリエイターさんはたくさんいるから、自分がせっかくご一緒させてもらえるんだったら、人の温かさを感じられるような、LiSAさんの温かいところを出すような楽曲がいいと思います」と。
これまでUNISON SQUARE GARDENの田淵(智也)先輩がわたしに作ってくださったようなゴリゴリのロックは、LiSAの塔としてすでに1つ立っているので、それとは違う、新しい糸でLiSAを編み上げて、彩ってくださったんです。
――「HOMEだよ」はシチューを食べたくなるような、そんな温かさもある水野さんらしい楽曲ですよね。それをLiSAさんが歌うことで、新しい感動がありました。また、GLIM SPANKYの松尾レミさんと亀本寛貴さんによる楽曲「SWEET MAGIC」も収録されますね。
LiSA:GLIM SPANKYさんはデビュー当時から大好きで、「すごいユニットが出てきた」と思っていたんです。でも、自分はまだそこに値する歌を示せていないと感じていたのですが、お二人に会えるタイミングがあったので、意を決してご相談しました。
――冒頭にぎやかな感じで始まる「SWEET MAGIC」は、“こういう展開になるんだ!”という驚きがありました。他にも、これまでのLiSAさんらしさが詰め込まれたメロディックパンク「DECOTORA15」は疾走感抜群ですが、この曲はどうやって生まれたのでしょうか。
LiSA:前回のツアー「LiVE is Smile Always~PATCH WALK~」(2025年9月~2026年1月)は、「Little Braver」というGirls Dead Monsterの曲から始まって、わたしたちの大切な曲「best day, best way」で締めくくる、“プレ15周年”みたいな、歴史を感じられるセットリストでお届けしたんです。ツアーを通じて感じたのが、「best day~」みたいな元気にぶっ飛ばしていくLiSAを、わたし自身がもっと見たいということ。
わたしの魂を紐解いていくと、やっぱりパンクが好きだし、メロコアが好き。そういう自分のふるさとみたいなところを紐づけて、15年の先へ力強く進んでいくぜ!みたいな曲を作ってみたら、「DECOTORA15」っていうタイトルになっちゃって(笑)。デコってぶっ飛ばしていくぞ!という意気込みですね。
どの時代からLiSAを知ってくれた人でも思い浮かぶ場面や言葉があればいいなと思って、例えば歌詞の「一歩一歩繋だway-!!」は楽曲「best day, best way」からで、「ニトロ go your way!」は楽曲「ジェットロケット」から。そういった要素を入れて編み上げています。「DECOTORA15」や「Patch Walk」はツアーで先に歌っていたんですけど、そこで生まれた感覚みたいなものがたくさんあって、ライブでめちゃくちゃ完成したんです。
――ライブでの経験や感触も、ここに編み込まれているんですね。
LiSA:はい、「DECOTORA15」は最近録りましたもん。それでいうと、「あばよ」も最近録りました。
――「あばよ」は聴く前から想像を膨らませられる曲です。
LiSA:「あばよ」は、これまでもわたしの曲をたくさん書いてくださっている小南泰葉さんの作曲です。元々はすごく立派で美しい緑の芽が生えていたのを、このアルバムに似合うよう超狂気にデコった感じです。
――「あばよ」みたいな曲が入っているのも、このアルバムの魅力ですよね。
LiSA:確かに。“なんちゃって!”みたいな愛嬌というか(笑)。パンク魂ってそういうところもあるじゃないですか。そんな気持ちだったり、ポップさを感じてもらえる要素が所々にあるといいなと思っていました。
――他にもその役割を担う曲はありますか。
LiSA:やっぱり「小豆あらい」じゃないですかね。“本気の豪速球”な曲がてんこ盛りの中で、風船にプチッと穴をあけて、ちょっと空気を抜いてあげるみたいな曲です。
――「小豆あらい」はタイトルのインパクトもすごい。
LiSA:タイトルは(作詞・作曲・編曲の)ケンモチヒデフミさんのせいですけど(笑)。去年の北米ツアーで「明け星」や「unlasting」を和装で歌ったのですが、お客さんがLiSAのことを、日本の文化として楽しんでくれている印象を受けたんです。そこから、“THE 和”みたいな曲をかっこよく楽しくやりたくなったので、ケンモチさんに「世界中を踊らせたいです」とお願いしました。LiSAの血の中には、「WiLD CANDY」とか「say my nameの片想い」みたいなポップなダンス曲もあって、その新しい形の曲が「小豆あらい」です。



























