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アニメ『春夏秋冬代行者』坂田将吾×日野 聡【連載インタビュー第1回】

子供たちを助けたことで、狼星の抱えていたものが少しだけほどけた──親子にも兄弟にも見える二人の絶妙な距離感『春夏秋冬代行者 春の舞』寒椿狼星役・坂田将吾さん×寒月凍蝶役・日野 聡さんインタビュー

子供たちを助けたことで、狼星の抱えていたものが少しだけほどけた

──第2話は狼星と凍蝶を中心に物語が展開しました。お二人が収録していて特に印象に残ったシーンや、好きなシーンを教えてください。

坂田:好きなシーンはやはり、事故で車の中に取り残された子供を狼星が助け出した後に「“もう大丈夫だ”と。俺の手で、助け出したかった」と心の中で言うところですね。子供たちを助けたことで、彼の固まった心が、ずっと抱えていたものの端っこの端っこが少しほどけたのかなと思います。

あとは、凍蝶が「お前が一番大事なんだ」と言うところからの、二人が氷の花畑を見ながら語り合うシーンも印象に残っています。凍蝶がどこまでも優しい言葉をかけてくれるからこそ、狼星は今まで生きてこられたんだなとすごく実感できたシーンでした。凍蝶の台詞を聞いていると泣きそうになります。

──子供を助けるために「生命凍結」の力を使うシーンでは、狼星が「四季歌」を歌っていましたが、こちらはどのように収録されたのでしょうか?

坂田:アフレコとは別にスタジオで収録させていただきました。めっちゃ難しかったです(笑)。

── 一般的な歌ではなく、神事の際の祝詞のような、独特の節回しでした。

坂田:そうなんです。音楽の牛尾憲輔さんから“こぶし”を入れてほしいという強い要望をいただいて。盛り上がりのところで声を裏返らせて、そこから戻ってくるような“こぶし”を頑張って入れていったんですが……(しみじみと)大変でした(笑)。厳かな雰囲気を大切にして、挑戦させていただきました。

──素晴らしい仕上がりでした。話を戻しまして、日野さんの好きなシーンも伺えればと思います。

日野:坂田くんが挙げたシーンももちろん印象的ですし、違うところでいくと、戦闘シーンも印象に残りました。空港で「賊」に襲われても、二人が冷静に淡々と対処していたのが、冬らしくてカッコよかったです。

凍蝶のシーンで挙げるなら、さくらとの関係性も大切になってくるので、彼が過去を振り返って「さくら、まだ私が憎いか」と言うところは、個人的に思い入れがあるシーンですね。

──春主従のお二人にインタビューした際、回想時のキャラクターの年齢感について細かいディレクションがあったとお聞きしました。お二人にもそういったディレクションはありましたか?

日野:我々にもありました(笑)。

坂田:ただ、狼星の場合は声変わりもあるので、10歳くらいから前の時期は島袋(美由利)さんが担当されていました。

日野:お互いに、どう演じていたかを確認しながらやっていたよね?

坂田:そうですね。僕が演じた狼星のシーンを島袋さんがご覧になってくださっていたと現場で聞いてすごく嬉しかったです。僕も島袋さんのお芝居を見て、聴いて、(幼少期から現在へ)魂がちゃんと引き継がれるように演じていきました。

──最後に、今後の見どころと、演じるキャラクターの注目ポイントを教えてください。

坂田:登場人物たちに本当に数多くの苦難が与えられているんですが、それによって彼らが持っている願い、純真さ、美しさがより際立っているのかなと思います。そこに監督をはじめとした作り手の皆様の技術も加えられていくことで、様々な美しさが詰まった作品になったんじゃないかなと思います。

狼星は抱えきれないくらいの重荷をずっと背負って10年間生きてきました。忘れたら楽になれるのにそれを抱え続けてきたのは、彼が純粋だからこそなんだと思います。そんな彼が歩む未来がどうなるのか、というのが見どころなのかなと。「春主従との関係もどうなっちゃうの!?」とハラハラしちゃいますし(笑)。

狼星、凍蝶の関係性も見ていて不思議な気持ちになるような、形容しがたい、でも強い絆を確かに感じられるものになっていて、そこも素敵なんじゃないかなと思います。登場人物たちの幸せを願って、ぜひ見届けていただきたいです。

日野:この作品には全体を通して、生きるとは何か、生命とは何か、みたいな問いがふんだんに込められているように感じています。それが春夏秋冬という季節と重なり、生きていく上での厳しさと、何にも代えがたい美しさとリンクしているのが見どころだと思います。各登場人物の様々な心の傷であったり、繋がりであったり、優しさであったり、そういった多くの絆が描かれていくので、彼らを通して、この作品の伝えたい想いを感じ取っていただけたら嬉しいです。

凍蝶としては、狼星とともに過去の心の傷に向き合うことになります。二人が助け合い、心の傷を修復していくという部分で、さくら、雛菊の物語とも深く繋がっていくので、ぜひ注目していただければと思います。

【インタビュー:篭法】

『春夏秋冬代行者 春の舞』作品情報

春夏秋冬代行者 春の舞

あらすじ

"四季の代行者"。
彼らは四季の神々から与えられた特別な力を使い、各地に季節を巡らせている。
しかし春の代行者・花葉雛菊が行方不明になってから十年間、この国の季節は春だけが消え去ったまま。

春の護衛官・姫鷹さくらは十年間、主を必死に探し続けていたが、
ある日突然雛菊が帰ってきたことで物語は動き出す。
雛菊とさくらの、春を届ける旅が始まる。

——不条理に奪われた大切な時間を取り戻すため。
——恋い焦がれ続けたあの人に想いを伝えるため。
——命に代えても守りたい "あなた" のため。

これは四季をもたらす現人神とその護衛官の、喪失と再起の物語。

何度傷ついても、それでも生きると願うあなたへ贈る、祈りの物語。

キャスト

花葉雛菊:貫井柚佳
姫鷹さくら:青山吉能
葉桜瑠璃:上坂すみれ
葉桜あやめ:馬場蘭子
祝月撫子:澤田姫
阿左美竜胆:八代拓
寒椿狼星:坂田将吾
寒月凍蝶:日野聡
雪柳紅梅:花澤香菜
薺:東山奈央

(C)暁佳奈・スオウ/ストレートエッジ・KADOKAWA/春夏秋冬代行社
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